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粉体塗料の開発

(1999年『粉体塗料の開発と応用』普及版)

商品コード: B0767

  • 監修: 武田進
  • 発行日: 2006年2月
  • 価格(税込): 4,320 円
  • 体裁: A5判、280ページ
  • ISBNコード: 978-4-88231-874-3

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刊行にあたって

 近年,環境汚染防止に関しPRTR(環境汚染物質排出・移動登録)の法制化や,環境管理システムISO14000取得など企業は環境対応が身近になってきた。
 製品の塗装は,工業製品の付加価値を高めるため重要な工程であるが,塗料中に含まれるVOC(揮発性有機物質)や廃水の処理は極めて厄介な問題である。水系塗料でも廃水処理ばかりでなく,VOCも含有しているので排気処理も必要である。粉体塗料は究極の環境適応塗料といわれ,VOCを全く含まないので,排気処理はもちろん廃水処理も必要としない。
 わが国には,粉体塗料に関する基本的な成書としては粉体協刊行の「粉体塗装技術要覧」第2版があるのみである。本書は技術的開発が進み,外観,性能,価格など溶剤型塗装に匹敵する域に達した粉体塗料と粉体塗装の最新の情報を,現在わが国で活躍する第一線の技術者がそれぞれの専門分野について記載していて,現状および将来展望について余すところがない。
 現在,粉体塗料や粉体塗装に関わっておられるメーカー,販売店,塗装業者はもとより,環境適応塗装を検討されている企業が求めておられる要望に応えることができるものと自負している。
1999年10月  武田進 

<普及版の刊行にあたって>
 本書は1999年に『粉体塗料の開発と応用』として刊行されました。普及版の刊行にあたり、内容は当時のままであり加筆・訂正などの手は加えておりませんので、ご了承ください。
 なお、本書を監修された武田進先生は、2004年に御逝去されております。ここに心より哀悼の意を表します。

2006年1月 シーエムシー出版 編集部

著者一覧

武田 進   武田技術士事務所 所長
伊藤春揮   (現)旭サナック(株) 東京支店 常務取締役
阿河哲朗   大日本インキ化学工業(株) 樹脂第一技術本部 工業塗料樹脂技術グループ 主任研究員
津田 昇   クラリアントジャパン(株) 顔料添加剤事業部 技術部
山瀬洋一郎   デグサジャパン(株) 化学品事業本部 ピグメント部
田中祥介   メルク・ジャパン(株) PTI事業部 塗料グループ
多田敏夫   楠本化成(株) 研究所 技術部 部長
長沼 桂   楠本化成(株) 研究所 技術部 課長
中塚昭男   住友精化(株) 機能樹脂事業部 微粒子ポリマー部 部長付
岡野達郎   住友精化(株) 機能樹脂研究所 主席研究員
本間修司   久保孝ペイント(株) 技術研究部 粉体塗料グループ グループ長
五十嵐博   大日本塗料(株) 工業塗料本部 粉体塗料部 専任課長
柏原章雄   日本ペイント(株) 工業用塗料事業本部 PD部 第2推進グループ マネージャー
前田健蔵   日本油脂(株) コーティングスカンパニー 副参事
須田憲司   川上塗料(株) 第1技術部 部長
         (現)川上塗料(株) 粉体塗料技術部 部長
佐藤勝信   川上塗料(株) 第2技術部 主席研究員
渡辺光之   (株)巴川製紙所 化成品事業部 企画部 課長
河合宏紀   カワイEMI 代表
古谷信夫   日本パーカライジング(株) アイオニクス事業部 事業部長
         (現)日本パーカライジング(株) アイオニクス事業部 顧問
渡辺 隆   ノードソン(株) 第二事業部 リキッド/パウダーシステムグループ 東京営業所 部長代理
戸田紀三夫   トヨタ自動車(株) 第7生技部 塗装技術室 室長
         (現)旭サナック(株) 常務取締役
永井 稔   (株)トウペ 技術本部 東京技術部 工業品塗料課 主任技師
増田 祥   大日本塗料(株) 工業塗料本部 粉体塗料部
平橋宗勝   平橋技術士事務所 所長
平井正俊   住友デュレズ(株) 工業樹脂研究所 研究部長

 執筆者の所属は,注記以外は1999年当時のものです。

目次

第1章 総論
1. はじめに
2. 粉体塗料の特徴
3. 粉体塗料と塗装の歴史
4. 世界の粉体塗料の生産状況
5. 最近の粉体塗装と塗料技術の概況
5.1 高耐候性粉体塗料
5.2 自動車車体のトップコート
5.3 粉体塗料生産の少量多色対応
6. おわりに

第2章 粉体塗料の製造方法
1. はじめに
2. 液体塗料と粉体塗料の製造方法について
2.1 液体塗料と粉体塗料の製造工程について
2.2 粉体塗料の各種製造方法について
3. 粉体塗料用製造機械について
3.1 製造工程について
3.2 製造フローシートについて
3.3 製造機械について
3.4 粉体塗料製造時の注意事項について
3.5 梱包,輸送,保管について
4. 粉体塗料の品質管理機器について
4.1 粉体塗料の性状について
4.2 粉体特性の測定機器について
4.2.1 粉体の試験機器メーカー
5. 粉体塗料塗膜の品質検査について
6. 粉体塗料の新しい製造方法について
7. まとめ

第3章 粉体塗料用原料
1. 粉体塗料用樹脂と硬化剤
1.1 はじめに
1.2 熱硬化性粉体塗料用ポリエステル樹脂
1.3 熱硬化性粉体塗料用アクリル樹脂
1.4 熱硬化性粉体塗料用エポキシ樹脂
1.5 その他の粉体塗料用樹脂
1.6 代表的な粉体塗料用硬化剤
1.6.1 ポリイソシアネート化合物
1.6.2 ポリエポキシ化合物
1.6.3 ヒドロキシアルキルアミド
1.6.4 アミノ樹脂
1.6.5 グリシジル基含有アクリル樹脂
1.6.6 脂肪族二塩基酸及び酸無水物
1.6.7 固形アミン類
1.6.8 酸無水物
1.7 まとめと今後の開発動向

2. 粉体塗料用顔料
2.1 粉体塗料用有機顔料
2.1.1 はじめに
2.1.2 有機顔料に対する要求物性
2.1.3 有機顔料の色相域
2.1.4 粉体塗料用マスターバッチ
2.1.5 顔料以外の着色剤
2.2 粉体塗料におけるメタリック顔料
2.2.1 はじめに
2.2.2 アルミニウム顔料の表面処理による特性
2.2.3 粉体塗料におけるアルミ顔料の分散手法
2.2.4 安全性(粉塵爆発性)
2.3 パ-ル顔料の粉体塗料への応用
2.3.1 パール顔料
2.3.2 粉体塗料への応用

3. 粉体塗料用添加剤
3.1 はじめに
3.2 粉体塗料・塗装の問題点
3.3 粉体塗料用添加剤
3.3.1 添加剤の種類
3.3.2 添加剤の作用
3.4  粉体塗料用添加剤の効果
3.4.1 表面調整剤の効果
3.4.2 分散剤の効果
3.5  おわりに

第4章 粉体塗料
1. 熱可塑性粉体塗料
1.1 開発経過
1.2 特徴,長所,欠点
1.2.1 ポリ塩化ビニル
1.2.2 ポリエチレン
1.2.3 エチレン-アクリル酸共重合樹脂(EAA)
1.2.4 ケン化EVA
1.2.5 ポリプロピレン
1.2.6 ナイロン
1.2.7 飽和ポリエステル
1.2.8 熱可塑性フッ素樹脂
1.2.9 PPS
1.3 焼付条件,性能
1.4 用途
1.5 最近の技術開発状況
1.6 環境・健康に及ぼす影響
1.7 技術の将来展望 

2. エポキシ系粉体塗料
2.1 開発経過
2.2 特徴,長所,欠点
2.3 硬化機構
2.4 焼付条件・塗膜性能
2.5 用途
2.6 最近の技術開発状況
2.7 環境・健康に及ぼす影響
2.8 技術の将来展望

3. ポリエステル系粉体塗料
3.1 はじめに
3.2 粉体塗料用ポリエステル樹脂について
3.3 ポリエステルウレタン粉体塗料
3.4 ポリエステルTGIC粉体塗料
3.5 新しいポリエステル粉体塗料
3.6 おわりに

4. アクリル系粉体塗料
4.1 はじめに
4.2 アクリル系粉体塗料の特長と用途
4.3 アクリル系粉体塗料の構成
4.4 アクリル系粉体塗料の性能
4.5 アクリル系粉体塗料の技術開発動向と今後
4.6 おわりに

5. フッ素樹脂系粉体塗料
5.1 はじめに
5.2 熱可塑性フッ素樹脂系粉体塗料
5.3 熱硬化性フッ素樹脂系粉体塗料
5.4 技術の将来展望

6. 変わり塗り粉体塗料
6.1 はじめに
6.2 変わり塗り粉体塗料の種類
6.3 変わり塗り粉体塗料の設計
6.3.1 艶消し粉体塗料
6.3.2 凹凸模様粉体塗料
6.3.3 メタリック・パール調粉体塗料
6.3.4 スウェード調粉体塗料
6.3.5 スパッタ-模様
6.3.6 亀甲模様(チヂミ模様)
6.3.7 その他(蛍光・蓄光・光反射塗料等)
6.4 変わり塗り粉体塗料の塗装技術
6.4.1 焼付温度条件と硬化挙動
6.4.2 塗装技術上の制約と注意点

7. 小粒径粉体塗料
7.1 はじめに
7.2 小粒径粉体塗料の特徴
7.3 小粒径粉体塗料の物性
7.4 塗装機とのマッチング
7.5 あとがき

第5章 粉体塗装の前処理
1. はじめに
2. 素材(加工された形状を含む)について
3. 前処理各論
3.1 素材と前処理の関連
3.2 りん酸塩化成処理
3.3 クロメート処理及びノンクロメート処理
4. 前処理設備
4.1 処理工程
4.2 各設備内容
5. 前処理の品質管理

第6章 粉体塗装装置
1. 静電粉体塗装システム
1.1 はじめに
1.2 粉体塗装の特徴
1.3 粉体塗装の適用分野
1.4 粉体塗装の方法と原理
1.5 粉体塗装システムの構成
1.6 最新の静電粉体塗装装置
1.7 自動色替えシステム
1.8 電界クラウド塗装システム
1.9 おわりに

2. 摩擦帯電型静電粉体塗装機器
2.1 はじめに
2.2 静電気帯電現象
2.3 コロナチャージ方式とトリボチャージ方式
2.3.1 コロナチャージ方式
2.3.2 トリボチャージ方式
2.4 トリボ・パウダーコーティングシステム
2.4.1 帯電量
2.4.2 トリボガン
2.4.3 スプレーヘッドとノズル
2.5 トリボシステムの特徴
2.6 トリボシステムの応用と留意事項
2.6.1 トリボシステムの応用
2.6.2 トリボシステムの留意事項
2.7 おわりに

第7章 応用
1. 自動車車体の粉体塗装
1.1 はじめに
1.2 近年の動向
1.2.1 米国
1.2.2 欧州
1.2.3 日本
1.3 自動車車体用粉体塗装システム
1.4 パフォーマンス
1.4.1 基本性能
1.4.2 生産におけるパフォーマンス
1.5  粉体塗装の将来性

2. 鋼製家具類の粉体塗装
2.1 はじめに
2.2 鋼製事務用家具向,粉体塗料
2.2.1 塗料の品質
2.2.2 粉体塗料
2.2.3 粉体塗装
2.2.4 鋼製家具用粉体塗料の塗膜性能
2.3 おわりに

3. 粉体PCM
3.1 はじめに
3.2 粉体PCMと溶剤型PCMの比較
3.3 PCM粉体の設計
3.3.1 使用される硬化形式
3.3.2 PCM粉体に要求される塗料特性
3.3.3 塗料設計に当たって考慮すべき各種要因
3.4 PCM粉体塗装ラインの設計
3.4.1 設備例
3.4.2 粉体PCM用焼付炉の方式と特長
3.4.3 PCM粉体塗料の焼付条件と塗膜性能
3.5 新規の高速粉体PCMライン
3.6 今後の粉体PCMの用途展開

4. 水道管,地下埋設管の粉体塗装
4.1 はじめに
4.2 水道管について
4.3 埋設管に要求される性能
4.4 粉体塗装管が採用される理由
4.4.1 内面ライニング管に要求される防食性能
4.4.2 塗装作業面
4.4.3 水道管路敷設費用の削減
4.5 粉体塗装に適用される規格
4.6 埋設管への粉体塗装について
4.6.1 塗装方法
4.6.2 被塗物の清掃
4.6.3 塗面異常の種類とその対策について
4.7 粉体塗装の安全性について

5. 建築用アルミニウムの粉体塗装
5.1 アルミ建材の粉体塗装の概要
5.2 西欧主要国のアルミ建材粉体塗装工場の状況
5.3 アルミ建材用粉体塗料の選択
5.4 粉体塗装アルミ建材の耐久性
5.5 アルミ建材粉体塗装に関する規格
5.6 アルミ建材の粉体塗装工程
5.7 アルミ建材粉体塗装のコスト

6. 高耐熱性粉体塗料と低温硬化粉体塗料
6.1 はじめに
6.2 高耐熱性粉体塗料
6.2.1 無機耐熱塗料
6.2.2 溶剤型耐熱塗料
6.2.3 高耐熱性粉体塗料
6.3 低温硬化型粉体塗料
6.3.1 紫外線硬化型粉体塗料
6.3.2 低温硬化型粉体塗料
6.4 おわりに

7. 電気絶縁用粉体塗装
7.1 電気絶縁用途の粉体塗料とは?
7.2 粉体塗装方式と塗装機
7.3 電機・電子部品への粉体塗装―流動浸漬塗装
7.3.1 絶縁塗装方式
7.3.2 電子部品と塗装適合課題
7.3.3 粉体塗装機
7.4 モーター部品への粉体塗装―静電流浸塗装
7.4.1 スロット絶縁
7.4.2 コイル固着
7.5 その他の用途
7.5.1 電線
7.5.2 リングコイル
7.6 電気絶縁用粉体塗料
7.6.1 要求特性
7.6.2 粉体塗料の特性一覧

第8章 粉体塗装技術の将来展望
1. はじめに
2. 粉体塗料の安全性
3. 新しい粉体塗料の製造法
3.1 VAMP法
3.1.1 超臨界流体二酸化炭素
3.1.2 製造法の概要
3.2 凍結乾燥法
4. 新しい粉体塗装技術
4.1 高速粉体PCM塗装
4.1.1 電磁ブラシ技術
4.1.2 電磁ブラシ技術のカラー化
4.2 バレル方式の粉体塗装
5. 粉体塗料の将来展望
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