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新有用性化粧品の開発

  • Technology of Evidence Based Cosmetics
★ “Evidence Based Cosmetics”の概念からみた、時代の求める新しい有用性化粧品の最新の機能、評価技術を詳述!!
★ 遺伝子科学、分子生物学、組織再生科学など最先端技術の進歩に伴い変貌を遂げる化粧品開発の最前線!!
★ 化粧品技術者はいうに及ばず、商品開発・企画、マーケティングに携わる実務家のニーズにも応える最良のモノグラフ!!

商品コード: T0413

  • 監修: 鈴木正人
  • 発行日: 2004年9月
  • 価格(税込): 70,200 円
  • 体裁: B5判、331ページ
  • ISBNコード: 978-4-88231-468-4

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刊行にあたって

 化粧品は、効能・効果などの実利面と、感性、感覚などの情緒面の二つの要素を併せ持っている。
 元来、化粧品の中でも、基礎化粧品や育毛剤などについては、前者の比重が大きいと考えられるが、近年、とみにその傾向が顕著になってきている。
 その背景として、消費者のニーズがあることは論を待たないが、間接的な関連事例として、皮膚科分野において、化粧品の効用の認知の前提となる効能・効果の実証に基づく化粧品が求められていることや、行政当局への化粧品の効能・効果の追加、拡大要求に向けた、香粧品科学会における有用性評価プロジェクトの進行などが挙げられる。
 一方、化粧品は、もちろん固有の技術もあるが、多くは多分野の技術をうまく採り入れることによって成り立っていると言ってよいだろう。したがって、化粧品の技術は、多分野の科学技術の新手に敏感であり、常にそれを取り込もうとする特徴がある。最先端技術として特に注目されている遺伝子テクノロジーやナノテクノロジーについても然りである。生命科学分野においては、ヒトゲノムの全配列の解読もおわり、遺伝子に関わる機能解明などさまざまな研究が盛んに行われている。化粧品分野においても、これらの成果をもとに、美白、保湿、老化防止、育毛などに関わる遺伝子やその機能、作用機序等、その一部が明らかにされて来ている。 もちろんこれらの全貌については、個々の生命科学的研究と共に、プロテオームやバイオインフォマティクス、あるいはシステム生物学などの研究の進展を持たねばならないが、部分的とはいえ、従来とは異なった制御やアプローチが可能となるため、化粧品分野においても、今後とも、遺伝子レベルでの作用研究が増えてくるものと考えられる。
 また、ナノテクノロジーと言えば、化粧品においてはまずナノ粉体やナノエマルジョンを想起するが、これとは別の視点でのナノテクノロジーが化粧品にも応用され始めた。 現状ではまだナノテクノロジーの一部しか利用されていないが、物質を動的にみる場合などの技術も包含することから、今後の研究の進展と化粧品への応用が期待される。
 以上述べたような現状を踏まえ、他分野の最先端技術が、現在、有用性化粧品にどのように応用され、更に、今後どのような方向に展開される可能性を持っているかということを可能な限り取り上げると共に、有用性化粧品開発のための最新技術を網羅し、まとめたものが本書である。各分野の先端技術を取り入れているために、部分的にはかなり高度な内容のものもあるが、それ故に類書にはない内容も少なからず含んでおり、本書が、時代の求める新しい化粧品の開発に役立たんことを期するものである。

2004年9月 王子製薬(株) 鈴木正人

著者一覧

榎本 隆   エイボン・プロダクツ(株) 開発研究部 テクニカルサポートグループ マネジャー
平尾哲二   (株)資生堂 ライフサイエンス研究センター 副主幹研究員
芋川玄爾   花王生物科学研究所 研究主幹
井上紳太郎   (株)カネボウ化粧品 化粧品研究所 基礎研究グループ長 主席研究員
河合江理子   (株)資生堂 薬剤開発研究所
太田尚子   ポーラ化成工業(株) 研究所 品質開発チーム 副主任研究員
三浦由将   (株)資生堂 製品開発センター スキンケア製品研究所
高田定樹   (株)資生堂 製品開発センター メーキャップ製品研究所 所長
濵田和人   (株)カネボウ化粧品 化粧品研究所 基礎研究推進第二グループ 主任研究員
江川麻里子   (株)資生堂 ライフサイエンス研究センター 生体計測研究所 研究員
高橋元次   (株)資生堂 ライフサイエンス研究センター 生体計測研究所 所長
船坂陽子   神戸大学 医学部 皮膚科 講師
錦織千佳子   神戸大学 医学部 皮膚科 教授
村上泉子   (株)カネボウ化粧品 化粧品研究所
赤松浩彦   藤田保健衛生大学 医学部 皮膚科学講座 助教授
小川朋康   (株)カネボウ化粧品 化粧品研究所 安全性・分析グループ 研究員
氷室由起子   (株)資生堂 ビューティーサイエンス研究所 研究員
安藤秀哉   (株)ディーエイチシー DHC基礎皮膚科学研究所 課長
市橋正光   サンクリニック 院長;サンケア研究所 所長;DHC基礎皮膚科学研究所 所長
田島正裕   (株)資生堂 素材・薬剤開発センター 新効能開発プロジェクト 室長
早瀬基   (株)カネボウ化粧品 化粧品研究所 研究員
増田光輝   ライオン(株) 研究技術本部 技術顧問
原田房枝   ライオン(株) 研究技術本部 企画管理部 主任研究員
増永卓司   (株)コーセー 研究本部 基礎研究所 主任研究員
清水 宏   北海道大学大学院 医学研究科 皮膚科学分野 教授
青木宏文   (株)資生堂 ライフサイエンス研究センター 皮膚科学研究所
古道美穂   京都大学化学研究所 バイオインフォマティクスセンター 金久研究室 研究員
矢野亜津子   東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター 金久研究室 技術員
金久 實   京都大学化学研究所 バイオインフォマティクスセンター センター長 教授;東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター 教授
木村 朝   (株)資生堂 マテリアルサイエンス研究センター 物性研究所 所長
一色 隆   (株)コーセー 研究本部 製品研究所
高田弘弥   ビタミンC60バイオリサーチ(株) 主任研究員;広島県立大学 生物資源学部 三羽研究室 特任研究主幹
肖 黎   広島県立大学 生物資源学部 三羽研究室 研究員
RobiulMd.Islam   広島県立大学 生物資源学部 三羽研究室 研究員
鈴木清香   広島県立大学 生物資源学部 生物資源開発学科 生物工学分野
三村晴子   広島県立大学 生物資源学部 三羽研究室 専任技術員
前田健太郎   広島県立大学大学院 生物生産システム研究科
三羽信比古   広島県立大学 生物資源学部 生物資源開発学科 教授
長棟輝行   東京大学 大学院工学系研究科 化学生命工学専攻 教授
新海政重   東京大学 大学院工学系研究科 化学生命工学専攻 講師
加藤耕一   東京大学 大学院工学系研究科 化学生命工学専攻 研究拠点形成特任教員
北野 茂   日本油脂(株) DDS事業開発部 主査
國枝博信   横浜国立大学 大学院環境情報研究院 教授
荒牧賢治   横浜国立大学 大学院環境情報研究院 助手

目次

序章 有用性化粧品の現状と展望
1. はじめに
1.1 化粧品の効能として表示し、広告することができる効能の範囲
2. 化粧品による肌の老化現象への対応
3. メラニン色素への対応
4. おわりに

【第1編 最新の生体メカニズムと有用性化粧品の開発】
第1章 保湿化粧品
1. はじめに
2. 角層の構造と生理機能
2.1 皮脂膜
2.2 細胞間脂質のバリア機能
2.3 コーニファイドエンベロープ(角質皮厚膜)
2.4 天然保湿因子
3. 保湿剤
4. 保湿化粧品のエビデンス
5. おわりに

第2章 表皮性色素沈着症のパラクリンサイトカインメカニズムと細胞内情報伝達機構―美白剤開発の基礎として―
1. はじめに
2. UVB紫外線色素沈着におけるメラノサイト活性化メカニズム
2.1 従来のUVB紫外線色素沈着メカニズム解析の流れ
2.2 ケラチノサイト由来メラノサイト活性化因子の同定
2.3 カルシウム動員を引き起こすサイトカインの探索
2.4 エンドセリン誘導体のヒトメラノサイトに対するDNA合成促進作用
2.5 エンドセリン誘導体のヒトメラノサイトに対するメラニン合成促進作用
2.6 エンドセリンのヒトメラノサイト細胞内情報伝達系への作用
2.7 エンドセリン受容体の検証
2.8 ヒトケラチノサイトによるエンドセリンの分泌
2.9 ケラチノサイト由来のメラノサイト活性化因子がエンドセリンであることの直接的証明
2.10 UVB紫外線色素沈着機構へのエンドセリン-パラクリンリンケイジ関与のヒト皮膚での証明
2.11 ステムセルファクターのUVB誘導色素沈着メカニズムへの関与
2.12 紫外線UVB照射培養ケラチノサイト/メラノサイトでのSCF/c-Kitの発現
2.13 紫外線UVB照射ヒト表皮におけるSCFの 発現
2.14 UVB紫外線誘導色素沈着のc-Kit抗体皮下注射による抑制
2.15 UVB紫外線色素沈着メカニズムにおけるエンドセリンとSCFの役割分担
3. UVA紫外線誘導色素沈着メカニズム
3.1 ケラチノサイト由来メラノサイト活性化因子の同定
4. アレルギー性皮膚炎後の色素沈着メカニズム
5. 老人性色素斑における色素沈着メカニズム
6. 色素沈着メカニズムのまとめ
7. 原因サイトカインのメラノサイト細胞での細胞内情報伝達メカニズム
7.1 エンドセリンのメラノサイト活性に至る細胞内情報伝達メカニズム
7.2 SCFのメラノサイト活性化に至る細胞内情報伝達メカニズム
7.3 エンドセリンとSCFの相乗的メラノサイト活性化に至る細胞内情報伝達メカニズム
8. エンドセリンによるメラノサイト細胞内情報伝達メカニズムの制御
9. おわりに

第3章 老化防止化粧品
1. 老化と加齢
2. 老化防止化粧品の考え方
2.1 老化の要因と化粧品
2.2 理想的な老化防止化粧品とは
2.3 老化防止と抗シワ・抗シミ化粧品
3. 多様な老化とその要因
3.1 細胞成分の老化から個体の老化まで
3.2 皮膚老化における重要な生理的要因
4. 老化防止化粧品のターゲットと現状
4.1 表皮層をターゲットとした老化防止化粧品
4.1.1 レチノイド
4.1.2 αヒドロキシ酸(AHA)
4.1.3 メバロノラクトン(メバロン酸;MA)
4.1.4 ナイアシンアミド
4.1.5 パンガミン酸活性成分
4.2 細胞外マトリクス(ECM)成分をターゲットとした老化防止化粧品
4.2.1 コラーゲン代謝制御剤
4.2.2 エラスチン代謝制御剤
4.2.3 ヒアルロン酸代謝制御剤
4.2.4 基底膜代謝制御剤
4.3 活性酸素種(ROS)からの防御をターゲットとした老化防止化粧品
4.3.1 活性酸素除去酵素群の誘導剤
4.3.2 活性酸素除去剤(抗酸化剤)の適用
4.3.3 抗AGE化剤の適用
5. 老化防止化粧品の今後と課題
5.1 遺伝子機能の変化に着目した老化防止化粧品
5.2 老化防止化粧品開発の課題

第4章 ニキビ用化粧品
1. はじめに
2. ニキビ発生のメカニズム
2.1 脂腺機能の亢進
2.2 細菌性因子
2.3 毛包漏斗部の角化因子
2.4 その他の要因
3. ニキビの対処方法と化粧品の有用性
3.1 皮脂分泌亢進抑制作用
3.2 P.acnesに対する作用
3.3 毛包漏斗部角化に対する作用
3.4 活性酸素消去作用
4. ニキビ用化粧品の処方設計
5. ニキビ肌のスキンケア
6. おわりに

第5章 低刺激低アレルギー化粧品―皮膚刺激と皮膚アレルギー発現の機序、化粧品に求められる機能
1. はじめに
2. 刺激の発現機序
3. 接触アレルギーの機序
4. Stingingの機序
5. 化粧品に求められる機能
6. おわりに

第6章 紫外線防止化粧品(サンスクリーン剤)
1. はじめに
2. 太陽光線中の紫外線
3. 紫外線の皮膚への作用
3.1 紫外線による急性反応
3.2 紫外線による慢性反応
4. サンスクリーンの技術対応
4.1 紫外線防止剤
4.2 紫外線散乱剤
4.3 皮膜形成剤
4.4 サンスクリーン基剤
4.1.1 乳化基剤
5. サンスクリーンの上手な使い方
6. おわりに

第7章 発毛・育毛剤
1. はじめに
2. 毛組織について
2.1 毛包とヘアサイクル
2.2 毛乳頭と毛成長
3. 脱毛症とその原因
3.1 男性型脱毛症の症状と原因
3.2 円形脱毛症の症状と原因
4. 育毛剤の市場動向
5. 新規成分・新商品の研究開発動向
6. 有効成分と作用機序
6.1 血行促進剤
6.2 細胞賦活剤
6.3 抗男性ホルモン剤
6.4 頭皮の殺菌剤、角質溶解剤、消炎・鎮痒剤、保湿剤
6.5 経皮吸収促進剤
7. おわりに

【第2編 有用性化粧品の評価技術】
第1章 保湿
1. はじめに
2. 直接法
2.1 赤外分光法(Infrared spectroscopy;IR)
2.2 近赤外分光法(Near Infrared spectroscopy;NIR)
2.3 磁気共鳴断層掘影法(Magnetic Resonance Imaging;MRI)
2.4 ラマン分光法(Raman spectroscopy)
3. 半直接測定
3.1 電気特性の変化を利用した測定法
3.1.1 コンダクタンス法
3.1.2 キャパシタンス法
3.1.3 測定機器間の比較
3.2 電気特性以外の物性変化を利用した測定法
3.2.1 時間領域反射法(Time Domain Reflectometry;TDR)
3.2.2 皮膚粘弾性測定法
3.2.3 皮膚表面摩擦測定法
4. 間接測定法
4.1 皮膚表面形態測定法
4.2 鱗屑測定による保湿評価法
4.3 経表皮水分蒸散量測定による保湿評価法
5. おわりに

第2章 美白
1. はじめに
2. In vitro評価系
2.1 メラノサイトでのメラニン生成抑制の機序評価系の進め方
2.1.1 無細胞系でのtyrosinase活性阻害
2.1.2 メラニン生成抑制
2.1.3 培養細胞を用いた酵素活性
2.1.4 pulse chase
2.1.5 confocal microscopy
2.2 ケラチノサイトによるメラニン生成刺激パラクリン機序の抑制
2.3 細胞小器官輸送およびケラチノサイトへのメラノソームトランスファー機構
3. In vivoでの評価系
4. 紫外線発癌とメラニン
5. おわりに

第3章 老化防止
1. はじめに
2. しわ
3. たるみ
4. 皮膚の力学的特性
5. おわりに

第4章 ニキビ
1. はじめに
2. 使用試験概要
2.1 対象について
2.2 試験方法について
2.2.1 使用方法および期間
2.2.2 併用療法
2.2.3 観察項目および臨床評価
2.3 被検者に対する注意事項
3. ヒト皮膚におけるコメド試験
3.1 対象について
3.2 試験方法について
3.3 評価方法について
4. おわりに

第5章 低刺激・低アレルギー
1. はじめに
2. 低刺激・低アレルギー性化粧品の開発スキーム
3. 低刺激・低アレルギー性評価法
3.1 皮脂刺激性評価法
3.1.1 in vitro試験
3.1.2 ヒト試験(閉塞パッチテスト)
3.2 眼粘膜刺激性評価法
3.2.1 in vitro試験法
3.3 光毒性評価法
3.3.1 in vitro光毒性評価法
3.3.2 ヒトを用いた試験(光パッチテスト)
3.4 感作性評価法(ヒト試験)
3.5 光感作性評価法(ヒト試験)
3.6 スティンギング評価法
3.7 コメド形成評価法
4. 使用試験
4.1 使用試験
4.2 臨床試験
5. その他
6. おわりに

第6章 くすみ
1. はじめに
2. くすみの定義
3. くすみの評価方法
3.1 肌色の評価方法
3.2 肌表面形態の評価方法
3.3 肌色と肌表面形態を複合的にとらえる評価方法
4. くすみ対応化粧品の有用性
5. おわりに

第7章 紫外線防御(SPF/PFA)
1. はじめに
2. SPFの評価技術
3. PAの評価技術
4. 紫外線防御化粧品の評価技術に残された課題
5. 紫外線防御化粧品の評価技術の展望

第8章 発毛・育毛
1. はじめに
2. 男性女性の脱毛薄毛の特徴
3. in vivo、in vitro評価試験
4. ヒト評価試験法
5. おわりに

第9章 経皮吸収
1. はじめに
2. 有用性化粧品開発における経皮吸収評価の意義
2.1 有効成分開発における経皮吸収評価の意義
2.2 基剤、製剤開発における経皮吸収評価の意義
3. 評価技術の選択
3.1 in vitro皮膚透過試験
3.2 in vivo皮膚透過試験
3.3 ヒト皮膚評価試験
3.4 各種有用性化粧品カテゴリーと経皮吸収評価技術の選択
4. 問題点・課題
4.1 医薬品での評価とのギャップ
4.2 安全性評価
4.3 剤型の多様性
4.4 動物実験の縮小
4.5 吸収経路
4.6 製剤安定性
4.7 有用性化粧品におけるバイオアベラビリティ

第10章 安全性
1. はじめに
2. ヒトへの安全性
2.1 安全とは
2.2 情報調査
2.3 評価試験の設定と実際
3. 環境安全性評価
4. 上市後の再評価
5. おわりに

【第3編 有用性化粧品における最先端科学の応用】
第1章 皮膚科学的研究技術の有用性化粧品分野への応用―組織学的研究手法および分子生物学的研究手法の応用―
1. はじめに
2. 組織学的研究手法
3. 組織学的研究手法の応用例
4. 分子生物学的研究手法
5. 分子生物学的研究手法の応用例と今後の展望
6. おわりに

第2章 遺伝子レベルから見た美白剤開発
1. はじめに
2. メラノサイトの遺伝子研究
3. チロシナーゼ遺伝子発現機構
4. MITF結合タンパク
5. MC1Rの発現調節とMITF
6. 遺伝子発現制御型の美白剤
7. 美白剤開発と遺伝子

第3章 ゲノム情報のシステム的解析による有用性素材の開発の可能性
1. はじめに
2. KEGG
3. 情報検索の例
4. 新しい実験技術に基づく情報科学
5. 健康と医療への応用
6. 新しい情報処理技術の開発
7. おわりに

第4章 化粧品の有用性とナノテクノロジー
1. メーキャップ化粧品の有用性とナノテクノロジー
2. 紫外線防御化粧品の有用性とナノテクノロジー
3. スキンケア化粧品の有用性とナノテクノロジー

第5章 ナノカプセルによる有用性化粧品の開発
1. はじめに
2. 生体由来成分によるナノカプセル
2.1 リポソーム
2.2 リポソームの製剤化研究
2.3 リポソーム製剤の保湿効果
2.4 リポソームの浸透による有用性
2.5 リピッドエマルション
2.6 ファインエマルション
3. その他のナノカプセル
4. おわりに

第6章 ナノテクノロジー素材フラーレン誘導体の抗酸化作用
1. フラーレンの特性
2. 水溶性フラーレンの皮膚防御活性
3. Radical Spongeの調整
4. Radical Spongeの特性
4.1 遷移金属イオンによって発生するヒドロキシルラジカル消去活性
4.2 スーパーオキシドアニオンラジカル消去活性
4.3 ヒト皮膚角化細胞(HaCaT)に対する生体適合性
5. 紫外線由来の細胞内活性酸素抑制
5.1 細胞内酸化ストレス抑制効果
5.2 皮膚の細胞死防御効果
6. 過酸化脂質由来の細胞内活性酵素抑制
7. 引き金としての活性酸素に対する消去効果
7.1 紫外線B波照射による細胞内活性酸素分布
7.2 過酸化脂質由来による細胞内活性酸素分布
8. がん転移抑制作用
8.1 皮膚がん(メラノーマ)の肺への転移抑制
8.2 皮膚がん(メラノーマ)のがん浸潤抑制
9. おわりに

第7章 ナノスケールの細胞膜修飾剤の化粧品、DDSへの応用
1. はじめに
2. 生体適合性細胞膜修飾剤(Biocompatible Anchor for cell Membrane;BAN)
3. 生体適合性細胞膜修飾剤(BAM)の利用方法
4. 細胞膜表面へのBAM複合体の固定化能の評価
5. 体組織細胞および皮膚表面へのBAM-複合体の固定化
5.1 マウス大腿筋への固定化
5.2 マウス皮膚表面への固定化
6. BAMを用いた抗菌ペプチドの細胞表面提示による感染防御
6.1 BAM-抗菌ペプチド複合体の調整と抗菌活性
6.2 BAM-抗菌ペプチド複合体の体細胞表面への提示とその抗菌活性
7. おわりに

第8章 ナノテクノロジーを用いた剤形設計―Worm-likeミセルとキュービック相乳化―
1. はじめに
2. Worm-likeミセル形成による水溶液への粘弾性付与
2.1 水/CnTAB/NMEA-n系の相挙動
2.2 Worm-likeミセル水溶液の粘弾性挙動
2.3 Worm-likeミセルの形成条件
3. キュービック相を連続相として用いたゲルエマルション
3.1 水/ポリグリセリンラウリン酸エステル/デカン系の相挙動
3.2 キュービック液晶を連続相としたゲルエマルション形成
4. おわりに


編集者の声
 編集部新人の栗島です。「編集者の声」は発行にあたっての裏話やエピソードを皆様にお伝えするコーナーではありますが、なにぶん入りたてホヤホヤ、しがない修行の身。残念ながら現時点で担当書籍は1冊もございません。直接担当するテーマが本の形になるのはもう少し先になりますので、今回は憧れの先輩が奮闘した「新有用性化粧品の開発」(2004年9月発行)についてご紹介したいと思います。ちなみに私も少しばかりお手伝いさせていただきました。
 現在、化粧品分野において重要なファクターとして導入されつつある概念『有用性(Evidence)』。化粧品の効能の範囲が拡大され、消費者のスキンケア効果に関心が高まる一方、規制緩和によってメーカーの責任が大きく問われる時代に入りました。より安全で高い効能が求められる中で、効率的な研究開発を進めていくためには、新しい化粧品技術や安全性情報の収集欠かせません。本書ではエビデンスというキーワードを念頭に、遺伝子科学・分子生物学など最先端科学からのアプローチによる研究、およびナノ技術の応用など、新たな展開へと一歩踏み出した化粧品開発の現状をまとめました。特にシミ、ソバカス、ニキビ対策を始めとする化粧品開発ご担当の方にはぜひおすすめしたい1冊です。
 というのも、お肌の曲がり角はとっくに過ぎた栗島ですが、おかげさまでシミというものを見たことがありませんでした。そう昨年の太陽がまぶしい夏が終わるまでは。ある日、ふと気がつくと手の甲にぽつんと薄茶色い模様が。初めはゴミかと思ったのですが、こすっても落ちず、友達に見せたらシミだよと言われて大ショック!新年を迎えた今も、うっすらとシミの残骸が残っております。短時間でシミが消える、そんな化粧品が早く開発されることを心から願ってやみません。
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