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ミネラルの科学と最新応用技術

  • Scientific Knowledge on Minerals and its Applied Technology
※こちらの書籍は、電子書籍(eBook)として販売をしております。
弊社のeBookは丸善の専門書販売サイト「Knowledge Worker」にてご購入頂けます。
・価格5,900円(税抜)
http://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1016072588

★ 基礎研究から,新しい機能が注目される食材の動向,特殊ミネラルの機能まで,ミネラルの科学の全容を解明!!
★ 近年飛躍的な進歩を遂げる測定技術の最新動向も詳述!!
★ 第一線で活躍する国内研究者51名による分担執筆!!

商品コード: T0620

  • 監修: 糸川嘉則
  • 発行日: 2008年4月
  • 価格(税込): 75,600 円
  • 体裁: B5判,430ページ
  • ISBNコード: 978-4-7813-0011-5

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  • ガン,糖尿病,肝臓疾患,心臓疾患,牡蠣,大麦,茶,らっきょう,パパイア,卵殻,にがり

刊行にあたって

 ミネラルは生体内含有量が少なく,また100種類以上存在するという点から定量する技術開発が他の栄養素と比較して遅れたため研究そのものもかなり遅れていたのであるが,近年測定技術の飛躍的な進展に伴って急速に研究も発展し,次々と新しい事実が明らかにされてきている分野である。そのため,ミネラルに関する出版活動も活発で多くの解説書が出版されており,今回の本がこれらの類書と異なった特徴を持たせる必要があることにまず腐心した。
 次に本書のシリーズの読者は企業関係者が多く,仕事に活用できる情報として利用することが多いと聞いていたので,実用に役立つ最新方法を盛り込むことも考慮していた。
 平成19年7月,73歳という高齢で日本微量元素学会学術集会を主催する機会があった。この学会はミネラルの内,生体内に微量に存在する微量元素だけを研究することを目的にした学会であるが,微量元素のみならずミネラル一般に関する最新の研究成果も発表されたので,それらのうち企業で活用できそうな情報については盛り込むことを考えた。その上に基礎から臨床に至る諸分野での最近の知識を付加して全部で6編の項目を編成したのである。
 第1編はミネラルというものを理解していただくための基本を取扱った。第2編では年齢,生活習慣,病態など対象別にミネラルの摂取の問題点を記載してもらった。第3編は最近新しい機能が解明されてきた特殊な食材について実際に研究に従事されている方々に執筆していただき,斬新な企画となった。第4編は臨床現場で活躍されている医師,薬剤師など専門家に実情を紹介していただいた。第5編は最近解明された有益性あるいは有害性を示すミネラルについて新しい視点で記載していただいた。第6編はミネラル分野で最も発展を示している測定技術について3名の権威に執筆していただき,メタロミクス科学という新しく生まれた概念についても触れられている。
 原稿の時点ですべてに目を通したが,極めて特徴的で当初期待していた以上の良書になったと自負している。本書により読者諸氏が新しいミネラル科学を理解され,実際に活用していただければ編者として大きな喜びとなる。
(「はじめに」より抜粋)

2008年4月  糸川嘉則

著者一覧

糸川嘉則   仁愛女子短期大学 生活科学学科 教授;京都大学名誉教授;福井県立大学名誉教授
吉田宗弘   関西大学 化学生命工学部 教授
木村美恵子  タケダライフサイエンスリサーチセンター・疾病予防センター 所長
倉澤隆平   東御市立みまき温泉診療所 顧問
久堀周治郎   東御市立みまき温泉診療所 所長
齊藤 曻   宮崎医療センター病院 内科・生活習慣病センター 院長兼生活習慣病センター長
児玉浩子   帝京大学 医学部 小児科 教授
湧上 聖   室谷病院 リハビリテーション科
西牟田守   (独)国立健康栄養研究所 栄養疫学プログラム 上級研究員
白石久二雄  (独)放射線医学総合研究所 被ばく線量評価部 内部被ばく評価室長
松田芳和   日本クリニック(株) 中央研究所 所長
村田佳子   (財)サントリー生物有機科学研究所 研究員
岩下 孝   (財)サントリー生物有機科学研究所 研究部長
谷 政八   仁愛女子短期大学 生活科学学科 教授
梶原苗美   神戸女子大学 大学院家政学研究科 教授
松本衣代   神戸女子大学 家政学部 
吉川 豊   京都薬科大学 薬学部 代謝分析学 助教
谷口 洋   大和生活習慣病研究所 所長
小嶋良種   大阪市立大学 理学部 特任教授
黒川晶範   キユーピー(株) 研究所 健康機能R&Dセンター 研究員
増田泰伸   キユーピー(株) 研究所 健康機能R&Dセンター グループリーダー
橋本壽夫   東海大学 海洋学部 海洋科学科 非常勤講師
渡辺和彦   東京農業大学 客員教授;兵庫県立農林水産技術総合センター 農業大学校 嘱託
Zongjian Zhu  Cancer Prevention Laboratory、Colorado State University
Weiqin Jiang  Cancer Prevention Laboratory、Colorado State University
桜井 弘   鈴鹿医療科学大学 東洋医学研究所 教授
荒川泰行   公立阿伎留医療センター 院長;日本大学客員教授
荒川泰雄   日本大学 医学部 内科学系消化器肝臓内科学分野 助教
森山光彦   日本大学 医学部 内科学系消化器肝臓内科学分野 教授
平岡勇二   洛和会音羽病院 循環器内科 部長
雨宮次生   長崎大学名誉教授
佐治英郎   京都大学 大学院薬学研究科 教授
髙木洋治   甲子園大学 栄養学部、大学院栄養学研究科 教授
河野公一   大阪医科大学 衛生学 公衆衛生学教室I・II 教授
横井克彦   聖徳大学 大学院人間栄養学研究科 教授
池川雅哉   京都府立医科大学 分子医科学教室 ゲノム医科学部門 准教授
荒川泰昭   静岡県立大学 食品栄養科学部 公衆衛生学研究室 教授
松田晃彦   パレクセル・インターナショナル(株) 開発企画部 プロジェクトマネジャー;タケダライフサイエンスリサーチセンター・疾病予防センター 研究員
武田隆久   タケダライフサイエンスリサーチセンター・疾病予防センター 武田病院グループ理事長
島田美幸   東北大学大学院 医学系研究科 環境保健医学
佐藤 洋   東北大学大学院 医学系研究科 環境保健医学 教授
山内 博   北里大学 大学院医療系研究科、医療衛生学部 健康科学科 公衆衛生学 教授
高田礼子   聖マリアンナ医科大学 予防医学 講師
梅村朋弘   福井大学 医学部 国際社会医学講座 環境保健学領域 助教
日下幸則   福井大学 医学部 国際社会医学講座 環境保健学領域 教授
原口絋炁   (社)国際環境研究協会 プログラムオフィサー
榎本秀一   (独)理化学研究所 和光研究所 メタロミクス研究ユニット ユニットリーダー
廣村 信   (独)理化学研究所 和光研究所 メタロミクス研究ユニット 研究員
五十嵐香織  (独)理化学研究所 和光研究所 メタロミクス研究ユニット 研究員
鈴木紀行   千葉大学 大学院薬学研究院 衛生化学研究室 助教
鈴木和夫   千葉大学 大学院薬学研究院 衛生化学研究室 教授

目次

【第1編 ミネラルの基礎知識】
第1章 ミネラルの定義と種類
1. ミネラルの概念
2. ミネラルの必須性
3. ミネラル類必須性証明の経緯とわが国の栄養政策
3.1 ナトリウム
3.2 カリウム
3.3 カルシウム
3.4 マグネシウム
3.5 リン
3.6 鉄
3.7 ヨウ素
3.8 亜鉛
3.9 銅
3.10 セレン

第2章 ミネラルの必要量と摂取量―国民健康・栄養調査による考察―
1. 栄養素の必要量と摂取量の比較について(歴史的変遷)
2. 国民健康・栄養調査におけるミネラル摂取量分布による栄養状態の評価
3. 性・年齢階級別ミネラル摂取量と推定平均必要量

第3章 ミネラルの生理有効性
1. ミネラルの生理有効性とは
2. ミネラルの存在形態の影響
2.1 電荷
2.2 結合状態
2.3 化学種
3. 共存成分の影響
3.1 フィチン酸
3.2 食物繊維とオリゴ糖
3.3 糖類
3.4 タンパク質、ペプチド、アミノ酸
3.5 有機酸
3.6 フェノール化合物
3.7 チオシアン酸化合物
3.8 ミネラル間相互作用
4. 宿主側要因
4.1 年齢
4.2 ミネラルの摂取状態

【第2編 摂取量に関する問題】
第1章 種々な対象別によるミネラル摂取の現状
1. 栄養素としてのミネラルとは
2. 人体中ミネラル
3. 日本人のミネラル摂取量各種データのまとめ
4. 国民調査結果からみたミネラル摂取量の年齢別区分・男女別経年変化
5. ミネラル摂取量の実測と調査の方法
6. 実測値と計算値の相関
7. 各種グループにおけるミネラル摂取量調査
8. ミネラルの食品群別摂取―それぞれのミネラルはどのような食品から供給されるか?―
9. 朝、昼、夕、間食別摂取量の分布
10. おわりに

第2章 臨床現場におけるミネラル(亜鉛)摂取の問題点
1. はじめに
2. 亜鉛欠乏症の臨床と疫学
2.1 亜鉛欠乏症の症状
2.2 亜鉛の生体内での機能
2.3 亜鉛欠乏症の診断
2.3.1 血清亜鉛値の推移とAl-p値の変動
2.3.2 血清亜鉛値について
2.4 欠乏症状と亜鉛補充療法の効果発現
2.5 地域住民の亜鉛不足の実態〈KITAMIMAKI Study〉
2.5.1 経験症例数
2.6 長野県における三血清亜鉛濃度調査
3. 国民に何故、亜鉛不足の傾向が生ずるのか?
3.1 どの位の亜鉛欠乏患者がいるのか?
3.1.1 住民(国民)に亜鉛不足の傾向がある
3.1.2 亜鉛不足の状況は近年進行した
3.2 何故亜鉛不足が生ずるのか?
4. おわりに

第3章 高齢者のミネラル摂取の問題点
1. ミネラルの摂取基準
2. 経口摂食障害
3. 高齢者の摂食傾向
4. 経腸栄養におけるCu不足とその対策
5. 疾患とミネラルとの関係
5.1 動脈硬化症と関連疾患
5.2 心不全
5.3 神経変性疾患
5.4 免疫と感染症
5.5 癌
5.6 骨粗鬆症と骨折
5.7 糖尿病
5.8 消化管
5.9 その他
6. まとめ

第4章 小児のミネラル摂取の問題
1. はじめに
2. 日本人食事摂取基準2005年版での小児での問題点
2.1 鉄
2.2 ヨウ素
2.3 カルシウム
3. 国民健康・栄養調査から見る小児のミネラル摂取の問題点
4. ミネラル摂取異常により過不足が生じやすい状況
4.1 母親のヨウ素摂取過剰による胎児甲状腺機能低下症
4.2 低出生体重児の乳児期のミネラル欠乏
4.3 母乳栄養児でのカルシウム摂取不足
4.4 母乳栄養児での亜鉛欠乏
4.5 フォロアップミルクは亜鉛、銅含有が極めて少ない
4.6 離乳期の鉄欠乏性貧血
4.7 低身長児の亜鉛欠乏
4.8 思春期女子の鉄欠乏
4.9 スポーツ選手の鉄、亜鉛欠乏
4.10 経腸栄養剤長期使用でのセレン、ヨウ素欠乏

第5章 経腸栄養管理におけるミネラル摂取量の問題点―特に銅、亜鉛、セレンなどの微量元素について―
1. はじめに
2. 微量元素とは
3. 銅、亜鉛およびセレンの作用と欠乏症状
3.1 銅
3.2 亜鉛
3.3 セレン
4. 経腸栄養管理における銅、亜鉛およびセレンの重要性と問題点
4.1 銅欠乏性貧血
4.2 ココアによる銅欠乏症の治療
4.3 経腸栄養管理における銅の1日所要量
4.4 微量元素強化流動食の登場と分類
4.4.1 微量元素強化流動食における血清銅値の変化
4.4.2 微量元素強化流動食における血清亜鉛値の変化
4.4.3 経腸栄養管理における亜鉛補充の工夫
4.4.4 微量元素強化流動食における血清セレン値の変化
4.5 依然として可能性のある微量元素欠乏の危険性

第6章 ミネラルの食事摂取基準
1. はじめに
2. 摂取基準が策定されているミネラル
3. ミネラルの摂取基準策定方法
4. 食事摂取基準(所要量または推奨値および目安量)策定のための実験的研究
5. 出納実験
6. 出納実験の解析
6.1 Naの出納実験結果
6.2 Kの出納結果
6.3 Caの出納結果
6.4 Mgの出納結果
6.5 Pの出納結果
7. 平衡維持量と推定平均必要量との関係
8. 推定平均必要量は出納実験では求められない
9. 主要ミネラルの平衡維持量と食事摂取基準(EARsまたはAl)との比較
10. 次回の食事摂取基準策定の問題点

第7章 痕跡元素の摂取量
1. はじめに
2. 元素摂取量研究
3. 食品群別研究法
4. 日本人の18食品群別元素摂取量研究
5. 飲料水からの元素摂取量
6. ウクライナ人の摂取量研究
7. 加速器質量分析法(AMS)による痕跡元素の研究

【第3編 食材とミネラル栄養】
第1章 魚介・海藻
1. はじめに
2. 日本人のミネラル摂取に対する魚介類と海藻類の寄与
3. ヒジキ中のヒ素は実質的に有害なのか
4. コンブからのヨウ素摂取量は適切な範囲なのか
5. セレン栄養における魚の位置づけ
5.1 魚肉中セレンの生理有効性
5.2 魚肉中セレンの存在形態
6. 水産物から調製したミネラル含有食品素材
6.1 マグロ血合肉の利用
6.2 牡蠣亜鉛濃縮物
6.3 ホヤのバナジウム

第2章 牡蠣亜鉛の性質とその栄養有効性
1. 牡蠣の栄養素
2. 牡蠣の生物学
2.1 分布
2.2 種類
3. 牡蠣の生理
4. 牡蠣の栄養成分
5. 牡蠣の亜鉛
6. 牡蠣亜鉛の特徴
7. 牡蠣の利用方法
8. 亜鉛の性質
9. 亜鉛の有効性
9.1 各種臓器に対する亜鉛の分布について
9.2 亜鉛の吸収率について
9.2.1 ラットに対する影響
9.2.2 ヒト血清亜鉛に対する影響
9.2.3 亜鉛含有酵素活性におよぼす影響
10. 総括

第3章 大麦の鉄取り込み機構
1. はじめに
2. 植物の鉄取り込み戦略
3. ムギネ酸類の分泌特性と構造
4. ムギネ酸の生合成
5. 大麦のムギネ酸類・鉄錯体特異的トランスポーター
6. 結語

第4章 茶
1. はじめに
2. ミネラル供給源としての茶の位置づけ
3. 茶のフッ素と歯および骨の健康
3.1 フッ素による歯質強化
3.2 茶のフッ素による虫歯予防の可能性
3.3 フッ素の過剰摂取と茶
4. マンガン供給源としての茶
4.1 実験的に調製した茶浸出液のマンガン濃度
4.2 実際に飲用されている茶系飲料のマンガン濃度と茶からのマンガン摂取
4.3 茶のマンガンは栄養上有効か?
5. 茶の飲用によるミネラル有効性の低下
5.1 鉄剤服用と茶
5.2 日常的な茶の飲用が鉄栄養状態に及ぼす影響
5.3 鉄以外のミネラルの有効性と茶の飲用との関連
6. セレン強化茶

第5章 らっきょう―水溶性食物繊維(ラッキョウフルクタン)のミネラル吸収促進効果―
1. 食物繊維の機能について
2. ラッキョウについて
2.1 ラッキョウと福井の花らっきょう
2.2 ラッキョウフルクタンの理化学的性質
3. 動物実験によるラッキョウの機能に関する研究
3.1 実験方法
3.2 測定項目
3.3 実験結果と考察
3.3.1 ミネラル代謝に対する効果
3.3.2 盲腸内容物に対する作用
4. まとめ
4.1 血清ミネラル濃度に対する作用
4.2 骨ミネラル濃度に対する作用
4.3 整腸作用
4.4 大腸からのミネラル吸収促進効果

第6章 パパイア―パパイア亜鉛錯体の2型糖尿病予防/改善効果―
1. はじめに
2. パパイア亜鉛の消化管吸収性評価
3. 2型糖尿病モデル動物におけるパパイア亜鉛錯体の抗糖尿病作用
4. おわりに

第7章 卵殻カルシウム
1. はじめに
2. 卵殻カルシウムの医学・栄養学的機能
2.1 卵殻カルシウムの構造と易溶解性、易吸収性
2.2 卵殻カルシウムの骨塩量維持、骨密度増加作用
2.3 PTH、骨吸収マーカーに対する影響
2.4 リン吸着作用
2.5 卵殻カルシウムの脂質吸収への影響
3. 焼成卵殻
4. 卵殻カルシウムのアレルゲン性
5. おわりに

第8章 にがり
1. にがりとは
2. にがりの種類と組成
2.1 天日製塩にがり
2.2 イオン交換膜製塩にがり
3. 実際のにがり組成
4. 食品添加物用にがりの規格
5. ミネラル食材にがりの有効性
6. にがりからの微量ミネラル摂取の有効性

第9章 土壌中ミネラルと農産物
1. はじめに
2. 農産物からの摂取が期待できるミネラル
2.1 ホウ素
2.2 モリブデン
2.3 ニッケル
2.4 ケイ素
2.5 マグネシウム、カリウム、その他
3. 農作物からの摂取が期待しにくい元素
3.1 セレン
3.2 ヨウ素
4. 施肥、栽培環境で制御できるミネラル
4.1 カリウム
4.2 マンガン、銅、亜鉛、鉄など―土壌pHが農産物のミネラル含有率を左右する事例
4.3 アルミニウム
4.4 カドミウム、ヒ素―土壌のEh(酸化還元電位)で農産物のミネラル含有率が制御できる事例
5. 有機物の多量施用によって生じる農産物のミネラル不足
5.1 堆肥連用畑ではマンガン酸化菌が多く、農産物のマンガン低下
5.2 有機物施用で作物体の銅は低下
5.3 リンを多量に含む堆肥では農産物の亜鉛含有率が低下
6. おわりに

【第4編 臨床病態とミネラル】
第1章 Selenium And Cancer Prevention
1. Introduction
2. In Vitro Studies
3. In Vivo Studies Using Animal Models
4. Human Clinical Trials and Epidemiological Studies
5. Potential Mechanisms of Selenium Cancer Prevention
6. Summary

第2章 糖尿病と微量元素
1. はじめに
2. 糖尿病と微量元素との関係
3. 金属元素による糖尿病の治療は可能か?
3.1 バナジウム
3.2 クロム
3.3 亜鉛
3.4 ニッケル
3.5 銅
3.6 セレン
3.7 鉄
3.8 マンガン
3.9 マグネシウム
3.10 コバルト
3.11 モリブデン
3.12 タングステン

第3章 ミネラルと肝臓疾患
1. はじめに
2. 急性肝疾患と血清元素
3. 慢性肝疾患と血清元素
3.1 慢性肝疾患における血清元素濃度
3.2 慢性肝疾患における亜鉛/銅の濃度比の診断学的意義
3.3 血清元素濃度と金属結合蛋白との相関性
3.4 血清亜鉛濃度とFischer比、および血清III型プロコラーゲンN末端ペプチドとの相関性
4. 準主要元素(ミネラル)と代謝
5. 生体亜鉛状態の評価
6. 経口亜鉛負荷試験の実際
7. 硫酸亜鉛負荷試験による慢性肝疾患患者の亜鉛状態の評価
8. 肝疾患と鉄代謝異常
8.1 鉄代謝の調節と存在様式
8.2 ヘモクロマトーシス
9. 慢性肝疾患と鉄代謝異常
9.1 C型慢性肝炎と鉄代謝
9.2 その他の肝疾患と鉄代謝
10. 遺伝性銅代謝異常症

第4章 セレンと心臓疾患
1. はじめに
2. 心臓疾患と酸化ストレス
3. セレンとグルタチオンペルオキシダーゼ
4. セレン欠乏と心臓疾患
4.1 克山病
4.2 セレン欠乏とコクサッキーウイルス
4.3 セレン欠乏と心筋梗塞
4.4 長期静脈栄養・経管栄養によるセレン欠乏と心機能低下
5. セレン欠乏心筋症マウス作成の試み
6. 拡張型心筋症患者におけるセレン欠乏と酸化ストレス亢進の検討
7. 拡張型心筋症患者へのセレン補充療法の試み
8. 抗酸化ビタミン・ミネラル補充は心臓疾患を減少させたか?(大規模臨床試験より)
9. おわりに

第5章 ミネラルと眼組織
1. はじめに
2. 亜鉛
3. 銅
4. マンガン(Mn)
5. マグネシウム(Mg)
6. クロミウム(Cr)
7. セレニウム(Se)
8. アルミニウム(Al)
9. 亜鉛とビタミンAの相互作用

第6章 ミネラル含有薬剤の医療への応用
1. はじめに
2. アルミニウム化合物
3. ヒ素化合物
4. 金錯体
5. 鉄化合物
6. リチウム化合物
7. 白金錯体
8. 亜鉛化合物
9. コバルト錯体
10. テクネチウム化合物
11. タリウム化合物
12. ガドリウム錯体
13. イットリウム、ストロンチウム化合物
14. その他

第7章 ミネラル栄養輸液の進歩
1. はじめに
2. 輸液剤の種類と特徴
2.1 いわゆる一般輸液製剤
2.1.1 電解質輸液剤
2.2 静脈栄養用製剤
2.2.1 中心静脈栄養用製剤
2.2.2 末梢栄養輸液(PPN)製剤
3. 静脈栄養時に注意すべきミネラル異常
3.1 主要ミネラル異常
3.1.1 ナトリウム(Na)、クロール(Cl)
3.1.2 カリウム(K)、リン(P)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)
3.2 微量元素異常
3.2.1 亜鉛
3.2.2 銅
3.2.3 マンガン
3.2.4 セレン
3.2.5 クロム
3.2.6 モリブデン
3.2.7 その他
4. 静脈栄養時のミネラル推奨投与量
4.1 主要ミネラル
4.2 微量元素
4.2.1 鉄
4.2.2 亜鉛
4.2.3 銅
4.2.4 マンガン
4.2.5 ヨウ素
4.2.6 セレン
4.2.7 クロム
4.2.8 モリブデン
4.2.9 コバルト
5. おわりに

【第5編 特殊ミネラルの機能】
第1章 フッ素
1. 物質概略
2. 自然界における分布
2.1 フッ化水素HF分子量20.01
2.2 フッ化ナトリウムNaF分子量42.00
2.3 フッ化カルシウムCaF2分子量78.08
2.4 フッ化アルミニウムナトリウムNa3AlF2
2.5 フルオロアパタイトCaFCa4(PO4)3
3. フッ素の産業応用と環境汚染
4. 生体における代謝
5. フッ素と硬組織
6. フッ化物の毒性
6.1 急性毒性
6.2 慢性毒性

第2章 栄養素としてのルビジウムの働き
1. ルビジウムの摂取量、吸収、分布、排泄
2. ルビジウムの必須性と欠乏症
3. ルビジウムの生理作用
4. ルビジウムの薬理作用
5. カリウムとの化学的類似性の利用
6. ルビジウムの毒性

第3章 リチウム
1. はじめに
2. 食品中リチウム濃度と1日リチウム摂取量の推定
3. ヒト組織中のリチウム濃度
4. 動物実験によるリチウム必須性の検討
5. リチウム欠乏による行動異常
6. リチウムの薬理効果と中毒量
7. リチウムの1日摂取許容量策定への展望

第4章 スズSn(英:tin、独:Zinn、仏:etain、中:錫)
1. 性状
2. 元素名の由来
3. 元素発見の歴史
4. 地球上の濃度
5. 必須性
6. 吸収・代謝・排泄
7. 体内および組織内分布
8. 臓器特異性
9. 毒性
9.1 金属スズ
9.2 無機スズ
9.3 有機スズ
10. 生理作用
11. 欠乏症
12. 過剰症(中毒症)
12.1 金属スズ
12.2 無機スズ
12.3 有機スズ
13. スズを多く含む食品と濃度
14. 有機スズの用途・汚染経路・汚染状況
15. 医薬品
16. ヒトにおける典型的な(集団)中毒事例
16.1 無機スズ
16.2 有機スズ
17. 総説

第5章 マンガン
1. はじめに
2. 欠乏症
3. 過剰症
4. マンガン・アセスメントのための指標
5. マンガンの最新応用

第6章 水銀
1. はじめに
2. 水銀およびその化合物
3. 水銀の環境中の循環と生物濃縮
4. 人における水銀への曝露と1日摂取量
5. 水銀の動態(吸収、分布、代謝、排泄)
5.1 金属水銀の動態
5.2 無機イオン型水銀の動態
5.3 メチル水銀の動態
6. 水銀の毒性
6.1 金属水銀の毒性
6.2 無機イオン型水銀の毒性
6.3 メチル水銀の毒性
6.4 人におけるメチル水銀中毒
7. 水銀汚染の現状と問題点
8. 胎児期のメチル水銀曝露の疫学調査と各国の対応

第7章 ヒ素
1. はじめに
2. ヒ素の自然環境存在と社会的用途
3. 食品中ヒ素
4. ヒ素の毒性、代謝、分布、排泄
4.1 毒性と代謝
4.2 分布と排泄
4.3 食事からのヒ素摂取量と尿中ヒ素濃度、頭髪中ヒ素濃度
5. 急性ヒ素中毒
6. 慢性ヒ素中毒
7. 発ガン性
8. 治療

第8章 インジウムによる生体への影響―産業衛生学的見地から―
1. はじめに
2. 物性:インジウム(CAS番号7440-74-6)
3. 用途
4. ヒトへの影響
5. 動物実験
6. 疫学
7. 管理・許容濃度・予防等

【第6編 ミネラル測定技術の進歩】
第1章 メタロミクス科学の展開
1. はじめに
2. メタロミクスとメタローム
3. 原子スペクトル分析法の進歩と拡張元素普存説
4. 元素の必須性と有害性・毒性
5. メタロミクスの研究領域
6. メタロミクスの研究例
6.1 イクラ卵細胞の全元素分析―細胞小宇宙説
6.2 ヒジキを摂取した場合のヒ素の代謝機構
6.3 多元素相関解析による病態診断
7. メタロミクスの研究の現状と課題

第2章 ミネラルのイメージング技術
1. はじめに
2. 蛍光イメージング
2.1 Ca蛍光プローブ
2.2 Zn蛍光プローブ
2.3 Mg蛍光プローブ
2.4 まとめ
3. 放射性同位元素を用いる分子イメージング法(核医学イメージング)
3.1 陽電子放射断層撮像法(PET;Positron Emission Tomography)によるイメージング
3.1.1 PETの概要とミネラル研究への応用
3.1.2 PETの検出系
3.1.3 PETの応用
3.2 植物用ポジトロンイメージングシステム(PETIS;Positron Emitting Tracer Imaging System)
3.3 単一光子放射断層撮影(SPECT;Single photon emission computed tomography)によるイメージング
3.4 次世代核医学イメージングと複数分子同時イメージング
3.4.1 Ge半導体コンプトンカメラによる複数分子同時ガンマ線イメージング装置(GREI;Gamma-ray emission imaging)の開発
3.4.2 Si/CdTeコンプトンカメラとマイクロピクセルチャンバー(μPIC)コンプトンカメラの開発
4. 核磁気共鳴によるイメージング
4.1 MRIの画像と測定
4.2 MRIによる生体計測
4.3 MRIの実際
4.3.1 トランスフェリンレセプター遺伝子発現のイメージング
4.3.2 β-ガラクトシダーゼのイメージング
4.3.3 細胞障害性T細胞を使った腫瘍細胞イメージング
4.4 今後の展望
5. 粒子線励起X線放出PIXEと放射光によるイメージング
5.1 PIXEとイメージング
5.2 放射光による蛍光X線分析とイメージング

第3章 生体金属のスペシエーション分析
1. はじめに
2. 金属のスペシエーション分析
3. ヒ素化合物のスペシエーション分析
4. セレン化合物のスペシエーション分析
5. 安定同位体マルチラベル法によるセレン代謝の解析
6. おわりに
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