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ナノ材料の安全性―世界最前線―

★ 最新の研究成果,客観的データを揃え,「ナノ材料安全性」に関する書籍が遂に登場!
★ 国際ナノファイバーシンポジウム2009での講演及びブレーンストーミング内容,また数百にも及ぶ論文リストを収録!
★ 国内外の研究者が,ナノ材料,カーボンナノチューブの安全性について徹底解説!!

商品コード: T0761

  • 監修: ナノファイバー学会―「ナノ材料の安全性」編集委員会
  • 発行日: 2010年11月
  • 価格(税込): 70,200 円
  • 体裁: B5判,319ページ
  • ISBNコード: 978-4-7813-0275-1

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  • ナノ材料/ナノファイバー/ナノファイバー学会/カーボンナノチューブ/フラーレン/曝露評価/リスク管理/NIOSH/EPA/労働衛生学/無害/安全性/発がん性/肺毒性/酸化チタン/アスベスト/ハザード/In vitro/In vivo

刊行にあたって

 カーボンナノチューブの実用化と大量生産が検討されると同時に,安全性の問題が大きく取り上げられるようになってきた。これはカーボンナノチューブの形状がアスベストに比較的類似しており,研究開発の進捗に伴い大きな話題となってきたからである。日本を始めとして米国,EU等は夫々独自の立場から安全性の試験や研究に取り組んでおりいくつかの研究成果が公表され始めている。
 本書では,東京工業大学主催,ナノファイバー学会共催で開催された国際ナノファイバーシンポジウム2009でのナノ材料の安全性に関する講演及びブレーンストーミングでの内容を中心に,日本での研究成果を交えて最近の状況をお伝えしたい。
 カーボンナノチューブの安全性の問題は科学的な判断とは別に政治的かつ非常に情緒的に走る傾向がある。このような状況下で,本国際シンポジウムにおけるブレーンストーミングは「東京ミーティング」として非常に高く評価されている。特にナノ材料の安全性に関する国内外の研究者,材料の研究者,マスコミ関係者,学生が参加して行なわれた議論は,漠然とした材料に対する安全性に対する不安感をどのように考え,対処すべきかに対する国際的な指針をあたえることになった。今後このような討論会が各所で持たれることになるであろう。
 最後になるが米ロチェスター大学のオーバードースター教授や米労働安全衛生研究所(NIOSH)のキャストラノーバ博士の論文リストは非常に貴重であり,今後この方面の研究を行う上で極めて参考になる。二人は長期間にわたって材料の安全性の研究を行っており,その客観的な成果は得がたいものである。ブレーンストーミングの最後にキャストラノーバ博士が「カーボンナノチューブは第二のアスベストではない」名言されたことは非常に印象的である。
(「はじめに」より抜粋)

著者一覧

ナノファイバー学会―「ナノ材料の安全性」編集委員会
福島昭治    中央労働災害防止協会 日本バイオアッセイ研究センター 所長
能勢健吉    (元)帝人(株) 経営企画部門 技術戦略室 担当部長
吉川正人    東レ(株) 研究・開発企画部 CR企画室長
鶴岡秀志    信州大学 カーボン科学研究所 客員教授
谷岡明彦    東京工業大学 理工学研究科 有機・高分子物質専攻 教授
本宮達也    テクノ戦略研究所 代表

鶴岡秀志   信州大学 カーボン科学研究所 客員教授
伊藤潤平   三井化学(株) 生産・技術本部 環境・安全センター センター長
市原 学   名古屋大学 大学院医学系研究科 環境労働衛生学分野 准教授
福島昭治   中央労働災害防止協会 日本バイオアッセイ研究センター 所長
浅倉眞澄   中央労働災害防止協会 日本バイオアッセイ研究センター 病理検査部 培養細胞試験室 室長
相磯成敏   中央労働災害防止協会 日本バイオアッセイ研究センター 病理検査部 病理検査室 室長
長野嘉介   中央労働災害防止協会 日本バイオアッセイ研究センター 副所長

目次

第1章 国際ナノファイバーシンポジウム2009ブレーンストーミング及び講演内容の要約
1. 背景
2. セッション内容

第2章 ナノ材料の安全性評価に関する米国調査訪問記録
     ―米国国立労働安全衛生研究所および環境保護庁におけるカーボンナノチューブの安全性評価に関する研究―
1. はじめに
2. ナノテクノロジー安全性評価におけるNIOSHおよびEPAの役割
2.1 アメリカ合衆国(米国)におけるナノテクノロジー安全性評価の体制
2.2 NIOSHの役割
2.3 EPAの役割
3. 訪問における調査見学内容
3.1 安全性評価報告プレゼンと討論
3.2 EPA、NIOSHの研究設備見学
4. ワークショップ内容
4.1 EPA
4.2 NIOSH
5. 総合的なまとめ

第3章 カーボンナノチューブの安全性研究の現状
1. はじめに
2. CNTsの安全性研究の現状
3. In vitroの安全性研究
3.1 CNTsは細胞に取り込まれるのか?
3.2 CNTsの細胞毒性
3.3 細胞に対するその他の影響
4. In vivoでの安全性研究
4.1 SWCNTのin vivoでの肺毒性
4.2 曝露方法と呼吸器毒性
4.3 MWCNTのin vivoでの肺毒性
4.4 MWCNTは中皮腫を誘発するか?
5. CNTsに遺伝毒性、変異原性、発がん性はあるか?
6. おわりに

第4章 工業ナノマテリアルの安全性―労働衛生学の立場から―
1. 工業ナノマテリアル安全性研究は、科学としての労働衛生学を求めている
2. 労働現場調査
3. 工業ナノマテリアルの安全性評価
3.1 酸化チタンの安全性評価
3.2 フラーレンの安全性評価
3.3 カーボンナノチューブの安全性評価

第5章 多層カーボンナノチューブの有害性情報
1. はじめに
2. ナノマテリアルのベネフィットとリスクに寄与する要因
3. アスベストに基因する病変
4. CNTの特に懸念される有害性
4.1 繊維状物質による発がん性
4.2 CNTの発がん性:MWCNTのげっ歯類での発がん性
5. CNTの呼吸器毒性(in vivo)検出のための投与方法
6. MWCNTの呼吸器毒性:文献情報
6.1 吸入ばく露による肺毒性
6.2 気管内投与または咽頭吸引投与による肺毒性
6.3 日本バイオアッセイ研究センターにおけるラット気管内投与肺毒性に関する研究成果
6.4 研究のまとめ
7. MWCNTの発がん性
8. MWCNTの遺伝毒性
8.1 in vitro遺伝毒性
8.2 in vivo遺伝毒性
8.3 日本バイオアッセイ研究センターにおけるin vitro遺伝毒性に関する研究成果
8.4 研究のまとめ
8.5 MWCNT遺伝毒性のまとめ
9. 発がん物質のリスク
10. おわりに

第6章 国際ナノファイバーシンポジウム2009講演要旨集掲載の論文リスト―ナノ材料の安全性とナノファイバー―
1. オーバードースター博士の経歴と論文リスト
2. キャストラノーバ博士の経歴と論文リスト
3. ヤコブセン博士の経歴と論文リスト及び論文
3.1 経歴と論文リスト
3.2 Toxicity of carbon nanotubes;Research at the National Research Centre for the Working Environment
4. シンズ博士の経歴と論文リスト及び論文
4.1 経歴と論文リスト
4.2 Strategies to Investigate Cellular and Molecular Mechanisms of Nanoparticle Cell Interactions
5. 遠藤守信教授の経歴と論文
5.1 経歴
5.2 多層カーボンナノチューブの皮下埋め込み
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