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美肌食品素材の評価と開発

  • Evaluation and Development of Functional Food Materials Useful for Skin Care
★国内でもいよいよ本格化し始めた美肌食品素材開発!
★食品の肌への機能性とその評価法をまとめた貴重な一冊!
★皮膚科学や各種評価装置などの基礎的情報についても解説!

商品コード: T0891

  • 監修: 山本哲郎
  • 発行日: 2013年3月1日
  • 価格(税込): 61,560 円
  • 体裁: B5判、209ページ
  • ISBNコード: 978-4-7813-0787-9

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  • 機能性食品 / 皮膚 / 老化 / 疾病 / 美肌 / 美白 / ニキビ / 抗糖化 / アトピー / 脱毛 / 再生美容 / 評価法 / 装置

刊行にあたって

 様々な食品の肌に対する有効性はビタミンC、Eやβ-カロテンを対象に 1970年代より検証されてきたが1980年代までの報告は少ない。1990年に入ると海外を中心に機能性食品の肌への有効性の報告が増え、2000年に入ると日本国内の報告も含め飛躍的にその数が増加してきた。
 隣国韓国では日本の特定保健用食品やアメリカ合衆国、EUなどの機能性食品制度を参考にした食品医薬品安全庁(KFDA)の許可による健康機能食品制度がある。この制度のなかで、「皮膚の保湿のサポートになります」のヘルスクレームで6素材、すなわち、こんにゃく芋抽出物、APコラーゲン酵素分解ペプチド、ムラサキ抽出粉末、米ぬか抽出物、ヒアルロン酸ナトリウムおよびN-アセチルグルコサミンが許可されている。さらに、「陽射しまたは紫外線による皮膚損傷から皮膚の健康を保つサポートになります」のヘルスクレームで2素材、すなわち、紅参、ヤブジラミ、サンスユ複合抽出物および松樹皮抽出物等複合物が許可されている。
 日本の特定保健用食品としては、内閣府消費者委員会の新開発食品評価第二調査会でグリコシルセラミドを関与成分とし、「肌が乾燥しがちな方に適する」旨を保健の用途とする食品(飲料)が有効性の審査を通過し、食品安全委員会で安全性に関する審査を受けている。
 このようにようやく食品の肌への機能性については国内でも評価・認知されるようになってきており、今後はさらにその開発が加速するものと思われる。
 このような背景のもと、本書は肌に対して様々な機能性をもつ食品を取り上げ、それぞれの開発関係者にヒトへの有効性について分担執筆をお願いした。さらに、監修者としては様々な食品の肌への機能性を文献により分類し整理した。また、本書の特徴としては単なる技術情報誌として有用であるばかりでなく、皮膚や毛髪の基本的な理解、さらにそれらに関連する疾病、将来的に有用な再生美容に至るまで、各分野で活躍されている先生方に執筆頂き、読者のより深い理解を得られるように配慮した。
 化粧品については「肌のキメを整える」、「皮膚の乾燥を防ぐ」、「肌にはりを与える」、「乾燥による小ジワを目立たなくする」などの表示が認められており、テレビコマーシャルなどで購買者の心を掴んでいる。一方、食品に関しては残念ながら国内において現在まで化粧品のような効能表示はできない。近い将来、肌に関する特定保健用食品が許可されれば、劇的にこの分野の開発が進展することは間違いない。
 このような状況のなかで、本書が食品の肌機能に関する研究・開発に携わる企業や大学の研究・開発者にとって何らかの道標となることを願っている。最後に、ご多忙の中、本書の執筆に携わって頂きました大学の諸先生方、および企業担当者の皆様に心よりお礼申し上げます。

山本哲郎

著者一覧

山本哲郎  (株)TTC 代表取締役社長
正木仁   東京工科大学 応用生物学部 教授
太田広毅  (株)インテグラル 皮膚事業部 プロダクトマネージャー
永岡庸平  (株)インテグラル 皮膚事業部 プロダクトマネージャー
鈴木博   (株)インテグラル 皮膚事業部 部長
大島宏   ポーラ化成工業(株) 肌科学研究部 肌分析研究室 主任研究員
長谷川靖司  日本メナード化粧品(株) 総合研究所 主任研究員;藤田保健衛生大学 医学部 応用細胞再生医学講座 客員助教
赤松浩彦  藤田保健衛生大学 医学部 応用細胞再生医学講座 教授
渡辺晋一  帝京大学 医学部 皮膚科 主任教授
古江増隆  九州大学 大学院医学研究院 皮膚科学分野 教授
山﨑正視  東京医科大学 皮膚科 准教授
坪井良治  東京医科大学 皮膚科 主任教授
坪井誠   一丸ファルコス(株) 開発部 執行役員 開発部長
外薗英樹  三和酒類(株) 食品素材開発課 チーフ
宮﨑幸司  (株)ヤクルト本社 中央研究所 食品研究部 部長(主席研究員)
飯塚量子  (株)ヤクルト本社 中央研究所 基礎研究一部 主任研究員
山下栄次  アスタリール(株) メディカルニュートリション 学術担当部長
押田恭一  ケミン・ジャパン(株) 戦略シニアテクニカルマネージャー
佐野敦志  キッコーマン(株) 研究開発本部
山越純   キッコーマン(株) 研究開発本部
松本剛   ポーラ化成工業(株) 肌科学研究部 健康科学研究室 室長
佐藤綾   ポーラ化成工業(株) 肌科学研究部 健康科学研究室
単少傑   オリザ油化(株) 応用企画開発課 主任研究員
下田博司  オリザ油化(株) 研究開発部 取締役研究開発部長
高橋達治  一丸ファルコス(株) 開発部 製品開発二課 リーダー
野原哲矢  (株)東洋発酵 技術部
河合博成  アークレイグループ からだサポート研究所 所長
前嶋一宏  日本新薬(株) 機能食品カンパニー 食品開発研究所
永井雅   金印(株) 総合企画本部 名古屋研究所 主任研究員
熊谷武久  亀田製菓(株) お米研究所 マネージャー

目次

【第1編 皮膚科学とその評価法】

第1章 バイオロジカルからの皮膚の理解―皮膚の構造と機能― 
1 はじめに
2 皮膚の基本的な構造
2.1 表皮
2.2 基底膜
2.3 真皮
3 表皮の機能
3.1 表皮の終末分化(角化)と角層細胞の構造
3.2 角層の機能 バリア機能
3.3 表皮のバリア機能
3.4 角層の保湿機能
3.5 表皮の保湿
3.6 乾燥と皮膚トラブル
4 皮膚の色素沈着
4.1 色素斑の種類
4.2 メラニン色素の役割
4.3 色素産生のメカニズム
4.4 チロシナーゼの遺伝子発現機構
4.5 メラノソームの表皮細胞への移送メカニズム
4.6 メラニン産生メカニズムから見た美白剤
5 皮膚の老化
5.1 生理的老化と光老化
5.2 抗老化のターゲット コラーゲン線維+エラスチン線維
5.2.1 コラーゲン線維
5.2.2 エラスチン線維
5.3 真皮マトリックス構造変化における表皮の寄与
6 おわりに

第2章 美肌効果の評価・測定

1 皮膚粘弾性測定装置 Cutometer DualMPA580
1.1 はじめに
1.2 装置構成
1.3 原理
1.4 特徴
1.5 計測・評価

2 角質層水分計 CorneometerCM825、経皮水分蒸散量計TEWL計測 TewameterTM300 
2.1 はじめに
2.2 装置構成
2.3 原理
2.3.1 CorneometerCM825
2.3.2 TewameterTM300
2.4 特徴
2.4.1 CorneometerCM825
2.4.2 TewameterTM300
2.5 計測・評価

3 顔画像撮影解析装置 VISIA 
3.1 はじめに
3.2 装置構成
3.3 撮影法と解析内容
3.4 解析内容の背景
3.5 撮影条件の再現性

4 超音波真皮画像装置 DermaLab 
4.1 はじめに
4.2 装置構成
4.3 原理
4.4 特徴
4.5 測定

第3章 肌の評価系―皮膚の色を測る・評価する方法―
1 はじめに~皮膚はなぜ肌色にみえるのか~
2 皮膚色の測定
3 メラニン・紅斑を測定する
3.1 メラニン・紅斑を測定する原理
3.2 分光機器によるメラニン・紅斑の計測と注意点
3.3 画像解析によるメラニン・紅斑の計測
4 画像解析を用いた下眼瞼の評価
4.1 下眼瞼のMI、EI測定
4.2 “くま”のある被験者下眼瞼部位へのビタミンC配合化粧料連用試験
4.3 パッチテストの判定への応用
5 画像解析と分光機器の選択

第4章 幹細胞をターゲットにした再生美容 
1 はじめに
2 美容と健康市場の現状について
3 美容と健康と幹細胞について
3.1 皮膚の老化と幹細胞について
3.2 幹細胞をターゲットにした美容の可能性について
4 おわりに

第5章 皮膚の老化
1 皮膚の老人性徴候(老徴)
2 老化の機序
3 老化による皮膚の変化
3.1 肉眼的変化
3.2 組織学的変化
4 成因からみた皮膚の老化の種類
5 生理的老化(chronological aging)
5.1 角層の変化
5.2 表皮細胞の変化
5.3 真皮の変化
5.4 皮膚付属器の変化
6 光老化(photoaging)
6.1 紫外線の分類
6.2 紫外線による表皮の変化
6.3 紫外線による真皮の変化
7 皮膚の老化に対する対策
7.1 生理的老化に対する対策
7.2 光老化に対する対策
7.2.1 紫外線対策
7.2.2 シミの治療
7.2.3 シワの治療
7.2.4 壮年性脱毛症の治療

第6章 アトピー性皮膚炎
1 要旨
2 診断
3 アトピーの定義
4 検査所見
5 病因
6 合併症
7 治療
7.1 アトピー性皮膚炎のスキンケア
7.2 薬物療法

第7章 脱毛症 
1 はじめに
2 壮年性脱毛症
2.1 疾患概念と症状
2.2 発症機序
2.3 診断と分類
2.4 治療方針
3 休止期脱毛
3.1 疾患概念と症状
3.2 発症機序
3.3 診断と分類
3.4 治療方針
4 円形脱毛症
4.1 疾患概念と症状
4.2 発症機序
4.3 診断と分類
4.4 治療方針
5 内科的全身疾患に伴う脱毛
5.1 疾患概念と症状
5.2 発症機序
5.3 治療方針
6 脱毛と食事との関係
7 おわりに

【第2編 主要素材での評価と開発】

序章 機能性食品の肌の評価法および有効性
1 はじめに
2 機能性食品の肌の評価法
2.1 環境測定室
2.2 肌の評価項目と使用機器
2.3 肌試験のデザイン
3 ヒトの肌に有効な機能性食品
4 コラーゲンと軟骨抽出物(コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸)の肌に対する有効性の検証
5 肌に関する特定保健用食品(トクホ)の可能性
6 おわりに

第1章 美肌

1 米セラミド
1.1 はじめに
1.2 素材研究計画
1.3 評価実験計画
1.4 ヒトモニター試験
1.4.1 評価方法
1.4.2 水分蒸散量
1.4.3 保湿性
1.4.4 肌表面状態の変化
1.5 動物の肌での検証
1.5.1 マウス皮膚の改善効果
1.6 セラミド産生効果―角質層セラミドの改善
1.7 使用実感試験
1.8 まとめ

2 GABA 
2.1 はじめに
2.2 大麦乳酸発酵液ギャバ摂取が肌に与える影響(オープン試験による探索的評価)
2.2.1 方法
2.2.2 結果
2.3 大麦乳酸発酵液ギャバ摂取が肌に与える影響(二重盲検並行群間比較試験)
2.3.1 方法
2.3.2 結果
2.4 おわりに

3 ビフィズス菌発酵乳およびガラクトオリゴ糖の美肌作用
3.1 はじめに
3.2 フェノール類の皮膚への影響
3.3 ガラクトオリゴ糖飲料の継続摂取試験
3.4 ビフィズス菌発酵乳の継続摂取試験
3.5 まとめ

4 アスタキサンチンの幅広い美肌効果
4.1 はじめに
4.2 真皮に対する作用
4.2.1 シワ改善効果
4.2.2 皮膚弾力性増加効果
4.2.3 一重項酸素傷害防御効果&コラーゲン産生促進維持効果
4.2.4 表皮角化細胞依存性タイプIコラーゲン分解酵素(MMP-1)発現亢進抑制効果
4.3 表皮に対する作用
4.3.1 シミ改善効果
4.3.2 メラニン産生抑制効果
4.4 角質層に対する作用
4.4.1 きめ改善効果
4.4.2 角層細胞面積改善効果
4.4.3 経表皮水分蒸散量低下作用
4.4.4 脂浮き改善効果
4.4.5 コーニファイドエンベロープ成熟促進作用
4.5 考察
4.6 おわりに

5 ルテイン 
5.1 はじめに
5.2 ルテインの栄養学的な意義
5.3 紫外線と青色光が皮膚に与える影響
5.4 細胞膜でのルテインの特徴
5.5 ルテインと内面美容の概念
5.6 ルテインとゼアキサンチンを経口、および経皮投与した研究
5.6.1 脂質含量への影響
5.6.2 過酸化脂質量への影響
5.6.3 弾力性への影響
5.6.4 水分含量への影響
5.7 おわりに

第2章 美白

1 グラヴィノール
1.1 はじめに
1.2 ブドウ種子抽出物「グラヴィノール」
1.3 紫外線による色素沈着の抑制効果(動物実験)
1.4 ヒトでのグラヴィノール美白効果
1.4.1 女性特有の頬しみ(肝斑)の抑制効果
1.4.2 老人性色素斑に対する効果
1.4.3 紫外線惹起ヒト色素沈着に対する塗布による抑制効果
1.5 細胞レベルでのグラヴィノールの効果と美白メカニズム
1.6 おわりに

2 インドキノ木の心材抽出物 
2.1 はじめに
2.2 インドキノ木心材の活性成分:プテロスチルベン
2.3 抗炎症作用
2.4 色素沈着改善作用
2.5 インドキノ木心材抽出物のメラニン産生抑制作用
2.6 メラニン産生抑制の作用機序
2.7 まとめ

3 フコキサンチン、β-クリプトキサンチン 
3.1 はじめに
3.2 メラニン産生のメカニズム
3.3 フコキサンチンのメラニン生成抑制作用
3.3.1 フコキサンチンとは
3.3.2 紫外線照射マウスの皮膚色素沈着およびメラニン合成関連因子のmRNA発現に及ぼす作用
3.4 β-CPXのメラニン生成抑制作用
3.4.1 β-CPXとは
3.4.2 紫外線照射マウスの皮膚色素沈着およびメラニン合成関連因子のmRNA発現に及ぼす作用
3.5 おわりに

第3章 抗ニキビ

1 ドクダミ 
1.1 ニキビとは
1.2 ニキビ発生の流れ
1.3 ドクダミ
1.4 ニキビ改善作用
1.4.1 医師の目視診断
1.4.2 肌状態アンケート
1.5 抗炎症作用
1.5.1 IL-1α産生抑制作用
1.5.2 ヒスタミン遊離抑制作用
1.5.3 ヒアルロニダーゼ阻害作用
1.5.4 抗補体作用
1.6 抗男性ホルモン作用
1.7 おわりに

第4章 抗糖化

1 バラ花びら抽出物の美容効果 
1.1 イントロダクション
1.2 美容・抗老化効果
1.2.1 ヒアルロニダーゼ阻害作用
1.2.2 糖化抑制作用
1.2.3 抗光老化作用
1.2.4 チロシナーゼ阻害作用
1.2.5 ヒト臨床試験による美容・抗老化効果
1.3 ダイエット効果
1.3.1 αグルコシダーゼ阻害と血糖値上昇抑制効果
1.3.2 リパーゼ阻害と脂質吸収抑制効果
1.4 おわりに

2 混合ハーブエキス 
2.1 混合ハーブエキス(AGハーブMIX TM)の糖化抑制作用
2.2 糖化と肌の老化
2.2.1 皮膚弾力性低下
2.2.2 シワ形成
2.2.3 くすみ(黄ぐすみ)
2.2.4 炎症反応
2.2.5 角層のダメージ
2.3 混合ハーブエキスのヒト皮膚での評価
2.3.1 皮膚中AGEs蓄積抑制作用
2.3.2 非侵襲的テープストリッピング法による角層中CML量の測定
2.3.3 皮膚弾力性試験
2.4 まとめ

3 マンゴスチン果皮抽出物 
3.1 はじめに
3.2 マンゴスチン果皮の成分とその作用
3.3 マンゴスチン果皮エタノール抽出物の抗糖化作用
3.3.1 エタノール抽出物の蛍光性AGEs生成抑制作用
3.3.2 ヒト摂取試験によるAGEs蓄積抑制作用と美肌作用
3.4 マンゴスチン果皮熱水抽出物のAGEs生成抑制作用と美肌作用
3.4.1 熱水抽出物のCML生成抑制作用と活性成分
3.4.2 熱水抽出物の線維芽細胞増殖作用
3.4.3 熱水抽出物を用いたヒト摂取試験による肌の粘弾性と水分量の改善作用
3.5 おわりに

第5章 抗アトピー

1 ワサビ抽出物 
1.1 はじめに
1.2 アトピー性皮膚炎の食品による改善
1.3 ワサビの有効成分
1.4 ヘアレスマウスのアトピー性皮膚炎様症状に対するワサビ根茎抽出物の効果
1.5 軽度アトピー性皮膚炎被験者に対するワサビ根茎抽出物の効果
1.6 おわりに

2 植物性乳酸菌K-2のアトピー性皮膚炎症状の緩和効果
2.1 はじめに
2.2 乳酸菌の選抜
2.3 アレルギーマウスへの効果
2.4 ヒトアトピー性皮膚炎の改善
2.5 安全性試験
2.6 衛生仮説の観点によるK-2菌入り食品の開発
2.7 おわりに
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