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薬用食品の開発 II ―薬用・有用植物の機能性食品素材への応用―(普及版)

  • Development of Medicinal Foods II(Popular Edition)
  • NEW
2012年刊「薬用食品の開発 II ―薬用・有用植物の機能性食品素材への応用―」の普及版!抗メタボリックシンドローム、アンチエイジング素材などへの応用と、注目される薬用植物素材について詳述し、さらに薬用食品素材の資源確保問題についても解説!!

商品コード: B1263

  • 監修: 吉川雅之・村岡修
  • 発行日: 2018年11月9日
  • 価格(税込): 6,156 円
  • 体裁: B5判、287ページ
  • ISBNコード: 978-4-7813-1300-9

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  • ▼内容:食品薬学と薬食同源 / メタボリックシンドローム予防効果(茶花・甘茶・タマネギ・ニンニク・ローズヒップ他) / アンチエイジング効果(サフラン・サクラ・冬虫夏草・ハッサク他) / 資源確保への取組みと有効性(伝統野菜の適正・効率的栽培と将来性他)

刊行にあたって

 高齢化社会の進展を受け多くの国民が医療に頼らず積極的に病気の予防や健康な日常生活を営むことを望み健康食品やサプリメントなどを利用したセルフプリベンション,セルフプロテクションによる健康の維持や増進が強く意識されている。
 薬学領域においては人々の,薬物と食品は同源―薬食同源―の想いから,薬用食品について,それらの補完・代替医療素材としての有用性につき,マテリアルサイエンス(物質科学)を基盤とした研究がこれまで実施されてきた。1999(平成11)年には「疾病予防と薬用食品」をキーワードとして第1回「くすりと食べ物」シンポジウムが開催され2006(平成18)年に日本薬学会生薬天然物部会主催の「食品薬学シンポジウム」に引き継がれるまで,都合8回に渡り毎年開催されてきた。2007(平成19)年には,これらの成果が成書として発刊されている。本書はその第2部を成すもので,その後4回開催された「食品薬学シンポジウム」の成果と同シンポジウムの目指すところの一つである,「生活習慣病の予防と治療」への対処を念頭に構成されている。食品に内在するくすりとしての機能を科学的に抽出し,これをメタボリックシンドロームに見られる諸症候群の改善,さらには諸疾病の予防,治療に積極的に利用する試みは,今後ますます重要性を増すものと思われる。本書に見られる各成果が,これらの試みの科学的根拠となり,さらなる今後の研究の進展と相まって,健康食品による「生活習慣病の予防・治療」に資することを心から願うところである。
2012年4月 村岡 修、吉川雅之(本書「はじめに」より、一部抜粋)

<普及版の刊行にあたって>

 本書は2012年に『薬用食品の開発 II ―薬用・有用植物の機能性食品素材への応用―』として刊行されました。普及版の刊行にあたり、内容は当時のままであり加筆・訂正などの手は加えておりませんので、ご了承ください。

2018年11月  シーエムシー出版 編集部

著者一覧

谿忠人    大阪大谷大学 
播磨章一   近畿大学
吉川雅之   京都薬科大学
松田久司   京都薬科大学 
野原稔弘   崇城大学 
藤原章雄   熊本大学 
波多野力   岡山大学 
中村誠宏   京都薬科大学
黒田明平   東京薬科大学 
三巻祥浩   東京薬科大学 
堀一之    秋田県総合食品研究センター 
高橋砂織   秋田県総合食品研究センター 
田邉元三   近畿大学 
森川敏生   近畿大学
二宮清文   近畿大学 
正山征洋   長崎国際大学 
村田和也   近畿大学  
松田秀秋   近畿大学 
下田博司   オリザ油化(株) 
角谷晃司   近畿大学 
石黒京子   武庫川女子大学 
奥尚枝    武庫川女子大学 
増田めぐみ  近畿大学 
田中麗子   大阪薬科大学 
太田富久   金沢大学 
村岡修    近畿大学 
池上文雄   千葉大学 
塚越覚    千葉大学 
阿部友美   近畿大学 
新藤聡    千葉大学 
松原紀嘉   千葉大学
渡辺均    千葉大学 

執筆者の所属表記は、2012年当時のものを使用しております。

目次

第1章 食品薬学の研究素材となる漢方薬~「快食・快便」に寄与する薬食同源の漢方薬を中心に~
1 はじめに
2 生薬学と漢方医療薬学と食品薬学
3 漢方薬の来歴と薬食同源素材
4 漢方医療における食品
5 漢方医療における「快食と快便」
6 漢方医療における脾胃と腸の調整
7 食品薬学の課題
7.1 食品薬学全般に関わる課題
7.1.1 遺伝資源の持続的利用
7.1.2 研究材料の規格確認
7.2 「食べ物の中のくすり」の研究に関わる課題と要望
7.3 薬用食品の開発研究に関わる課題
7.3.1 成分薬理と食品の作用との対比
7.3.2 予防効果と治療効果
7.3.3 安全性への配慮
8 まとめ

第2章 茶花の食習俗としての文献考察 
1 はじめに
2 最初のお茶
2.1 振茶
2.2 ボテボテ茶(茶+茶花)
2.3 振茶の歴史
2.4 六波羅蜜寺の施茶
2.5 中国での茶の飲用法―中国ペー族の「烤茶」―
2.6 宋代の茶の点て方
3 茶筌の起源と種類
4 桶茶
4.1 桶茶;各地の利用
4.2 沖縄のブクブク茶(桶茶)
4.3 奥三河の茶は桶茶
5 茶外の茶
5.1 さまざまな茶と混成茶
5.2 花から造るお茶
6 おわりに

第3章 茶花の生体機能:メタボリックシンドローム予防作用  
1  はじめに
2 茶花の食経験 -ぼてぼて茶-
3 茶花エキスの生体機能
3.1 抗肥満作用
3.2 抗糖尿病作用
3.3 胃排出能抑制作用および小腸内輸送能亢進作用
3.4 胃保護作用
3.5 ラジカル消去活性
4 茶花,椿花,山茶花,茶子木花の作用比較
5 茶花含有成分
6 茶花含有サポニン (Floratheasaponin類とChakasaponin類)
の生体機能
7 茶花含有サポニン (Chakasaponin類) の食欲抑制とその作用様式
8 茶花サポニンの定量分析
9 茶花の安全性

第4章 甘茶の新規生体機能  
1 はじめに
2 甘茶の抗アレルギー作用
2.1 活性成分の単離と抗アレルギー作用
2.2 活性成分の作用機序
3 甘茶の抗糖尿病作用
4 甘茶の加工調製における化学過程の解析

第5章 タマネギおよびニンニクの新規Sulfoxidesとその抗腫瘍作用  
1 はじめに
2 Onion
2.1 抽出・分離
2.2 Onionin A(1)の構造
2.3 Onionin A (1) 生成についての考察
2.4 Onionin Aのマクロファージ活性化制御作用
3 Garlic
3.1 抽出・分離
3.2 Cyclic Sulfoxide Type
3.3 Dithiine Type
3.4  Aallicin Type
4 おわりに

第6章 タンニンおよび関連ポリフェノールを含有する食品とその機能性  
1 はじめに
1.1 ポリフェノールと植物
2 食品のポリフェノールとその分類
3 タンニンとポリフェノールの関係
4 プロアントシアニジン,縮合型タンニンと含有食品
5 加水分解性タンニンを含む食品・飲料・植物
6 ポリフェノールの種々の機能性
7 ポリフェノールの代謝

第 7 章 パームシュガーのメタボリックシンドローム予防作用  
1 はじめに
2 パームシュガー
2.1 パームシュガーエキスの血糖値上昇抑制作用と含有成分 
2.2 パームシュガー主成分 dioscin の血糖値上昇抑制作用とその
作用様式の検討
3 フタバガキ科植物 Cotylelobium melanoxylon
3.1 Cotylelobium melanoxylon エキスのメタボリックシンドローム予
防作用と含有成分
3.2 主成分 vaticanol A (2), E (3), G (4) のメタボリックシンドローム予防作用
4 おわりに

第8章 Glycyrrhiza glabra L.を基原とする甘草のメタボリックシンドロームに対する予防・改善効果と活性成分  
1 はじめに
2 G. glabra を基原とする甘草のPPARγリガンド活性を指標とした成分検索
3 LFOの高脂肪食負荷KK‐Ayマウスに対する血糖値上昇抑制効果
4 まとめ

第9章 昇圧系律速酵素レニン阻害による血圧対策食品の探索  
1 はじめに
2 高血圧症に用いる薬とは
3 レニン- アンジオテンシン系と関係する降圧薬
4 昇圧系律速酵素レニン阻害をターゲットに
5 食品成分によるヒトレニン阻害の探索
6 大豆に含有されるサポニンがレニン阻害活性成分
7 どのサポニン化合物がレニン阻害活性を持つのか
8 おわりに

第10章 アーユルベーダ生薬"サラシア"の新規活性成分とその定量  
1 はじめに
2 Salacia 属植物由来新規α‐グルコシダーゼ阻害活性成分
3 新規α‐グルコシダーゼ阻害活性成分の構造活性相関
4 チオ糖スルホニウム塩を指標としたSalacia 属植物エキスの評価法
4.1 α‐グルコシダーゼ阻害活性成分, Salacinol (1), Kotalanol
(2), Neosalacinol (5) および Neokotalanol (6) のLC/MS分析条件の検討
4.2 検量線作成,繰り返し精度試験および添加回収試験
4.3 Salacia属植物原料中の salacinol (1), kotalanol (2), neosalacinol
(5) および neokotalanol (6) のLC/MS定量分析
5 おわりに

第11章 デイジーフラワーの血中中性脂質上昇抑制サポニン成分  
1 はじめに
2 デイジーフラワーの血中中性脂質上昇抑制作用成分の探索
3 デイジーフラワー含有サポニン成分のトリグリセライド吸収に及ぼす影響
4 おわりに

第12章 ローズヒップに含有される内臓脂肪蓄積低減作用成分 
1 はじめに
2 ローズヒップについて
3 ローズヒップ抽出エキスの肝臓内中性脂肪代謝促進活性
4 ローズヒップ抽出エキスの内蔵脂肪蓄積低減作用
5 ローズヒップ種子の含有成分
6 Trans-tiliroside (1) の内蔵脂肪蓄積抑制活性
7 Trans-tiliroside (1) および関連化合物の内蔵脂肪蓄積抑制活性
8 Trans-tiliroside (1) の作用機序
9 おわりに

第13章 アンチエイジング作用を持つサフラン  
1 はじめに
2 アルコール障害記憶学習に対するクロシンの改善作用
3 LTPに対するクロシンの効果
4 PC-12細胞死に対するクロシンの阻害作用
5 血清・グルコースフリーDMEM培地により活性化されるスフィンゴミ
エリネースのクロシンによる阻害活性
6 クロシンにより活性化されるglutathione reductase
(GR),γ-glutamylcysteinyl synthase (γ-GCS)による細胞内GSHレベル
7 クロシンの抗酸化作用による脳神経細胞死の予防効果
8 PC-12細胞内のクロシンの分布
9 ヒト大腸がん細胞に対するサフランとクロシンの効果
10 クロシンの睡眠作用
11 おわりに

第14章 天然物資源からの抗痛風作用成分の探索 
1 はじめに
2 キンマの葉
3 クロウコン
4 ウンシュウミカン
5 おわりに

第15章 サクラの抗糖化活性成分 
1 はじめに
2 サクラ花部の含有成分
3 AGEs産生抑制作用
4 AGEsによる線維芽細胞のアポトーシスに及ぼす作用
5 糖化線維芽細胞のコラーゲン格子形成に及ぼす作用
6 コラーゲン産生促進作用
7 おわりに

第16章 冬虫夏草の人工培養とアンチエイジング作用  
1 はじめに
2 冬虫夏草(C. sinensis)菌糸体および子実体の人工培養
3 冬虫夏草菌糸体の抗酸化作用ならびにMMP(Matrix metalloproteinase)
活性阻害効果
4 おわりに

第17章 ホウセンカの多様な生物活性と成分 ―抗かゆみ作用,抗アレルギー作用,抗リューマチ作用,駆瘀血作用―  
1 はじめに
2 ホウセンカの生物活性成分
3 ホウセンカの抗痒み作用
3.1 一過性掻痒(かゆみ)モデルマウスに対する効果
3.2  アトピー性皮膚炎モデル(NC)マウスの痒みに対する効果
4 ホウセンカの抗アナフィラキシー(I型アレルギー)作用
4.1 IgE抗体依存性アナフィラキシーモデルマウスの作製法
4.2 アナフィラキシーの死亡に対するホウセンカの効果
4.3 アナフィラキシーに起因する血圧低下に対する効果
4.4 アナフィラキシーに起因する血流量低下に対する効果
4.5 ホウセンカのアレルギー予防作用
4.6 ホウセンカの抗アレルギー作用メカニズム
5 ホウセンカの駆瘀血作用
6 ホウセンカの抗リウマチ作用
7 ホウセンカのテストステロン5α‐リダクターゼ阻害作用
8 おわりに

第18章 ジャワナガコショウの肝保護作用成分  
1 はじめに
2 ジャワナガコショウからの肝保護作用成分の探索
2.1 TNF-α感受性低減作用
2.2 TNF-α高感受性L929細胞を用いたTNF-α誘発細胞障害抑制作用
2.3 P. chaba抽出エキスのD-GalN/LPS誘発マウス肝障害モデルを用いた
肝保護作用
2.4 活性成分の探索
3 Piperine (1)の肝保護作用およびTNF-α感受性低減作用
4 おわりに

第19章 血流改善作用を併せ持つ未熟ハッサク果実の美白・美肌効果  
1 はじめに
2 未熟ハッサク果実の美白作用
2.1 スクリーニング試験による未熟ハッサク果実の選出
2.2 未熟ハッサクエキスの抗酸化作用
2.3 未熟ハッサクエキスのメラニン産生抑制作用成分
2.4 未熟ハッサクエキスのin vivo色素沈着改善作用
3 未熟ハッサクエキスの血液流動性低下抑制作用
3.1 未熟ハッサクエキスのLPS誘発DIC病態ラットにおける血液流動性低下抑制作用
3.2 未熟ハッサクエキスのin vivo線溶系活性化作用
3.3 未熟ハッサクエキスのin vivo血液流動性低下抑制作用
3.4 未熟ハッサクエキスの血流流動性低下抑制作用成分の探索
3.5 Naringenin-7-glycoside(Prunin)の血小板凝集および赤血球凝集抑制作用,および線溶系活性化作用
4 おわりに

第20章 カバノアナタケ(チャーガ)の有効性  
1 はじめに
2 化学成分
3 特徴的成分
4 トリテルペノイド
5 抗酸化活性
6 抗腫瘍活性
7 がん予防活性
8 抗炎症活性
9 その他の作用
10 おわりに

第21章 南米ブラジル産薬用樹木Tabebuiaavellanedae"タヒボ(Taheebo)" ~その有効成分と抗がん作用及び安全性の評価~   
1 はじめに
2 タヒボとは
3 タヒボの有効性
4 含有される有効成分
5 NQ801の抗腫瘍効果を検証する基礎実験
6 タヒボ粉末およびエキス末の抗腫瘍効果
7 タヒボおよびNQ801分画増強エキス末の安全性に関する研究
8 がん疾患を背景とした重要性

第22章 砂漠人参「カンカ」の機能と砂漠緑化  
1 はじめに
2 シルクロードのオアシス都市ホータン
3 砂漠人参"カンカ"
4 カンカの含有成分
5 カンカ抽出エキスおよび含有成分の生物活性
5.1 血管収縮抑制作用
5.2 肝保護作用および作用メカニズム解析
6 カンカの栽培と砂漠緑化への取り組み

第23章 薬膳素材としての伝統野菜の適性を探る 
1 はじめに
2 官能評価と含有成分によるダイコン品種の評価
3 官能評価と含有成分によるニンジン品種の評価
4 官能評価と含有成分によるニガウリ品種の評価
5 結果および考察

第24章 亜熱帯性植物・ノニ(Morinda citrifolia)の葉と種子の薬用利用
1 伝承薬物としてのノニ
2 ノニ葉の血液流動性低下抑制作用
2.1 ノニ葉の血液流動性低下抑制作用(In Vivo)
2.2 ノニ葉の血小板凝集抑制作用(In Vitro)
2.3 ノニ葉の赤血球凝集抑制作用(In Vitro)
2.4 ノニ葉の線溶系活性化作用(In Vivo)
3 ノニ種子の皮膚光老化抑制作用
3.1 ノニ種子のメラニン産生抑制作用(In Vitro)
3.2 ノニ種子のチロシナーゼ活性阻害作用(In Vitro)
3.3 ノニ種子の抗酸化作用(In Vitro)
3.4 ノニ種子のmatrix metalloproteinase-1(MMP-1)放出抑制作用(In Vitro)
3.5 ノニ種子の好中球エラスターゼ活性阻害作用(In Vitro)
4 おわりに

第25章 薬用植物の効率的栽培とその将来性   
1 はじめに
2 日本の民間薬センブリの園芸的生産
3 環境制御施設を用いた薬用植物トウキの生産
4 植物工場における薬用植物の生産
5 おわりに
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