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CMC plus ―2011.12.20―(分子生物学のススメ)


<分子生物学のススメ>




分生!


 12月13日から日本分子生物学会年会が横浜で開催されました。普段はなかなか交流できない人々と直接ディスカッションができる貴重な機会、今年も全国各地から集った研究者が熱い議論を戦わせたことと思います。今や会員数15,000人を超え(2010年12月現在)、生命科学の幅広い分野を網羅している日本分子生物学会ですが、そもそも“分子生物学”がスタートしたのはいつなのでしょう?
 分子生物学(molecular biology)と言う言葉は、アメリカの科学者/数学者であるウォーレン・ウィーバーが1938年に初めて用いたとされています。DNAの二重らせん構造が発見されたのが1953年であることを考えると、その10年以上前にこの概念を提唱したウィーバー氏はどのような分子生物学の未来を描いていたのか、気になるところです。
 さて、今回の第34回年会のキャッチコピーは「分子からヒトへ-メカニズムを知り、コントロールする-」となっていました。そこで、今回は日々の基礎研究の積み重ねが、どのような形でヒトへと届いているのか、そのほんの一部を取り上げてみたいと思います。

 ・あの人のゲノムも明らかに?
 ・患者さんまで届いている再生医療
 ・おわりに




あの人のゲノムも明らかに?


 分子生物学の歴史の中で大きなステップアップとなった出来事のひとつに、ヒトゲノムの全解読があります。DNAの構造が発見されてからちょうど50周年となる2003年にヒトゲノムの完成版が公開され、それと同じ年に日本では文部科学省が主体となり「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」が発足しました。このプロジェクトではパーソナルゲノム情報を用いた個別化医療の実現を目標とし、現在も研究が進められています。
 そんな中、世界ではあの有名人が実際にパーソナルゲノム情報を用いた治療を行っていたとの話を目にしました。先日亡くなった、アップル社の創業者スティーブ・ジョブズ氏は、がんとの闘病のために自身の全ゲノム解読を行い、その解析結果に基づいた分子標的治療を行っていたそうです(Steve JobsⅡ、講談社、2011)。残念ながらがんに打ち勝つことはできませんでしたが、予後の極めて悪いとされるすい臓がんの患者としては異例の延命を実現しました。
 診断や治療方針の決定にパーソナルゲノムの解析を行い、その結果を基にして治療に最適な薬を選択する。個別化医療はもう実用化可能なところまで来ているようです。


<関連書籍>
ゲノム/遺伝子情報ビジネスの現状と将来展望 ―製薬・食品・畜産など産業におけるデータベース利用の動向―
発行:2011年10月
★ ライフサイエンスデータベースの現状と課題。産業界でのゲノム情報の利活用の現状。
★ 塩基配列、代謝・パスウェイ、疾患関連データベースリスト収録
2011年版 エピジェネティクス研究動向とビジネスの展望 ―ポストゲノムの最有力分野の技術・応用・周辺事業―
発行:2011年8月
★ エピジェネティクス関連の解析技術、注目の研究動向。国内対象患者数の2025年までの推移を予測!
★ 出口産業、注目の国内外企業の動向。ビジネス展望
2010年版 世界の遺伝子検査ビジネスの最新動向と将来展望 ~急拡大している受託検査市場と個別化医療の実現~
発行:2010年7月
★ 世界で開発・利用されている遺伝子検査の最新動向
★ 遺伝子検査ビジネスの構造や収益モデルの分析から、ビジネス成功への道筋がみえる
バイオ医薬品開発における糖鎖技術
発行:2011年11月
★ バイオ医薬品開発においてポイントとなる製剤設計や体内動態などの情報を網羅!
★ 次世代型ともいえる非侵襲・低侵襲バイオ医薬品の研究開発動向を詳述!
次世代バイオ医薬品の製剤設計と開発戦略
発行:2011年11月
★ 低分子系、高分子系有機薄膜太陽電池の基礎から最新の進歩を詳述!
★ 実用化に向け形成されはじめた市場とその動向・将来展望を網羅!
月刊バイオインダストリー 2011年7月号
★ 低分子系、高分子系有機薄膜太陽電池の基礎から最新の進歩を詳述!
★ 実用化に向け形成されはじめた市場とその動向・将来展望を網羅!
アジュバント開発研究の新展開
発行:2011年8月
★ ワクチン開発研究には必須のアジュバント技術!
★ アジュバントに関する、基礎研究、開発、審査行政にわたる内容を網羅!
抗体医薬のための細胞構築と培養技術
発行:2010年6月
★ 遺伝子組換え・細胞育種・遺伝子増幅・培地・細胞設計・細胞培養・精製・品質管理・製剤技術・恒常性
★ 事業化における品質技術の追求が、次世代バイオ医薬、バイオ後発薬へとつながる
先端バイオ医薬品の評価技術
発行:2010年4月
バイオ医薬の開発技術とシーズ
発行:2009年3月
抗体医薬の最前線
発行:2007年7月
バイオ解析・診断技術のテーラーメイド医療への応用
発行:2006年10月
次世代ワクチンの産業応用技術
発行:2010年9月
がん免疫療法―実用化へのチャレンジ―
発行:2010年9月
メタゲノム解析技術の最前線
発行:2010年12月
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患者さんまで届いている再生医療


 個別化医療と並びここ数年注目を浴びているのがES細胞・iPS細胞を用いた再生医療です。再生医療といえば細胞移植、といったイメージを持たれがちですが、つい最近もヒトES細胞を使った世界初の臨床試験を進めていたアメリカのジェロン社が経営上の理由から撤退を表明するなど、幹細胞を用いた治療にはまだまだ遠い道のりがあるのが現状のようです。しかしながら、現在でも患者さんにまで届いている再生医療は実は多数存在します。
 再生医療の本質は、身体自身のもつ自己治癒力を高めることで病気を治すことにあります。細胞移植による治療が実際に行われるようになったとしても、移植先の体内環境が悪ければ、せっかくの細胞も十分に力を発揮することはできません。そこで、生体材料などで細胞の”棲家”を整え、細胞にとっての”食べ物”である生理活性物質などを適切に与えてやることで、移植した細胞、あるいは身体自身の自己治癒力によって病気を治す、再生(誘導)治療が注目されています。血管閉塞で足を切断するしか治療法がなかった患者さんが、bFGF含有ハイドロゲルの投与によって歩けるまでに回復した例。重度の拡張型心筋症で心臓移植が必要だった患者さんが、本人の足の筋肉から作った細胞シートを移植することによって人工心臓を外せるようになった例。その他様々な治療法が確立されてきています。
 大きな可能性を秘めた幹細胞研究と、より臨床に近い再生誘導治療の確立、その両輪を進めていくことで、1日も早く患者さんが必要とする治療へと繋がっていけばと思います。
(参考:ものづくり技術からみる再生医療)


<関連書籍>
ものづくり技術からみる再生医療 ―細胞研究・創薬・治療―
発行:2011年11月
★ 再生医療の実現のために必要不可欠なのは、日本が誇る「ものづくり技術」だった!!
★ 細胞を支える"家"と"食べ物"―生体材料や生理活性物質の研究が治療へと繋がる!!
★ 基本的な"材料"と"技術"、そして"臨床応用"事例から"産業化"への課題まで、再生医療分野参入へのヒントがここに!!
細胞治療・再生医療のための培養システム
発行:2010年1月
★ バイオリアクターや自動的操作、培養モニタリング・予測・評価技術を解説!
★ 細胞・組織培養を利用した治療についても紹介!
iPS細胞の産業的応用技術
発行:2009年9月
★ 山中伸弥教授の初監修書籍!
★ 幹細胞の作製や細胞の操作技術、自動培養装置などが具体的に理解できる!
★ 脊髄損傷やパーキンソン病などオールジャパン体制で取り組んでいる研究分野を網羅!
再生医療に用いられる細胞・再生組織の評価と安全性  発行日 2007年6月
★ 皮膚/軟骨/骨/心・血管/角膜、再生医療5大分野の「細胞」と「間葉系幹細胞」の安全性評価
★ 再生医療をとりまく環境の安全性について第一線の研究者が執筆!
ナノ融合による先進バイオデバイス
発行:2011年11月
★ 低分子系、高分子系有機薄膜太陽電池の基礎から最新の進歩を詳述!
★ 実用化に向け形成されはじめた市場とその動向・将来展望を網羅!
機能性DDSキャリアの製剤設計
発行:2008年10月
★ 徐放性、選択性、集積性、吸収性、溶解性、ステルス性などの高機能性キャリア素材の開発と応用
★ ペプチド、タンパク質、核酸…バイオ医薬品DDSの製剤設計技術も充実!
食品・化粧品・医療分野へのゲルの利用
発行:2010年4月
★ 2004年に発行し、大好評いただいた『高分子ゲルの最新動向』の待望の改訂版!
★ ゲル技術を系統的にまとめた、関係者必読の書!
再生医療技術の最前線
発行:2007年5月
医療分野における材料と機能膜
発行:2011年6月
医療材料・医療機器―その安全性と生体適合性への取り組み―
発行:2009年7月
次世代医療のための高分子材料工学
発行:2008年9月
医療用ゲルの最新技術と開発
発行:2008年1月
再生医療工学の技術
発行:2007年9月
ゲノム情報による医療材料の設計と開発
発行:2006年11月
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おわりに

来年の年会は2012年12月11日から14日に福岡で開催予定です。更に同じく14日から16日までは、同会場で日本生化学会の年会が開催ということで、発表に聴講にと大忙しな一週間となる方も多いのではないでしょうか。
 まずは今年の年会で得たたくさんの情報や技術を取り入れる際など、新たに興味を持たれた分野がございましたら、ぜひ弊社の書籍をお役立ていただければ幸いです。

(文:編集部 野口/2011年12月19日)