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CMC plus ―2012.10.23― 祝 2012年ノーベル生理学・医学賞受賞!



<祝 2012年ノーベル生理学・医学賞受賞!>



 2012年ノーベル生理学・医学賞を京都大学の山中伸弥教授が受賞されました。こころよりお祝い申し上げます。
 iPS細胞は2006年にマウスの線維芽細胞から作り出され、当時から非常に革命的な研究成果と賞賛されていました。ノーベル賞は確実とも言われてきましたが、わずか6年足らずで受賞したことからも、iPS細胞の可能性に大きな期待が寄せられていることが伺えます。
 生理学・医学賞は日本人からは25年ぶりの受賞であり、メディア各社の連日報道によって一般の方々にも山中先生とiPS細胞研究について広く周知されてきています。弊社のホームページをご覧の方はiPS細胞についてよくご存知な方が多いと思いますが、あえて簡単に書きますと、「分化した体細胞に、ある特定の遺伝子因子を組み込むことによって、未分化な多能性幹細胞へとリプログラミングした細胞」を、iPS細胞と呼びます。まるでタイムスリップを行ったかのような現象は、今までの常識を覆すものでした。
 このiPS細胞を利用して、患者の皮膚や血液などから移植用臓器を作り出す、iPS細胞モデルで新薬を評価する、などの実用化が模索されています。

iPS細胞の産業的応用技術 iPS細胞の産業的応用技術

監修: 山中伸弥
発行日: 2009年9月
価格:8,400 円
★ ノーベル賞受賞の山中伸弥教授監修書籍!
★ 幹細胞の作製や細胞の操作技術,自動培養装置などが具体的に理解できる!
★ 脊髄損傷やパーキンソン病などオールジャパン体制で取り組んでいる研究分野を網羅!


 移植用臓器は、本人の細胞を元にして臓器を作るため拒絶反応がなく、更にES細胞と違い元となる分化細胞も簡単に取得できます。臓器や骨、関節の一部または全部を移植して根本的治療が可能となり、難病治療に大きく貢献することが予想されます。

 創薬研究では、新薬候補の探索においてin vitroの簡便な細胞機能性試験が用いられていますが、iPS細胞を使うことでメリットが生まれます。
 細胞機能性試験に使われる細胞はCHO細胞やHeLa細胞といった動物由来あるいはヒト由来のがん化した細胞株に目的とするターゲット分子の遺伝子を導入したものですが、ネズミのがん化した細胞に人の遺伝子を発現させ、そのターゲット分子を見出そうとしているため、ヒト生体内での細胞の化合物に対する応答をしばしば観察できないことがあります。創薬研究において望まれている細胞は、大規模実験に使用できるほどの細胞量を容易に発現でき、かつnativeに近い細胞であることで、iPS細胞はこれを十分に満たしています。

 また、新薬開発において副作用は深刻な問題を引き起こします。患者への負担はもちろんのこと、販売後の市場撤退になると企業にとっての負担も大きくなります。そこで、心臓に及ぼすような重大な副作用などは、iPS細胞を用いた心筋細胞で電気生理学的薬物評価を行い、簡易かつ偽陽性、偽陰性の少ないアッセイ系を構築できると考えられています。
 更には、難病患者の皮膚や血液の提供を受けてiPS細胞を作成し、その発症メカニズムなどを解析することにも利用されています。

 夢のような研究ですが、実用化には様々な課題もあります。まずiPS細胞の作成に伴うがん化の懸念があります。

 1つは細胞に導入された初期化因子が再活性化、あるいは人工的に初期化因子を導入することで生じるゲノムの傷によって引き起こされるがん(悪性腫瘍)の形成。もう1つは、未分化細胞(目的の細胞に変化し切れていない細胞)が残存すること等によって引き起こされる、テラトーマと呼ばれる奇形腫(良性腫瘍)の形成があります。

 これらは最適な初期化因子の探索、安全な導入ベクターの使用、未分化細胞の排除技術、完全な分化方法の確立などが研究されていますが、元となる分化細胞や遺伝子導入の違いによっても能力にバラつきが出てくるなど、いまだ安全・安心とは言えません。また作成期間も3~4週間はかかるため、期間の短縮、あるいはiPS細胞のバンクを作り、保管を行うという対処策が講じられているようです。

 移植用臓器の作成に関しても、目的とする臓器へのin vitro分化誘導はまだまだ効率的ではなく、移植に足りうるまで成熟させる培養技術も研究段階にあります。今後は高効率な分化誘導法を確立しつつ、培養にあたっての細胞足場、および接着、増殖、分化を促す材料を開発する必要があります。

 その他に法規制や特許問題、山中先生が仰っているように外国との研究設備や資金面での差など、今後も乗り越えて行かなければいけないハードルはたくさんあります。それでも山中先生の信念が結実したiPS細胞は、ノーベル賞受賞をきっかけに更に研究スピードを上げていくでしょう。
 進展の早い再生医療分野ですが、壁に立ち止まることなく突き進んでいくことを願います。
 今後も、弊社ではiPS細胞、再生医療関連の様々な最新情報をご提供して参ります。


再生医療製品の許認可と組織工学の新しい試み 再生医療製品の許認可と組織工学の新しい試み

監修: 岩田博夫・松岡厚子・岸田晶夫
発行日: 2012年5月
価格: 65,100 円
★ 再生医療製品に関する許認可,世界動向,企業の対応,最新の研究動向など貴重な情報が満載!
★ 審査の枠組み作りや許認可に実際に携わる専門家の方々にもお書き頂きました!
★ 再生医療製品の産業界への橋渡し!これから参入を目指す方,産業を目指す方におすすめの一冊です!
ものづくり技術からみる再生医療 ―細胞研究・創薬・治療― ものづくり技術からみる再生医療 ―細胞研究・創薬・治療―

監修: 田畑泰彦
発行日: 2011年11月
価格: 73,500 円
★ 再生医療の実現のために必要不可欠なのは,日本が誇る「ものづくり技術」だった!!
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がん免疫療法―実用化へのチャレンジ― がん免疫療法―実用化へのチャレンジ―

監修: 珠玖洋
発行日: 2010年9月
価格: 68,250 円
★外科,放射線,抗がん剤に続く「第四のがん治療法」として注目されている「がん免疫療法」!
★ がんワクチン,細胞療法,免疫抑制解除などの各種治療法のほか,開発状況,規制,GMP化,臨床試験・評価など,実用化に向けた知見を徹底解説!
細胞治療・再生医療のための培養システム 細胞治療・再生医療のための培養システム術

監修: 紀ノ岡正博・酒井康行
発行日: 2010年1月
価格: 68,250 円
★ 細胞治療・再生医療への期待の高まりとともに,注目を集める細胞培養装置。本書では,そのバイオリアクターや自動的操作,培養モニタリング・予測・評価技術を解説!
★ 細胞・組織培養を利用した治療についても紹介!
再生医療に用いられる細胞・再生組織の評価と安全性 再生医療に用いられる細胞・再生組織の評価と安全性

監修: 大串始
発行日: 2007年6月
価格: 68,250 円
★ 個々の患者に最適な医療を提供するオーダーメイド医療として注目される再生医療!
★「皮膚」「軟骨」「骨」「心・血管」「角膜」の再生医療5分野に使用されている細胞と、組織再生に用いられる「間葉系幹細胞」の安全性評価について解説!
★ 再生医療をとりまく環境の安全性について第一線の研究者が執筆!
再生医療技術の最前線 再生医療技術の最前線

監修: 岡野光夫・大和雅之
発行日: 2007年5月
価格: 69,300 円
★ 個々の患者に最適な医療を提供するオーダーメイド医療として、注目されている再生医療!
★ 角膜、歯、骨、皮膚、軟骨、心筋、血管、神経などの最新の再生技術を掲載!

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 (2012年10月23日 シーエムシー出版)