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月刊機能材料 2004年9月号

【特集】Material Report

商品コード:
M0409
発行日:
2004年8月5日
体裁:
B5判
ISBNコード:
0286-4835
価格(税込):
4,400
ポイント: 40 Pt
関連カテゴリ:
雑誌・定期刊行物 > 月刊機能材料

Review

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Material Report
Review
 極限CMOS開発の現状と将来展望・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
 Present Status and Prospect of Ultimate CMOS

                           平本俊郎

 Toshiro Hiramoto   東京大学 生産技術研究所 教授 

 VLSIを構成するMOSトランジスタのサイズは急速に微細化している。ゲート長が10nm以下にまで
微細化された極限CMOSは,将来の高度情報通信化社会を根底で支える基盤デバイスである。本稿で
は,MOSトランジスタの微細化の現状と,極限CMOSの将来について紹介する。

 ~目次~
 1.はじめに
 2.トランジスタの微細化とスケーリング則
 3.半導体技術ロードマップにみるMOSトランジスタの微細化
 4.サブ10nmトランジスタ
 5.トランジスタの微細化限界
 6.極限CMOSの重要性
 7.極限CMOS開発の課題と解決策
 8.おわりに


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R&D
 カーボンナノコイルの合成と特性・・・・・・・・・・・・14
 Synthesis and Properties of Carbon Nanocoils

                          中山喜萬

 Yoshikazu Nakayama   大阪府立大学大学院 工学研究科 電子物理工学分野 教授 

 ナノコイルは特異な形態から,電磁波吸収材や電子源,微小領域の磁場発生・検出素子,ナノの
バネ,さらに電気や熱の伝導性,機械的強度,伸縮性などに優れた高機能性ナノコンポジット素材
として期待される。本稿ではこういったナノコイルの合成法,成長機構,大量合成に向けた取り組
みについて,また機械的特性および電界放出特性についても概説する。

 ~目次~
 1.はじめに
 2.合成法
 3.Fe/ITO触媒を利用したコイル合成9,10)
 4.触媒の機能
 5.コイル径制御
  5.1 流量による制御
  5.2 鉄・インジウム・スズ合金酸化膜による制御
 6.微粒子触媒の開発
 7.ナノコイルの特性
  7.1 機械的特性
  7.2 電界放出特性
 8.おわりに


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 カーボンナノコイル・ナノツイストの合成・・・・・・・・・・・・23
 Syntheses of Carbon Nanocoils and Nanotwists

                     滝川浩史

 Hirofumi Takikawa   豊橋技術科学大学 電気・電子工学系 助教授 

 らせん形状を呈したカーボンナノファイバーは,カーボンナノチューブの合成法と同じ触媒CVD法
によって合成できる。その形状は,触媒やプロセス条件などによって変化する。本稿では,コイル形
状を呈したカーボンナノコイルの量産的合成,およびねじれ形状を呈したカーボンナノツイストの膜
状合成について概説する。

 ~目次~
 1.はじめに
 2.ヘリカルカーボンナノファイバー
  2.1 合成方法
  2.2 合成物
 3.カーボンナノコイル(CNC)の量産
 4.カーボンナノツイスト(CNTw)膜の合成
 5.おわりに


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 制振合金M2052製据え付けマウントによる研削加工性能の向上・・・・29
 Improvement of the Quality in a Surface Grinding Machine by using a Mount made of the Damping Alloy ,M2052

                     細谷武司

 Takeshi Hosoya   (株)セイシン 常務取締役 

 研削加工は,平滑で高精度な仕上げ面を得るための加工法であるが,その精度を左右する因子は
工作物砥石間の相対振動変位である。本研究は今までのアプローチである剛性と重量による共振周
波数対策ではなく,高強度で加工性の良い制振合金M2052を据え付けマウントと砥石フランジに利
用して,簡便で効果的な性能向上を実現した。

 ~目次~
 1.背景
 2.据え付けマウントと砥石フランジ部へのM2052の応用
 3.実験方法
 4.評価結果
 5.おわりに


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 カラー舗装用着色バインダー・・・・・・・・・・・・・・・・・38
 Color Binder for Color Pavement

                     博多俊之

 Toshiyuki Hakata   戸田工業(株) 創造本部 課長 

 カラー舗装道路を施工する場合に,従来はアスファルトプラントで別々に添加し,混合されていた
アスファルトと顔料をプレミックスし,2~30mm程度の固形状としたことにより,作業性に優れ,かつ
特性面においても優れたバインダーとした。今後さまざまな応用が期待されるカラー舗装用着色バイ
ンダー(当社製,品名:CSファルト)について紹介する。

 ~目次~
 1.はじめに
 2.CSファルトの特長-作業面での特長-
 3.アスファルト特性
  3.1 バインダー特性
  3.2 アスファルト混合物特性
  3.3 低温カンタブロ試験
  3.4 舗装面の退色性
 4.おわりに


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 反応性プラズマ蒸着法によるGa添加酸化亜鉛透明導電膜・・・・44
 Transparent Conductive Ga doped ZnO Thin Films Prepared by Reactive Plasma Deposition Method

  山本哲也 *1  岸本誠一 *2  池田圭吾 *3  酒見俊之 *4  粟井 清 *5
  白方 祥 *6  碇 哲雄 *7  中田時夫 *8  仁木 栄 *9  矢野哲夫 *10

*1 Tetsuya Yamamoto 高知工科大学 総合研究所マテリアル・デザイン研究センター センター長・教授
*2 Seiichi Kishimoto 高知工科大学 総合研究所マテリアル・デザイン研究センター 助教授 
*3 Keigo Ikeda    高知工科大学 総合研究所マテリアル・デザイン研究センター
*4 Toshiyuki Sakemi 住友重機械工業(株) 
*5 Kiyoshi Awai   住重試験検査(株) 
*6 Sho Shirakata  愛媛大学 工学部 電気電子工学科 
*7 Tetsuo Ikari   宮崎大学 工学部 電気電子工学科 
*8 Tokio Nakata   青山学院大学 理工学部 電気電子工学科 
*9 Shigeru Niki  (独)産業技術総合研究所 光技術研究部門 光エレクトロニクス材料グループ
*10 Tetsuo Yano  (独)産業技術総合研究所 海洋資源環境研究部門 海洋環境材料開発研究グループ 

 Gaドーピングした酸化亜鉛薄膜(GZO)を反応性プラズマ蒸着法によって成膜した。基板温度は
200℃であり,Gaの含有量は3wt%である。本成膜条件での成膜速度は170nm/minであった。
抵抗率2×10-4Ω・cm ,キャリア濃度は8×1020cm-3,最大ホール移動度は29cm2/V ・secである。
可視光領域で透過率90%以上のものが得られた。反応性プラズマ蒸着法は酸化亜鉛薄膜の大面積製膜
も可能であり,1m角の大きさのGZO製膜に成功した。

 ~目次~
 1.はじめに
 2.反応性プラズマ蒸着法(RPD法)
 3.実験結果と考察
  3.1 SEM像
  3.2 X線回析測定
  3.3 透過率
 4.大面積製膜
 5.おわりに

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機能材料連載講座:因果化学からみる材料の機能性(7)
 能動的な表面で液体を動かす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
 Displacement of Fluids by Active Surfaces

                             市村國宏

 Kunihiro Ichimura   東邦大学 理学部 特任教授 

 固体表面の構造変化は濡れ性を変える。熱,化学吸着,光,電場などによって誘起される表面の
構造変化が,濡れ性の変化として増幅されているとみなすことができる。固体の表面エネルギーに
これらの外部刺激によって勾配を設けることができれば,マランゴニ効果に基づいて液滴が動く。
これらについて,最近の研究動向を紹介する。

 ~目次~
 1.はじめに
 2.マランゴニ効果
 3.温度変化で濡れ性を変える
 4.電場印加で濡れ性を変える
 5.表面吸着反応により液滴を動かす
 6.光照射で濡れ性を制御する
 7.デバイス化への道
 8.おわりに

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連載:高分子材料の実用性(3)
衣料,レンズ,医療分野-その3・・・・・・・・・・・・・・・・・66
 Foreign Clothes of Polyester,Lens of Plastics,Plastic of Medical Science

                               鴨川昭夫

 Akio Kamogawa   元・理化学研究所 研究員/元・工学院大学 電子工学科;化学工学科 

 ~目次~
 実用例-3
・引っ張っても切れない人工毛髪,台所用スポンジ…
-しわにならないワイシャツ
-生体になじむアクリル樹脂
-カードも紙も再利用時代に
-形状記憶樹脂の点滴針

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機能材料マーケットデータ 
電池用構成材料ケミカルスの現状・・・・・・・・・・・・・・・・・74

 ~目次~
 1.概要
 2.各種電池における開発・材料動向
  2.1 一次電池
  2.2 リチウムイオン電池
  2.3 ニッケル水素電池
  2.4 リチウムポリマー電池
 3.二次電池の市場動向
 4.二次電池メーカーの動向
 5.二次電池材料メーカー