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月刊バイオインダストリー 2014年9月号

【特集】最新コレステロール代謝調節研究

商品コード: I1409

  • 発行日: 2014年9月12日発行
  • 価格(税込): 4,860 円
  • 体裁: B5判
  • ISBNコード: 0910-6545

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目次

【特集】最新コレステロール代謝調節研究

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特集にあたって
Introduction

佐藤隆一郎 (東京大学)

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コレステロール合成・代謝・恒常性維持
Cholesterol Synthesis, Metabolism, and Maintenance of Homeostasis

井上順 (東京大学)
佐藤隆一郎 (東京大学)

 細胞内コレステロール代謝は厳密な調節を受けており、その制御は転写レベル・翻訳レベル・翻訳後修飾レベル等、多岐にわたる。本稿ではコレステロール代謝の恒常性維持機構において、代謝関連遺伝子の転写制御の中心的な役割を担うSREBP-2と、生合成の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素に焦点を絞って、それらの制御機構について紹介する。

【目次】
1. はじめに
2. SREBP-2
2.1 SREBP-2活性化機構
2.2 新規ステロールセンシングドメインタンパク質TRC8によるSREBP-2プロセシング制御
3. HMG CoA 還元酵素
3.1 HMG CoA 還元酵素分解機構
3.2 TRC8による HMG CoA 還元酵素分解の制御
4. おわりに

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酸化コレステロールの生体内の存在とその意義-分子各論-
Oxycholesterol In Vivo and Physiologycal Function - Molecular Itemized Discussion -

田中翔士 (九州大学)
佐藤匡央 (九州大学)

 酸化コレステロールは、生体内で積極的に合成される分子と「不可抗力」として酸化される分子に大別される。最近報告数の多い酸化コレステロールについて、その起源と疾病との関係を動物実験・疫学データを中心に概説する。

【目次】
1. はじめに
2. 24(S)-Hydroxycholesterol{24(S)-OH}
3. 27-Hydroxycholesterol(27-OH)
4. 4β-Hydroxycholesterol(4β-OH)
5. 25-Hydroxycholesterol(25-OH)
6. コレステロールの7位炭素の酸化物
 {7-keto cholesterol(7-keto), 7α-Hydroxycholesterol(7α-OH),
 7β-Hydroxycholesterol(7β-OH)}
7. おわりに

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MafB は悪玉コレステロールによる刺激を伝え, 泡沫細胞の蓄積を促進し動脈硬化の原因となる
MafB Promotes Atherosclerosis via Enhance Accumulation of Foam Cell

濱田理人 (筑波大学)
高橋智 (筑波大学)

 動脈硬化は、酸化コレステロールなどの脂質が血管の傷などから血管内皮下に溜まり、これを取り込んだマクロファージが泡沫細胞となり、その場に蓄積することで血管が狭くなる病態である。筆者らは転写因子MafBが酸化コレステロールのシグナルを受けて、泡沫細胞のアポトーシスを阻害し動脈硬化を促進することを見出した。

【目次】
1.はじめに
2. 転写因子MafBと動脈硬化
3. Mafb欠損マウスは動脈硬化が改善する
4. 泡沫細胞のアポトーシス抑制の分子メカニズム
5. おわりに

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脂質代謝とアルツハイマー病
Lipid Metabolism and Alzheimer Disease

道川誠 (名古屋市立大学)

 1993年にHDL新生を通してコレステロール代謝を司る apolipoprotein E の対立遺伝子 epsilon 4 が遺伝的な危険因子であることが明らかになって以来、脳内脂質代謝変動とアルツハイマー病分子病態との関連が注目されている。これらの関連に関してさまざまな仮説が提唱されたが、予防・治療法開発に発展したものはない。本稿では、これらの関連について新たな展開を含めて紹介した。

【目次】
1. はじめに
2. 脂質代謝とアルツハイマー病を考える際のアプローチ
3. コレステロール代謝とアルツハイマー病
3.1 血液脳関門の存在
3.2 疫学データにおける乖離
4. 脳内脂質代謝変動とアルツハイマー病分子病態
4.1 コレステロールとアルツハイマー病
4.2 脳内ApoEとアルツハイマー病分子病態―脳内HDLの意義
4.3 他の脂質代謝とアルツハイマー病
4.4 スフィンゴミエリン(SM)

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マイクロRNAによる脂肪酸・コレステロールの制御機構
The Role of miRNAs in the Regulation of Fatty Acid and Cholesterol Metabolism In Vivo

尾野亘 (京都大学)

 ヒトを含む哺乳類一般にはmiR-33aおよびmiR-33bが、それぞれSREBP-2とSREBP-1のイントロンに存在する。げっ歯類はmiR-33aしか持たず、miR-33a欠損マウスはHDLCの上昇を示し、動脈硬化抵抗性であった。今回筆者らはmiR-33bを持つマウスを作製したところ、逆にHDL-Cが低下した。

【目次】
1. はじめに
2. microRNAとは
3. miRNA-33とHDL-C
4. miRNA-33と動脈硬化
5. miR-33と脂肪酸代謝
6. miR-33bの機能解析とmiR-33a/bの意義
7. おわりに

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善玉コレステロール産生の初期段階の可視化
Visualization of the First Step of HDL(Good Cholesterol) Formation

石神正登 (京都大学)
植田和光 (京都大学)

 末梢細胞の過剰なコレステロールはHDL(apoA-I・脂質複合体)として肝臓へ戻される。HDL形成にはABCタンパク質の一つであるABCA1が必須だが、その機構には不明な点が多い。最近、筆者らは全反射照明蛍光顕微鏡を用いた1分子観察によって、HDL形成の初期段階にABCA1が一時的に二量体化することを見出した。

【目次】
1. はじめに
2. コレステロール排出に関わるABCタンパク質
3. HDLとLDL
4. 膜ドメイン形成を介したHDL形成機構
5. 筆者らが提唱しているHDL形成モデル
6. HDL産生初期段階の可視化
7. ABCA1二量体化の生理的意味
 
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疾患とコレステロール
Diseases and Cholesterol

横山信治 (中部大学)

 コレステロールは動物細胞膜における情報伝達機能を発現するための必須の脂質分子であり、我々はこれを維持するための厳密な恒常性制御の体系を備えている。しかし、そのための遺伝子の進化の到達点は、この分子の不足の対策に全力が注がれており、過剰供給は想定外である。そのための危機管理体制の不備が、動脈硬化を引き起こすと考えれば理解しやすい。

【目次】
1. 生体におけるコレステロールとは?
2. コレステロールの代謝学・栄養学
3. コレステロールと疾患
4. 我が国における「脂質リスク」の公衆衛生学的考察

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≪BIO R&D≫

底面基材の異なるマイクロウェル型細胞培養デバイス
Microwell-type Cell Culture Devices Made by Several Materials

八尋寛司 (STEM バイオメソッド(株))

 細胞培養の方式は二次元平面培養法と三次元細胞塊培養法に大別され、その研究や実験の目的に応じて従来から使い分けが行われている。この2種類の培養方式は、培養容器の基材材質と表面性状を選択することで切り替えが可能となる。本稿では、特に細胞と基材が接する重要な箇所である容器底面の材質と表面性状に着目して、両方式の細胞形態や用途事例を紹介する。

【目次】
1. はじめに
2. 樹脂製の底面基材における細胞培養
3. ガラス製の底面基材における細胞培養
4. ゲル製の底面基材における細胞培養
5. 微小孔シリコン製の底面基材における細胞培養
6. おわりに

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≪BIO BUSINESS≫

フードナノテクをめぐる規制の国際動向:米欧を中心に
Regulatory Issues of Food Nanotechnologies:Implications from the US and the EU

立川雅司 (茨城大学)
松尾真紀子 (東京大学)

【目次】
1. はじめに
2. 国際機関による取り組み : FAO/WHO, OECD
3. アメリカにおける規制動向とその特徴
3.1 FDAによるナノテク・タスクフォース
3.2 定義および表示に関して
3.3 新技術の規制に関する基本原則
4. EU における規制動向とその特徴
4.1 食品添加物規則, 新規食品規則, 食品情報規則
4.2 欧州食品安全機関における検討
5. リスク・ガバナンス上の課題
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