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月刊バイオインダストリー 2006年12月号

特集:きのこ
―医薬・機能性食品から環境浄化まで―

商品コード: I0612

  • 発行日: 2006年11月12日
  • 価格(税込): 4,860 円
  • 体裁: B5判
  • ISBNコード: 0910-6545

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目次

特集:きのこ
―医薬・機能性食品から環境浄化まで―


特集にあたって
江口文陽(高崎健康福祉大学 健康福祉学部 健康栄養学科 教授)


きのこの分類と遺伝資源
Mushroom Taxonomy and Its Genetic Resource
根田仁((独)森林総合研究所 きのこ・微生物研究領域 チーム長(生理・生態担当))

 きのこは、食用・薬用として利用されてきたが、生態系において重要な役割を果たしている。しかし分類研究は遅れ、一部のきのこしか名前がついていない。また有用なきのこ以外は、遺伝資源の収集・保存がほとんどされていない状況である。環境変動・自然破壊で絶滅・減少する種も少なくないので、早急な対応が必要である。

【目次】
1. はじめに
2. きのこの分類
3. きのこの同定の実際
4. きのこ遺伝資源の収集
5. きのこ遺伝資源の保存・利用
6. きのこ遺伝資源利用の留意点
7. きのこ遺伝資源の保護について
8. おわりに


きのこ標本のつくりかた
Methods for Preparing Mushroom Specimens for Museum Storage and DNA Studies
吹春俊光(千葉県立中央博物館 植物学研究科)
保坂健太郎(Department of Botany、The Field Museum、Chicago、USA)
佐藤博俊(京都大学 大学院理学研究科 植物学教室・植物系統分類学研究室)

 大型菌類(きのこ)の標本作製・保管方法について概観した。また遺伝子研究のためのDNA抽出用標本の簡易な作製・保管方法についても述べる。

【目次】
1. はじめに
2. 乾燥標本のつくりかた
2.1 熱乾燥法
2.2 凍結乾燥法
2.3 簡易熱乾燥
2.4 胞子紋
3. 標本の保管
3.1 標本の保管方法
3.2 標本の燻蒸
3.3 ラベルをつける
3.4 麻薬きのこの保管
4. DNA抽出を目的とした標本作成
4.1 バッファーを用いた保存方法
4.2 保存・送付・バッファーの種類
4.3 エタノールを用いた保存方法


きのこの交配育種
Breeding of Edible and Pharmaceutical Mushrooms
北本豊(浅野産業(株) ライフサイエンス研究所 所長;吉林農業大学 客座教授)

 きのこは、担子菌の子実体であり、食用および薬用として利用されている。きのこの生産には、優れた遺伝形質の菌株が必要である。きのこの新品種開発手段としては、野生株の組織分離、選抜、交配、細胞融合および遺伝子工学的手法が適用できるが、このうち交配育種が基盤技術であるので、ここでは交配育種の遺伝学的背景および育種技術的背景について解説する。また、食用および薬用きのこの育種の事例を紹介する。

【目次】
1. はじめに
2. 遺伝資源である野生株の収集と活用
3. きのこの生物種と菌株の同定技術
4. 交配技術
4.1 交配のための一核株の取得・作出
4.2 不和合性因子による一核株の分別
4.3 一核菌糸体同士の交配(モン・モン交配)
4.4 一核と二核菌糸体の交配(ダイ・モン交配)
4.5 不和合性ダイ・モン交配による交配型因子の新生
5. 交配育種の実例
5.1 エノキタケ純白系品種の作出
5.2 エノキタケ高温性品種の作出
5.3 高収量性品種の作出
5.4 交配株における子実体の形態発現
5.5 血小板凝集抑制作用を示すヒラタケ品種の作出
6. 交配後の試験 


きのこ生産システムにおける電気刺激の適用
Application of Electric Stimulation to Mushroom Production System
大賀祥治(九州大学 大学院農学研究院 森林資源科学部門 森林生態圏管理学講座 教授)

 きのこ栽培は、その生活環に基づいて、菌糸蔓延と子実体発生の2段階の工程に大別できる。各々は独立した系であり、菌糸蔓延が完了した菌床に刺激を与えると、子実体発生が見られる。一般的には、温湿度、照度、通風など環境因子の変化が刺激として用いられ、生産性の向上を目指して種々の工夫が施されている。きのこ生産システムにおける電気刺激の適用について、筆者らは新しい試みを展開しており、最近の研究成果を中心に紹介する。さらに、野生の菌根性きのこへの電気刺激の影響や、機能性が期待される冬虫夏草菌類の栽培への適用などにも言及する。

【目次】
1. はじめに
2. 電気インパルス発生装置
2.1 固定式
2.2 可搬式
3. 子実体発生促進効果
3.1 食用・薬用担子菌(木材腐朽菌・腐植菌)
3.2 野外での電気刺激の応用(菌根菌・腐植菌)
3.3 冬虫夏草菌類(寄生菌)
4. おわりに


今日のきのこビジネス
Mushroom Businesses-Trends of Today
清水豊(森産業(株) 研究開発部 部長)

 きのこの消費量は年々増加しており、その種類も多様化してきている。生産様式についても、より効率化を図った方法も考案されている。最近では、きのこは食材としてだけではなく、それぞれのきのこの持つ機能性に着目した扱いもされるようになってきた。また、一般にはなじみの薄い栽培について、家庭菜園的に楽しめる栽培キットなども出回るようになってきた。

【目次】
1. はじめに
2. 食用きのこ生産の移り変わり
3. きのこにも多くの品種がある
4. 生産性向上の努力
5. 家庭菜園的きのこ栽培グッズ
6. おわりに


きのこ栽培における農薬の使用に関する動きと視点について
The Developments with Agricultural Chemicals on the Mushroom Cultivation and a Point of View to Use Them
宮崎和弘((独)森林総合研究所 九州支所 森林微生物管理研究グループ)

 食品衛生法が改正となり、残留農薬に関する考え方が大きく変わった。農薬の使用に関しては、きのこ栽培に限らず現在非常にデリケートな問題となっている。関連法の見直しも行われ、生産者のみならず消費者レベルでの関心も高まっているため、安全なきのこ生産のためのマニュアル作りなど、様々な動きが活発化している。本稿では、本年5月に施行された食品衛生法の改正点を中心に、きのこ栽培中に発生する害菌の解説や害菌対策などを通して農薬の使用について考えるための“視点”について述べたい。

【目次】
1. はじめに
2. 残留農薬に対するポジティブリスト制の導入および農薬の使用に関係する関連法について
2.1 ポジティブリスト制(「食品衛生法」)について
2.2 農薬取締法について
2.3 その他
3. 農薬の効果について
4. 害菌被害の分類
5. きのこの防御機構
6. 害菌の調査方法
7. おわりに


きのこの生理活性・効能評価
Bioactivation and Efficacy Evaluation of the Mushroom
江口文陽(高崎健康福祉大学 健康福祉学部 健康栄養学科 教授)

 きのこのからだは、糖、タンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどからできている。きのこの持つこの成分に病気の予防や治療に対する高い効果があることがわかり、数種のきのこから医薬品や特定保健用食品が誕生した。ある種のきのこは、高脂血症、高血圧症、糖尿病などの食生活とも深く関連性のある生活習慣病の予防と治療にも有効であることが解明されている。本稿では、きのこの持つ生理活性とその効能評価法について触れる。

【目次】
1. はじめに
2. 抗腫瘍活性
3. 血圧降下作用
4. 抗糖尿病効果
5. 抗高脂血効果
6. その他の疾患改善効果
7. 効能評価の考え方
8. おわりに


木材腐朽菌によるバイオマス変換
Biomass Conversion by Wood Decaying Fungi
鮫島正浩(東京大学 大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 森林化学研究室 教授)

 木材の腐朽に関与する担子菌類は木材腐朽菌と呼ばれており、食用きのこを生産する菌の多くもこの仲間である。木材腐朽菌は木材の細胞壁を構成するセルロース、ヘミセルロース、さらにリグニンなどの化学成分を分解するために多様な酵素を生産する。近年になって木材腐朽菌Phanerochaete chrysosporiumの全ゲノム情報が解読されたことに伴い、これらの酵素に関する網羅的な解析が可能になってきた。これらの情報に基づき、担子菌ならびにそれが生産する酵素を利用するバイオマス変換への道が大きく開かれようとしている。

【目次】
1. はじめに
2. バイオパルピング
3. 担子菌における全ゲノム配列解析
4. ゲノム情報を利用した酵素生産
5. おわりに


きのこによるダイオキシン、PCBの分解
Biodegradation of Dioxins and PCBs by Mushroom Fungi
近藤隆一郎(九州大学 大学院農学研究院 教授)
亀井一郎(九州大学 ペンチャービジネスラボラトリー 研究員)

 21世紀は環境の世紀といわれるほど環境問題への意識は近年高まっている。きのこの一種である白色腐朽菌は、様々な環境汚染物質の分解能を持つことが報告されており、バイオレメディエーションへの応用が期待されている。本稿では白色腐朽菌による環境汚染物質の分解について、ダイオキシン、PCBを中心に近年の研究動向を紹介する。

【目次】
1. はじめに
2. 白色腐朽菌と環境汚染物質
3. 塩素化ダイオキシンの分解
4. PCBの分解
5. PCB分解機構
6. コプラナーPCBの分解
7. おわりに


廃菌床の農業利用
―ヒメマツタケ廃菌床の施用効果―
Utilization of Waste of Substrate for Edible Fungi in Agriculture―Effect of Agaricus blazei Spent Compost(ASC)on the Growth and the Quality of Farm Products―
吉本博明(農業生産法人 (株)日本バイオ バイオ研究所 所長)

 ヒメマツタケ(Agaricus blazei, Murri.)廃菌床を有機質肥料としてナス、ニンジン、イチゴ、水稲に適用し、その影響を検討した。その結果、連用による阻害作用はなく、土壌の化学性を改善し、根量の増加など成長促進作用、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、糖度、食味スコアが増大することを確認した。

【目次】
1. はじめに
2. ヒメマツタケ廃菌床の施用効果
2.1 ASCの施用方法および栽培方法
2.2 土壌の化学性の改善
2.3 根および木部への効果
2.4 内部品質の向上
2.5 米の食味スコアに対する影響
2.6 イチゴの糖度に対する影響
3. おわりに


BIO R&D

ヒト染色体ファイバーの調製法とゲノム医科学における新展開
Extended Chromosomal Fibers:Its Application to Genomic Medicine and Engineering
福家有子(京都大学 医学研究科 先端領域融合医学研究機構 教務補佐員)
水野俊明(日本板硝子(株) 商品開発部 部長;科学技術振興機構 研究成果活用プラザ京都)
竹内実(科学技術振興機構 研究成果活用プラザ京都 研究員)
寺尾京平(東京大学 大学院工学系研究科 博士課程)
鷲津正夫(東京大学 大学院工学系研究科 教授)
加畑博幸(京都大学 医学研究科 先端領域融合医学研究機構 プロジェクトリーダー;科学技術振興機構 研究成果活用プラザ京都)

 染色体からDNA鎖を引き出して溶液中で懸架もしくは樹脂中に包埋する技術(染色体ファイバー)を開発した。これによりDNA鎖を搬送したり回転させたりするマニピュレーションが可能であること、FISHとの併用により遺伝子群を高空間分解能でマッピングできることを見出した。実施例と合わせて、原理、ならびにナノ診断とバイオ工学における用途例を紹介する。

【目次】
1. 染色体と染色体ファイバー、それらを取り巻く研究背景
2. 染色体ファイバーの工業的・医学的使用方法の提案
3. 染色体ファイバーの新調製法(その1):電気浸透を応用した完全液中走査
4. 染色体ファイバーの新調製法(その2):樹脂展着の剪断力によるファイバー化と樹脂包埋保存
5. 遺伝子診断の実用化に向けて:新ファイバーFISHの実例


光ではなく植物のかおりがイモムシの夜行性を決定する
Plant Volatiles Rather Than Light Determine the Nocturnal Behavior of the Caterpillar
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塩尻かおり(京都大学 生態学研究センター)
小澤理香(京都大学 生態学研究センター)

 アワヨトウ幼虫は昼間隠れており、夜間に葉を摂食する夜行性のイモムシである。筆者らは、光ではなく植物のかおりがアワヨトウ幼虫の夜行性を決める要因であることを発見した。従来の生物の日周性の研究では、光や湿度が与える影響に注目が集まってきており、植物のかおりが光や温度以上に日周性に重要であることを示したのは、本研究が最初である。アワヨトウ幼虫の天敵(寄生蜂)であるカリヤサムライコマユバチは昼行性であり、植物が昼間に出すかおりを手がかりに寄主幼虫を探索する。アワヨトウはそのような危険な時間帯(日中)のかおりを避けて、夜間のかおりを手がかりに摂食するようになったと考えられる。

【目次】
1. はじめに
2. 人工飼料での行動
3. 植物の効果
4. 植物のかおりの効果
5. 健全葉、被害葉から放出されるかおりの機能について
6. なぜアワヨトウは光ではなくトウモロコシ葉のかおりを「夜になった」という情報として使うのか
7. 「面白い現象」の一般化から害虫管理へ
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