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月刊ファインケミカル 2005年3月号

【特集】化学素材の接着への応用―Part1

商品コード:
F0503
発行日:
2005年2月15日
体裁:
B5判
ISBNコード:
0913-6150
価格(税込):
7,700
ポイント: 70 Pt
関連カテゴリ:
雑誌・定期刊行物 > 月刊ファインケミカル

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CONTENTS 3月号

新春特集:化学素材の接着への応用-Part 1

 オキサゾリン基含有ポリマー「エポクロス」の水系架橋剤としての応用 ・・5
  Oxazoline-functional Polymers for Waterborne Crosslinker

                                 森本正和

 Masakazu Morimoto  (株)日本触媒 機能性化学品研究所 

 オキサゾリン基をペンダントとして有する反応性ポリマー「エポクロス」(商品名)は,
カルボキシル基に対して良好な反応性を有することから,安全性の高い1液タイプの水系架
橋剤として用途を拡大している。本報ではオキサゾリン基の特徴とエポクロスの基本特性
を中心に,粘着・接着関連の応用例を含めて紹介させていただく。

~目次~
1. はじめに
2. 水系架橋剤に関する市場ニーズ
3. 水系でのオキサゾリン基の反応(反応性と1液安定性両立)
4. エポクロスの特性と用途
5. 粘着,接着分野での応用例
6. おわりに


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 エポキシ樹脂/シリカ/エラストマー3 元系ハイブリッド接着剤「コンポセランE+AD」 ・・・・・・・・・14
 Ternary Hybrid Adhesives of Epoxy Resin/Silica/Elastomer「Conpoceran E+AD」

                        田崎崇司 *1  合田秀樹 *2

*1 荒川化学工業(株) 新事業企画開発部  研究員
*2 荒川化学工業(株) 新事業企画開発部  テクニカルチームリーダー 

 アルコキシシランを利用したエポキシ樹脂―シリカハイブリッド「コンポセランE」と,
硬化剤「コンポセランAD」を混合,硬化することにより,エポキシ樹脂/シリカ/エラス
トマーの3元系ハイブリッド接着剤を形成する。優れた耐熱性,無機基材接着性,柔軟性を
有することから,フレキシブル銅張積層板用接着剤に適している。

~目次~
 1. はじめに
 2. エポキシ樹脂―シリカハイブリッドコンポセランE
 3. フレキシブル銅張積層板用接着剤 コンポセランE+AD
 4. コンポセランE+ADの物性と構造
 5. おわりに


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 耐熱フィルム(PEN)のFPC への応用展開 ・・・・・・20
 High Thermal Resistance Film(PEN Film)for Flexible Printed Circuit Application

                                吉田哲男

帝人デュポンフィルム(株) 開発センターグループ 統轄

 2 軸延伸ポリエチレン2,6-ナフタレート(PEN)フィルムである「テオネックス」フィ
ルムは,電子デバイスに必要な耐熱性,機械特性,電気特性,耐薬品性などを有し,コスト
パフォーマンスも優れている。テオネックスを基材としたフレキシブル回路用途向けに銅箔
ラミネート材(テオネックスCCL)を作製したので,その特性について紹介する。

~目次~
 1. はじめに
 2. フィルムの開発経緯
 3. 耐熱フェルム群におけるテオネックスフィルムの位置づけ
 4. テオネックスフィルムの各種特性
 5. テオネックスCCLの特徴


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 完全無溶剤型ロジン系粘着付与剤樹脂エマルション・・・27
  Tackifier Emulsion with Kind of Non-solvent

                       水本敏之 *1  谷中一朗 *2

*1  ハリマ化成(株) 中央研究所  研究員
*2  ハリマ化成(株) 中央研究所  第一グループ グループ長 

 ロジン系粘着付与剤樹脂エマルションは,水系粘接着剤の改質を目的に配合される添加剤
であるが,製造工程上有機溶剤を使用するため,従来製品中にはごく微量の有機溶剤が残存
していた。当社では,脱VOCという観点から,有機溶剤をいっさい使用しないで乳化する新
規乳化プロセスを開発し,「完全無溶剤型ロジン系粘着付与剤樹脂エマルション」として上
市するに至った。

~目次~
 1. はじめに
 2. 技術的動向
 3. 物性試験
 4. 消泡剤
 5. VOC放散速度
 6. まとめ
 7. おわりに


研究開発情報
 マイクロチャネルリアクターを用いる多相系有機合成反応の開発・・・32
 Development of Multiphase Synthetic Organic Reactions Using Microchannel Reactors

                小林重太 *1  森雄一朗 *2   小林 修 *3

*1  東京大学大学院 薬学系研究科
*2  東京大学大学院 薬学系研究科 
*3  東京大学大学院 薬学系研究科 

 筆者らは,マイクロチャネルリアクターの特性である非常に大きな比界面積を活用した,
高効率的多相系反応の開発を行った。液相―液相二相系におけるアルキル化反応,および
気相―液相―固相三相系における水素添加反応に関してその詳細を述べる。


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 香料インキ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
 Flavored Ink

                                阪井則之

大日本インキ化学工業(株) 平版インキ技術1 グループ

 香料インキは,視覚に頼っていた印刷物の効果に嗅覚による効果をプラスし,よりはっき
りしたイメージを与えることを可能にした。また,香りの中には私たちの気分を変える効果
のあるものが多数存在し,アロマテラピーではその効果を利用し,心身ともにゆったりとし
た気分にしてくれる。このような香りを印刷物に付加することで,香料インキの新たな利用
方法が見いだせるのではないだろうか。

~目次~
 1. はじめに
 2. 香りの選択
 3. 香料選択上の注意
 4. 香料インキの製造方法
 5. ニスタイプ香料インキの製造
 6. カプセルタイプ香料インキの製造
 7. 香料インキ使用上の注意
 8. 香料インキの用途
 9. おわりに

マーケット情報
プリンター用ケミカルスの市場動向・・・・・・・・・・・・・47
 Market Trend on Printer Chemicals

 2003年における国内プリンター市場は,出荷台数,金額とも前年を上回る水準で推移
した。2002年から一転,市場回復となった要因としては,欧米市場の需要の回復に加え
,日本市場の景気低迷からの持ち直し,アジア・大洋州市場の継続的な成長などがあげ
られる。また,2004年に入り大手メーカーによる新規参入もみられ,市場回復によるさ
らなる需要拡大とともに,メーカーシェアの入れ替えもなされるものと考えられる。最
近特に需要の伸びが高いのは,「複合」機能をもつインクジェット複合機である。今後
付加される機能としては,デジタルカメラ機能付き携帯電話からの無線技術を通じた印
刷要求が増えることが予測される。

~目次~
 1. 1. 世界のプリンター市場
 2. 国内市場
  2.1 インクジェットプリンター
  2.2 フルカラーページプリンター
  2.3 マルチファンクションプリンター(MFP)
  2.4 ドットマトリックス
 3. プリンター用ケミカルスの市場動向
  3.1 インクジェット用色素
  3.2 レーザープリンター用材料
  3.3 感熱記録用材料
  3.4 感圧記録紙用材料


ケミカルプロフィル
・1,3―ジメチル―2―イミダゾリジノン ・・・・・・・・・・・・・・・62
  (1,3-Dimethyl-2-imidazolidinone)

(1)概要
(2)毒性
(3)製法
(4)生産
(5)需要
(6)価格


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・アミノエチル化アクリルポリマー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・65
 (Acryl amine polymers)

(1)概要
(2)毒性
(3)製法
(4)生産
(5)需要
(6)価格


--------------------------------------------------------------------------------
・2,4,6―コリジン ・・・・・・・・・・・・・・・67
  (2,4,6-Collidine)

(1)概要
(2)毒性
(3)製法
(4)生産
(5)需要
(6)価格


--------------------------------------------------------------------------------
・ジメチル―2,6―ナフタレンジカルボン酸 ・・・・・・69
 (Dimethyl-2,6-naphthalene dicarboxylate)

(1)概要
(2)毒性
(3)製法
(4)生産
(5)需要
(6)価格

ニュースダイジェスト
・海外編 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72
・国内編 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・76