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二酸化炭素由来化学品開発の最新動向【会場開催セミナー】

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★製造業の脱炭素を加速――CO2からつくる化学品の可能性と技術を一挙解説
★二酸化炭素を捨てる時代から有効利用する時代へ!プラスチックなど化学品の原料としてCO2を有効活用するための道筋は?
★セミナー終了後は、任意参加の懇親会を開催予定!仲間づくりの場としてぜひご参加ください。

商品コード:
V1220
価格(税込):
71,500 円 /1名
会員価格(税込):
64,350 円 /1名
ポイント: 585 Pt
関連カテゴリ:
新材料・新素材 > 高分子・プラスチック
地球環境 > 未利用資源活用・リサイクル
セミナー商品

Review

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キーワード:

CCU/CCUS/二酸化炭素/脱炭素/カーボンニュートラル/CO2/プラスチック

開催日時
2025年8月6日 水曜日 10:00~16:20

講師名

第1部 東京理科大学 工学部 工業化学科 教授 杉本裕 氏 第2部 山形大学 大学院理工学研究科 化学・バイオ工学専攻 教授 落合文吾 氏 第3部 東京理科大学 工学部 工業化学科 講師 本田正義 氏 第4部 三菱ガス化学(株) 研究統括部 東京研究所 主席研究員 原田英文 氏 第5部 東京科学大学 物質理工学院 助教 榧木啓人 氏

会場
ちよだプラットフォームスクウェア 4F 401

注意事項

・本セミナーは会場にて実施する対面形式のセミナーです。 ・申込後、自動発行で聴講券がEメールにて送られます。受付時に紙もしくはスマートフォンの受信画面等で聴講券をご提示ください。 ・申込後のキャンセルは、開催8営業日前(土日祝日除く)まで承ります。 ・セミナー後、任意参加の懇親会を開催予定です。(参加費:5,500円※受講料とは別料金)ご参加希望の方は、申し込み時に表示される「その他お問い合わせ」に「懇親会参加希望」のご記入ください。 後日、改めて参加をご希望される場合は問い合わせフォームからご連絡ください。問い合わせフォームはこちら。

目次

10:00-11:00
第1部 二酸化炭素を原料とした化学品製造の現状と今後の展望
講師:東京理科大学 工学部 工業化学科 教授 杉本 裕 氏

【概要】
産業活動などにより排出された二酸化炭素は、その潜在的な有用性にも関わらず、不要なもの・悪いものという印象をもたれている。本講演では、地球規模の温暖化と化石炭素資源の枯渇へ直接的に寄与することが期待される対策として、二酸化炭素の化学的利用(化学変換)に関する近年の技術、実例を概観し、紹介する。

【プログラム】
1. 二酸化炭素についての基礎事項の確認
 1.1. 二酸化炭素とは
 1.2. 二酸化炭素削減対策(炭素循環・カーボンニュートラル)の基本方針
 1.3. CCS・CCU技術の概観
2. 二酸化炭素の有効利用
 2.1. 二酸化炭素と資源・エネルギー・環境問題との関連
 2.2. 二酸化炭素のライフサイクルと各段階における対策
 2.3. 二酸化炭素の物理的活用の事例
3. 二酸化炭素の化学的利用
 3.1. 二酸化炭素の化学変換のメカニズム,プロセスの比較
 3.2. 二酸化炭素からの化成品製造の概要
 3.3. アルコールの製造
 3.4. C1化合物を中心とする基礎化学品の製造
 3.5. 炭酸エステルの製造
 3.6. 無機物の製造
 3.7. ポリマーの製造

<質疑応答>


11:10-12:10
第2部 CO2とCS2を用いる高分子材料の開発
講師:山形大学大学院 理工学研究科 教授 落合文吾 氏

【概要】
CO2とイオウは豊富な天然資源であり、機能性材料の原料となるが、十分に活用されていない。そこでCO2と、その同族体でイオウから簡便に得られるCS2を原料にした高分子材料の合成について紹介する。 CO2の活用法としては、エポキシとの反応により得られるカーボネートの合成を利用した、ポリウレタン類と含カーボネートポリマーの合成と応用について述べる。 CS2の活用法としては、貴金属捕集性ポリマーと高屈折率ポリマーの合成と機能について述べる。

【プログラム】
1.豊富な資源を用いる材料の設計
 1.1. 非石油資源の活用
 1.2. CO2を利用する材料の開発
 1.3. CS2を利用する材料の開発
2.CO2を用いる五員環カーボネート構造を持つポリマーの合成
 2.1. CO2とエポキシドの反応による五員環カーボネートの合成
 2.2. 五員環カーボネート構造を持つポリマーの合成と応用
3. 五員環カーボネートとアミンの反応を利用するポリヒドロキシウレタンの合成とその応用
 3.1. ポリヒドロキシウレタンの合成
 3.2. ポリヒドロキシウレタンの反応
 3.3. ポリヒドロキシウレタンの応用
 3.4. 五員環カーボネートを利用するトランスウレタン重縮合によるポリウレタンの合成
4. CS2とエポキシドの反応を利用する含イオウポリマーの合成
 4.1. 有機―イオウ-無機ハイブリッド材料の合成
 4.2. 貴金属捕集性ポリマーの開発
5. まとめ

<質疑応答>


12:10-13:00 昼食休憩 ※参加者の皆様にお弁当を用意いたします。

13:00-14:00
第3部 CO2の化学的な利用にむけた触媒開発
講師:東京理科大学 工学部 工業化学科 講師 本田正義 氏

【概要】
大気中に放出されてしまったCO2を、如何に有用な化合物へと変換するか?という取り組みを、産業レベルから実験室レベルまで紹介する。化学的にCO2を変換する例として、水素を用いる還元的手法と、水素を用いない非還元的手法があるが、今回は講演者が主に取り組んでいる後者の手法に重点を当てる。また、CO2を直接変換するだけでなく、木質バイオマスを原料とするカーボンニュートラルな資源を用いる反応についても言及する。

【プログラム】
1. 人為的なCO2排出の現状
2. CO2の利用方法
3. CO2の化学的な変換方法
4. 還元的手法によるCO2変換反応
5. 非還元的手法によるCO2変換反応
 5.1. CO2からのカーボネート(炭酸エステル)合成
 5.2. CO2からのカーバメート(ウレタン)合成
 5.3. CO2からの尿素体(ウレア)合成
 5.4. CO2からの脂肪族ポリカーボネート合成
6. バイオマス由来の芳香族ポリカーボネート合成
7. 終わりに~CO2削減の未来に向けて~

<質疑応答>


14:10-15:10
第4部 CO2を原料としたカーボネート化合物の製造研究
講師:三菱ガス化学(株) 研究統括部 東京研究所 主席研究員 原田英文 氏

【概要】
 ポリカーボネートは二酸化炭素の有用化合物への変換において重要なターゲット物質である。当社はポリカーボネート製造会社として、エネルギー・気候変動問題解決のため、CO2 を原料とし安全且つ効率的にカーボネート化合物を製造するプロセスの研究開発を行っている。

【プログラム】
1.三菱ガス化学の企業概要及びCO2 を原料とするPC製造研究の経緯
 1.1. 企業概要
 1.2. 事業展開と主な製品
 1.3. CO2を原料としたカーボネート化合物の製造研究の位置づけ
 1.4. 研究の概略:CO2 を原料とするポリカーボネート製造検討 (CO2 to PC)
 1.5. CO2 to PC研究スケジュール
2. ポリカーボネートについて
 2.1. 研究目的物のポリカーボネートとは
 2.2. ポリカーボネート製法(界面法と溶融法)
3. DPC製造プロセスについて
 3.1. 溶融法PC原料であるジフェニルカーボネート(DPC)の工業的製造方法とMGCの目標
 3.2. CO2とアルコールからのジアルキルカーボネート(DRC)合成反応の課題
 3.3. MGCのCO2とROHからのDRC合成反応について
 3.4. 触媒”CeO2”と脱水剤”2-シアノピリジン(2-CP)”を使用するDRC合成反応の特徴
 3.5. MGCの CO2 to DPC, PCプロセス概要
4. MGCの CO2 to PC プロセス研究 工業化への取り組み
 4.1. CO2 to DRC 合成プロセス 
 4.2. 脱水剤(2-CP)再生プロセス 
 4.3. グリーンイノベーション基金事業を活用した研究の推進
 4.4. グリーンイノベーション基金事業 実証プラントの建設
5. MGCの CO2 to PC プロセス研究 まとめ

<質疑応答>


15:20-16:20
第5部 CO2を用いたウレタン合成戦略
講師:東京科学大学 物質理工学院 助教 榧木啓人 氏

【概要】
 CO2とアミンの付加物であるカルバミン酸(塩)は、熱的安定性が乏しいものの、各種ウレタン化合物の合成に利用できる。本講演では、CO2固定化の反応設計の観点からウレタン合成事例を概述するとともに、 CO2由来のポリウレタン材料創出に向けた研究アプローチを紹介する。

【プログラム】
1. イントロダクション: CO2を用いるウレタン合成の意義
 1.1. ウレタン製造と環境調和性
 1.2. CO2を用いる置換・縮合反応によるウレタン合成
 1.3. CO2を用いる付加反応によるウレタン合成
2. 超臨界CO2を利用するカルバミン酸の付加反応
 2.1. 超臨界CO2下でのカルバミン酸生成
 2.2. 超臨界CO2に可溶な金属触媒
 2.3. 炭素-炭素不飽和結合へのカルバミン酸付加によるウレタン合成
3. 高効率ウレタン合成を可能にする触媒設計
 3.1. 金属触媒によるプロパルギルアミンの環化カルボキシル化反応
 3.2. 環化カルボキシル化反応の機構論的考察
 3.3. 銀触媒を用いるアミノメチルアレンの環化カルボキシル化反応
 3.4. 有機触媒による置換アジリジンの付加環化反応
4. CO2を原料とする脂肪族ポリウレタン合成
 4.1. CO2固定化法としてのポリウレタン合成
 4.2. 超臨界CO2を用いるアジリジンとの共重合
 4.3. CO2由来のポリウレタン共重合体の機能
 4.4. CO2由来の環状ウレタンをモノマーとするポリウレタン合成
5. まとめ

<質疑応答>


セミナー終了後、任意参加の懇親会を開催予定です。
講師や受講者間の交流の場、仲間づくりの場として、ぜひ、ご参加ください。
参加費:5,500円(税込) ※受講料とは別料金で会場にて受付時に現金払いにてお支払いください。