キーワード:
プラスチック / リサイクル / 再生プラスチック / 物性 / 劣化 / 高機能化 / マテリアルリサイクル / 劣化メカニズム
開催日時
2025年8月4日 月曜日 13:30~16:30
定員
30人
講師名
広島大学客員教授;福岡大学名誉教授 八尾 滋 氏
会場
Vimeo(https://vimeo.com/jp)によるインターネットライブ配信にて開催します。ご自宅・お勤め先などから安定したネット環境にてご視聴ください。
注意事項
・インターネットライブ配信にて実施いたします。推奨視聴環境や動画の視聴テストについてはこちら をご覧ください。 ・会員の方は、マイページから動画をご視聴いただけます。 ・セミナー映像の録音・録画および配布・二次利用については、禁止いたします。 ・セミナー資料は開催前日までに送らせていただきます。 ・セミナー受講料は、開催前日までにお支払いください。 ・本セミナーは、セミナー終了1週間後まで、録画映像を参加者限定で公開いたします。 講師へのご質問は、セミナー開催時のみ承ります。
目次
1981年 京都大学工学部高分子化学科 卒
1986年 京都大学工学研究科高分子化学博士後期 単位修得満期退学
1988年 工学博士(京都大学)
1986年 宇部興産株式会社 入社
1999年 宇部興産株式会社 高分子基礎研究部部長
2007年 株式会社三菱総合研究所 入社
2011年 福岡大学工学部化学システム工学科 教授
2016年 機能・構造マテリアル研究所 所長
2018年 産学官連携センター長
2023年 福岡大学研究推進部特命研究教授
広島大学客員教授(現在も継続中)
2025年 福岡大学名誉教授 現在に至る
【概要】
現在カーボンニュートラルおよびサーキュラーエコノミーに関連する技術開発に対し、世界的に大きな関心が寄せられている。特にプラスチックは身近に大量に使用されている、再利用可能な炭素源となりうる素材でもあり、またそれにより環境負荷の低減も見込まれることから、率先して環境配慮設計やリサイクルに取り組むべき対象とされている。しかしリサイクルプラスチックは再生不可能な化学劣化により物性が低下しているとされてきた。
本講座では、プラスチックの物性低下原因について、高分子の基礎物性から考察し、高分子が持つ自己再生能力に注目した物理劣化・物理再生理論について基礎から学び、新たな視点での環境配慮設計やマテリアルリサイクルでの高度物性再生プロセスを通じた資源循環システムの構築の具体的な方針について述べる。
【プログラム】
1.プラスチックの現状
1.1 プラスチックによる環境汚染について
1.2 循環型社会・3R +R の動き
1.3 種々のリサイクルの位置づけ
2.現在のマテリアルリサイクルプロセス
2.1 収集システム
2.2 選別プロセス
2.3 ペレタイズシステム
3.高度物性再生マテリアルリサイクル
3.1 物理劣化・物理再生理論
3.2 高度物性再生プロセス (樹脂溜まりのある押出機)
3.3 メソ構造と力学特性の関係性
3.4 バージン樹脂の高性能化への拡張性
4.新環境配慮設計とこれからのプラスチックの資源循環システムについて
【質疑応答】