キーワード:
ピッカリング / エマルション / 乳化, / 固体粒子 / 化粧品 / 医薬品 / 食品 / 化粧品 / 化学品
開催日時
2025年12月3日 水曜日 13:30~16:30
定員
30人
講師名
山形大学 学術研究院 教授 野々村美宗 氏
会場
Vimeo(https://vimeo.com/jp)によるインターネットライブ配信にて開催します。ご自宅・お勤め先などから安定したネット環境にてご視聴ください。
注意事項
・インターネットライブ配信にて実施いたします。推奨視聴環境や動画の視聴テストについてはこちら をご覧ください。 ・会員の方は、マイページから動画をご視聴いただけます。 ・セミナー映像の録音・録画および配布・二次利用については、禁止いたします。 ・セミナー資料は開催前日までに送らせていただきます。 ・セミナー受講料は、開催前日までにお支払いください。 ・本セミナーは、セミナー終了1週間後まで、録画映像を参加者限定で公開いたします。
目次
慶應義塾大学大学院修了。博士(工学)。花王(株)において化粧料および身体洗浄料の開発に従事した後、山形大学に赴任。2017年より現職。専門は物理化学、界面科学、化粧品学。著書に『教授にきいた・・・ コスメの科学』『化粧品 医薬部外品 医薬品のための界面化学』がある。
【概要】
ピッカリングエマルションとは、固体粒子が液液/気液界面に吸着して液滴を安定化したシステムである。疎水化シリカ、粘土鉱物などの固体粒子がエマルションや泡を安定化することが知られており、化粧品・食品業界では既に実用化も進んでいる。この現象を利用すれば、いわゆる界面活性剤を使わずに製剤を調製できるだけでなく、多孔性材料や刺激応答性材料、薬物送達システムの開発にもつながる。本講演ではピッカリングエマルション・泡の作り方、安定化のコツを説明したうえで、食品や化粧品業界で利用された例を紹介する。
【プログラム】
1. はじめに
1.1 ピッカリングエマルション・泡とは
1.2 ピッカリングエマルションの歴史
1.3 ピッカリングエマルションの特性と機能
2. ピッカリングエマルション・泡生成のメカニズム
3. ピッカリングエマルションだけではない? 固体粒子の形作る組織構造
3.1 泡
3.2 リキッドマーブル・ドライウオーター
3.3 多相エマルション
3.4 バイコンティニュアス構造
4. どうやって作る? どうすれば安定化できる?
4.1 ミキサーの選び方とマイクロデバイスの作り方
4.2 安定化のための粉と油の選び方
4.3 高分子の添加・液滴のゲル化による安定化
4.4 界面活性剤・両親媒性高分子との比較
5. ピッカリングエマルションの応用例
5.1 食品への応用
5.2 化粧品への応用
5.3 医薬品への応用
5.4 化学品への応用
【質疑応答】