キーワード:
抗菌剤/抗ウイルス剤/市場動向/販売状況/抗菌加工製品/SIAA/SEK/PIAJ/無機系抗菌・抗ウイルス剤/有機系合成抗菌・抗ウイルス剤/有機系天然抗菌・抗ウイルス剤/光触媒系抗菌・抗ウイルス剤/有機無機ハイブリッド型抗菌・抗ウイルス剤/需給動向/流通価格/用途分野別動向/繊維/プラスチック/塗料・接着剤/食品工業/医薬・化粧品/紙・パルプ/木材/金属加工/皮革/環境衛生/メーカー動向/海外動向/法規制
刊行にあたって
私たちの身の回りには、肌着やまな板、便器、ボールペン、エレベーターのボタンなど、抗菌・抗ウイルスをうたう製品が広く浸透しており、その国内市場規模はすでに1兆円を超えている。
日本において抗菌加工製品の販売は1970年代に始まり、1995~1997年にはO157が発生したことを機に抗菌加工を表示した製品が多数流通する状況となった。それ以降も清潔志向や感染症予防意識の高まりを受け、抗菌・抗ウイルス志向が定着している。抗菌加工製品のSIAA(抗菌製品技術協議会)登録数は、2007年では約1,700点であったが、2020年11月時点では約5,600点と約3.3倍に拡大している。
また、2019年末に発生したCOVID-19(新型コロナウイルス)の世界的大流行により抗菌・抗ウイルスへの要望が加速、特に抗ウイルス効果を持続的に発揮する抗ウイルス剤および抗ウイルス加工製品に対する需要が急騰した。
このように抗菌・抗ウイルス機能を持つ素材・製品は、人々の暮らしの質的向上に役立つものとして日本のみならず諸外国でも支持されている。特に「抗菌」は「KOHKIN」として世界でも認知され、抗菌・抗ウイルスの市場は国際的に拡大している。
弊社では2016年に抗菌剤の開発技術と市場動向をまとめた書籍『抗菌技術と市場動向 2016』を発行し、大変ご好評いただくことができた。そこでこの度、市場拡大を続ける抗菌・抗ウイルス剤、その最新の市場動向について全体像を把握できる書籍をまとめたいという考えから市場動向調査を充実させた本書を企画した。
「抗菌・抗ウイルス剤の市場概況」、「抗菌・抗ウイルス剤の種類と概要」、「抗菌・抗ウイルス剤の需要動向」、「用途分野別動向」、「メーカー動向」、「海外動向」の章構成にて、独自取材に基づき、図表写真を多用して最新の市場情報を分かりやすく解説している。
抗菌・抗ウイルス剤の開発メーカーはもとより、日用品、家電製品、住宅建材、キッチン用品、トイレ用品、浴室用品、塗料・コーティング、事務用品、印刷、輸送機器、産業用機器、医療・介護、衣類などあらゆる抗菌・抗ウイルス剤ユーザーの方まで、抗菌・抗ウイルス剤に関心をお持ちの方々の情報収集の一助となれば幸いである。
2025年9月 シーエムシー出版 編集部
目次 + クリックで目次を表示
1 市場拡大の背景
1.1 抗菌ブーム
1.2 新型コロナで需要が急騰した抗ウイルス剤
2 抗菌・抗ウイルス剤の利用・販売状況
2.1 抗菌剤
2.2 抗菌加工製品
2.3 抗ウイルス剤
3 抗菌・抗ウイルス加工マーク
3.1 SIAA(抗菌製品技術協議会)
3.2 SEK(繊維評価技術協議会)
3.3 PIAJ(光触媒工業会)
第2章 抗菌・抗ウイルス剤の種類と概要
1 抗菌剤の概要
2 抗菌剤の作用機構
3 抗ウイルス剤の概要
4 抗ウイルス剤の作用機構
5 抗菌・抗ウイルス剤の種類
5.1 無機系抗菌・抗ウイルス剤
5.2 有機系合成抗菌・抗ウイルス剤
5.3 有機系天然抗菌・抗ウイルス剤
5.4 光触媒系抗菌・抗ウイルス剤
5.5 有機無機ハイブリッド型抗菌・抗ウイルス剤
第3章 抗菌・抗ウイルス剤の需要動向
1 抗菌・抗ウイルス剤の需給動向
1.1 無機系抗菌・抗ウイルス剤
1.1.1 担体:ガラス
1.1.2 担体:ケイ酸カルシウム
1.1.3 担体:酸化亜鉛ウィスカー
1.1.4 担体:シリカ/アルミナ
1.1.5 担体:シリカゲル
1.1.6 担体:ゼオライト
1.1.7 担体:チタン酸カリウムウィスカー
1.1.8 担体:粘土鉱物
1.1.9 担体:メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
1.1.10 担体:リン酸カルシウム
1.1.11 担体:リン酸ジルコニウム
1.1.12 (水)酸化カルシウム
1.1.13 銅・銅化合物
1.1.14 二酸化チタン
1.2 有機系合成抗菌・抗ウイルス剤
1.2.1 アニリド系
1.2.2 アミン系
1.2.3 アリルイソチオシアネート系
1.2.4 アルコール系
1.2.5 アルデヒド系
1.2.6 イソチアゾロン系
1.2.7 イミダゾール・チアゾール系
1.2.8 エーテル系
1.2.9 エステル系
1.2.10 塩素系
1.2.11 オキサゾリジノン系
1.2.12 カーバニリド系
1.2.13 過酸化物系
1.2.14 カルボン酸系
1.2.15 ジスルフィド系
1.2.16 スルファミド系
1.2.17 第四級アンモニウム塩系
1.2.18 チオカーバメイト系
1.2.19 トリアジン系
1.2.20 ニトリル系
1.2.21 尿素系
1.2.22 ハロゲン系
1.2.23 ビグアナイド系
1.2.24 ヒダントイン系
1.2.25 ピリジニウム塩系
1.2.26 ピリジン・キノリン系
1.2.27 フェノール系
1.2.28 フタルイミド系
1.2.29 モルフォリン系
1.2.30 有機金属系
1.2.31 ヨウ素系
1.2.32 両性界面活性剤系
1.3 有機系天然抗菌・抗ウイルス剤
1.3.1 アロエエキス
1.3.2 ウンデシレン酸モノグリセリド
1.3.3 柿抽出物
1.3.4 カテキン
1.3.5 カラシ抽出物
1.3.6 キトサン
1.3.7 シソエキス
1.3.8 樟脳
1.3.9 しらこ蛋白
1.3.10 竹抽出エキス
1.3.11 天然ワサビ成分
1.3.12 唐辛子エキス
1.3.13 はっかオイル
1.3.14 ヒノキチオール
1.3.15 ヒバ油
1.3.16 ポリリジン
1.3.17 松抽出物
1.3.18 ユーカリエキス
1.3.19 ヨモギエキス
1.3.20 ラクトフェリン
1.3.21 リゾチーム
1.3.22 リモネン
1.4 光触媒系抗菌・抗ウイルス剤
1.4.1 アナターゼ型酸化チタン
1.4.2 銀担持リン酸ジルコニウム
1.4.3 無機担持アクリル繊維
1.4.4 ルチル型酸化チタン
1.5 ハイブリッド型抗菌・抗ウイルス剤
1.5.1 ウイルミッシュ
1.5.2 カビノン
1.5.3 ハイブリッド・イオンピュア
1.5.4 ラサップ
1.5.5 UFS―CW20F
2 用途分野別抗菌・抗ウイルス剤の需要動向
2.1 木材用抗菌・抗ウイルス剤
2.2 紙・パルプ用抗菌・抗ウイルス剤
2.3 繊維用抗菌・抗ウイルス剤
2.4 洗剤用抗菌・抗ウイルス剤
2.5 プラスチック用抗菌・抗ウイルス剤
2.6 接着剤・塗料用抗菌・抗ウイルス剤
3 抗菌・抗ウイルス剤の流通・価格
3.1 無機系抗菌・抗ウイルス剤
3.2 有機系合成抗菌・抗ウイルス剤
3.3 有機系天然抗菌・抗ウイルス剤
3.4 光触媒系抗菌・抗ウイルス剤
第4章 用途分野別動向
1 繊維製品
1.1 抗菌・抗ウイルス剤使用目的
1.1.1 抗菌・抗ウイルス繊維
1.1.2 抗菌・抗ウイルス不織布
1.2 使用されている主な薬剤
1.3 主なメーカーと製品
2 プラスチック製品
2.1 抗菌・抗ウイルス剤の使用目的
2.2 使用されている主な抗菌・抗ウイルス剤
2.2.1 軟質塩化ビニル用抗菌・抗ウイルス剤
2.2.2 硬質プラスチック用抗菌・抗ウイルス剤
2.2.3 抗菌・抗ウイルス剤の化合物の特徴
2.3 主なメーカーと製品
3 塗料・接着剤分野
3.1 抗菌・抗ウイルス剤の使用目的
3.2 使用されている抗菌・抗ウイルス剤
3.3 主なメーカーと製品
4 食品工業分野
4.1 抗菌・抗ウイルス剤の使用目的
4.2 使用されている主な抗菌・抗ウイルス剤
4.3 主なメーカーと製品
5 医療・化粧品分野
5.1 抗菌・抗ウイルス剤の使用目的
5.2 使用されている主な抗菌・抗ウイルス剤
5.3 主なメーカーと製品
6 紙・パルプ分野
6.1 抗菌・抗ウイルス剤の使用目的
6.2 使用されている主な薬剤
6.2.1 スライムコントロール剤
6.2.2 ピッチコントロール剤
6.3 主なメーカーと製品
7 木材分野
7.1 抗菌・抗ウイルス剤の使用目的
7.2 使用されている防腐・防カビ剤
7.3 主なメーカーおよび製品
7.4 業界の取り組みおよび規制
8 金属加工分野
8.1 抗菌・抗ウイルス剤の使用目的
8.2 使用されている主な抗菌・抗ウイルス剤
8.3 主なメーカーと製品
9 皮革分野
9.1 抗菌・抗ウイルス剤の使用目的
9.2 使用されている主な抗菌・抗ウイルス剤
9.3 主なメーカーと製品
10 環境衛生分野
10.1 環境衛生の目的
10.2 環境衛生が対象とする分野
10.3 環境殺菌に用いられる主な薬剤とメーカー
10.3.1 医療環境用
10.3.2 食品工業用
10.4 製剤メーカーと製品例
第5章 メーカー動向
1 石塚硝子
2 大阪ガスケミカル
3 大阪化成
4 興亜硝子
5 抗菌化研
6 佐々木化学工業
7 サンギ
8 三洋化成工業
9 シナネンゼオミック
10 新日本空調
11 住化エンバイロメンタルサイエンス
12 住友大阪セメント
13 住友化学
14 タイショーテクノス
15 太平化学産業
16 大和化学工業
17 東亞合成
18 日華化学
19 日揮触媒化成
20 日本曹達
21 富士ケミカル
22 北興産業
23 理研ビタミン
24 上海潤河納米材料科技有限公司
25 北京艾斯尓科技有限公司
(Beijing Ace Technology Co., Ltd.)
26 Life Material Technologies Limited
第6章 海外動向
1 法規制
1.1 抗菌試験法の国際基準(ISO22196)の発行
1.2 OECDにおける抗菌実験のテストガイドライン制定
1.3 アメリカ
1.3.1 EPA(Environmental Protection Agency)環境保護庁
1.3.2 FDA(U.S. Food and Drug Administration)米国食品医薬品局
1.3.3 NSF(National Sanitation Foundation)米国衛生財団
1.4 ヨーロッパ
1.4.1 ECHA(European Chemicals Agency)欧州化学品庁
1.4.2 EFSA(European Food Safety Authority)欧州食品安全機関
1.5 中国
1.5.1 GB 21551.1-2008(抗菌家電製品)
1.5.2 QB/T2591-2003(抗菌プラスチック製品)
1.5.3 FZ/T73023-2006(抗菌ニット製品)
1.5.4 FZ/T62015-2009(抗菌タオル製品)
1.5.5 GB/T31713-2015(繊維製品の安全性規格)
1.5.6 その他の抗菌関連規格
1.6 韓国
1.6.1 KS規格
1.7 その他の国
1.7.1 タイ
1.7.2 マレーシア
1.7.3 インドネシア
天然系抗菌・防カビ剤の開発と応用《普及版》
価格(税込): 4,730 円
抗菌・抗ウイルス剤の最新動向
価格(税込): 67,100 円
バイオフィルム制御に向けた構造と形成過程《普及版》
価格(税込): 3,520 円
抗菌技術と市場動向 2016
価格(税込): 82,500 円
抗菌ペプチドの機能解明と技術利用《普及版》
価格(税込): 3,960 円