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電池・電池材料の市場動向2026

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Market of Batteries and Battery Materials 2026

★ 世界的なEV市場減速やリチウム価格の下落でEV電池の成長鈍化がみられるなか,今後の需給動向に注目が集まる!
★ 暮らしを豊かにするIoTデバイス向け一次電池は,さらなる市場拡大へ!
★ 激動の電池・電池材料市場の近年の動向をまとめ,今後の動向を探るヒントになる一冊!

商品コード:
Z0220
編集:
シーエムシー出版 編集部
発行日:
2025年11月28日予定
体裁:
B5判、約160ページ
ISBNコード:
978-4-7813-1885-1

Review

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キーワード:

一次電池/二次電池/リチウムイオン電池/レドックスフロー電池/全固体電池/燃料電池/大型/小型/定置用蓄電池/ESS/構成材料/大容量/薄型/軽量/放熱性/安全性/安定性/導電性/耐食性/環境負荷低減/用途/EV/HEV/PHEV/民生機器/メーカー動向/市場動向

刊行にあたって

 2024年の世界の電池市場は,約21兆4,000億円と推定され,2023年の19兆7,500億円から8.4%伸長し,いよいよ2040年には43兆7,300億円への拡大が予測されている。
 一次電池市場では,経済成長が著しい新興国での所得向上や都市化に伴い,家電・電子機器需要が急拡大しており,特にアルカリマンガン乾電池が堅調に伸長している。また,IoTデバイスの進展により電力・ガス・水道などスマートメーターや各種計測機器の普及が進むと予想され,これらに用いられる塩化チオニルリチウム電池などの需要増も見込まれている。
 そして,電池市場全体の成長を牽引しているのは,電池全体のおよそ95%を占める二次電池分野であり,その中でも大型用途のリチウムイオン電池が中心である。長寿命かつ高エネルギー密度という特徴を活かし,特に電気自動車(EV)用途が好調である。加えて,再生可能エネルギー導入に伴う,電力貯蔵システム(ESS)用途も堅調に推移している。また,レドックスフロー電池やナトリウム硫黄(NAS)電池など,用途・特性を活かした新技術・用途の需要も今後大きく伸びると予測されている。
 日本においては,エネルギー効率化への関心の高まりや技術革新が電池市場の伸びを後押ししており,電池市場全体では繰り返し充電可能な二次電池が年々占める割合が増加,販売金額ベースでは2012年に90%を超え,2024年には約93%を占めている。 
 一次電池について改めてみると,アルカリ乾電池は高い比エネルギー,コストパフォーマンス,環境負荷の低さ,液漏れしにくいことなどの特徴を持ち,家電用途で幅広く用いられている。サイズも単4形・単3形・9V形など多岐にわたり,低消耗用途から高消耗用途までカバーしている。リチウム一次電池は,とりわけ,我々の生活を豊かにするIoT化を背景にスマートメーターや計測機器などでの採用が期待されている。
 一方,民生用二次電池の需要動向は,販売金額のおよそ50%近くを占めるリチウムイオン二次電池について,2023年後半から2024年にかけて,EVシフトの鈍化により販売数量・金額ともに落ち込んでいる。これは日本のみならず世界的な傾向であり,とくに欧州・米国の自動車市場では停滞が著しい。
 このように,今後の顧客ニーズと供給のバランスに注目が集まる中,本書では,今後の電池市場の動向を探るヒントとなる情報を収載した。
 「電池業界の概要」「電池の生産動向」「電池構成材料の市場」「燃料電池の開発と市場動向」の4本の柱にて構成し,電池ならびに電池材料の市況,メーカー動向について解説している。
 電池・材料・自動車・製造装置・電子機器・化学メーカーなど,電池・電池材料の市場動向に興味をお持ちの方々にとって,情報収集の一助となれば幸いである。

 2025年11月
 シーエムシー出版 編集部 

目次 +   クリックで目次を表示

第1章 電池業界の概要
1 電池市場の概要   
 1.1 世界の電池市場   
 1.2 日本の電池市場   
 1.3 民生用二次電池の需要動向   
 1.4 電池メーカー動向   
 1.5 サスティナビリティ動向   
2 電池技術の開発動向   
 2.1 一次電池   
 2.2 二次電池   
  2.2.1 概要   
  2.2.2 リチウムイオン二次電池の開発動向   
   (1) 正極材料   
   (2) 負極活物質   
   (3) 電解質   
  2.2.3 全固体電池の開発動向   
   (1) 硫化物系全固体電池   
   (2) 酸化物系全固体電池   
   (3) 高分子系全固体電池   
   (4) その他全固体電池   
  2.2.4 ポストリチウムイオン電池の開発動向   
   (1) ナトリウムイオン二次電池   
   (2) カリウムイオン二次電池   
   (3) マグネシウム二次電池
   (4) フッ化物イオン二次電池
   (5) その他イオン二次電池
  2.2.5 新型二次電池の開発動向
   (1) 金属空気二次電池
   (2) 全樹脂電池
   (3) クレイ型電池
   (4) イオン液体採用電池
   (5) 高濃度電解液採用電池
   (6) リチウム硫黄電池
   (7) Si系負極採用電池
   (8) 金属Li負極採用電池
   (9) バイポーラ型電池

第2章 電池の生産動向
1 電池の出荷実績推移
2 一次電池の生産概況
 2.1 乾電池(アルカリマンガン乾電池・アルカリボタン電池・マンガン乾電池)
 2.2 酸化銀電池
 2.3 二酸化マンガンリチウム電池(CR):コイン
 2.4 二酸化マンガンリチウム電池(CR):円筒
 2.5 塩化チオニルリチウム電池
 2.6 空気亜鉛電池
3 二次電池の生産概況
 3.1 概要
 3.2 タイプ別市場動向
  3.2.1 鉛畜電池
  3.2.2 ニッケル水素電池
   (1) 大型用途
   (2) 小型用途
  3.2.3 リチウムイオン電池
   (1) 大型用途
   (2) 小型用途
  3.2.4 全固体電池
   3.2.5 レドックスフロー電池
  3.2.6 ナトリウムイオン二次電池
4 主要電池メーカー動向
 4.1 レゾナック‧ホールディングス
 4.2 マクセル
 4.3 TDK
 4.4 三菱ケミカルグループ
 4.5 UBE
 4.6 旭化成
 4.7 ⽥中化学研究所
 4.8 村⽥製作所
 4.9 東レ
 4.10 ⽇本カーボン
 4.11 ジーエス・ユアサコーポレーション
 4.12 三井金属
 4.13 FDK
 4.14 トヨタバッテリー
 4.15 セントラル硝子
 4.16 ダブル・スコープ
 4.17 関東電化工業
 4.18 古河電池
 4.19 ビークルエナジージャパン
 4.20 エナジーウィズ
 4.21 トーカドエナジー
 4.22 フォーアールエナジー
 4.23 積水LBテック
 4.24 アイオクサスジャパン
 4.25 アクモホールディングス
 4.26 エジソンパワー
 4.27 グリムエレクトロニクス
 4.28 エムアンドジーエコバッテリー
 4.29 日本協能電子
 4.30 ベイサン
 4.31 エイアールブイ
 4.32 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ
 4.33 オーバービュー
 4.34 パナソニックエナジー
 4.35 森村SOFCテクノロジー
 4.36 東北村田製作所
 4.37 ブルーエナジー
 4.38 AESCジャパン
 4.39 その他海外メーカー
  4.39.1 CATL(寧徳時代新能源科技)
  4.39.2 BYD(比亜迪汽車工業)
  4.39.3 LGエナジーソリューション
  4.39.4 CALB(中創新航科技)
  4.39.5 SK On
  4.39.6 サムスンSDI
  4.39.7 Gotion(国軒高科動力能源)
  4.39.8 EVE Energy(恵州億緯鋰能)
  4.39.9 Sunwoda Electronic(欣旺达电子)

第3章 電池構成材料の市場
1 一次電池構成材料動向
 1.1 電解二酸化マンガン
 1.2 金属リチウム箔
 1.3 亜鉛粉
 1.4 アルカリマンガン乾電池用セパレータ
2 二次電池構成材料動向
 2.1 アルカリ二次電池材料
  2.1.1 正極活物質(水酸化ニッケル硝酸ニッケル )
  2.1.2 セパレータ
  2.1.3 水素貯蔵合金
  2.1.4 集電体
 2.2 リチウムイオン二次電池構成材料動向
  2.2.1 正極活物質
  2.2.2 正極バインダ
  2.2.3 金属外装缶用ニッケルめっき鋼板
  2.2.4 負極活物質
  2.2.5 負極バインダ
  2.2.6 角型用アルミ板
  2.2.7 電解液
  2.2.8 正極集電体
  2.2.9 ラミネート外装材(アルミ箔・SUS箔)
  2.2.10 セパレータ
  2.2.11 負極集電体
  2.2.12 導電助剤
 2.3 全固体電池構成材料動向
  2.3.1 正極材
  2.3.2 負極材
  2.3.3 固体電解質
  2.3.4 イオン伝導体
 2.4 レドックスフロー電池構成材料動向
  2.4.1 電解液
   (1) バナジウム電解液
   (2) チタン・マンガン系電解液
   (3) イオン液体
   (4) 高濃度バナジウム電解液
  2.4.2 電極材料
  2.4.3 隔膜
  2.4.4 双極板
  2.4.5 その他の材料

第4章 燃料電池の開発・市場動向
1 燃料電池市場概要
 1.1 日本
 1.2 世界
2 用途別開発・市場動向
 2.1 モビリティ用途
  2.1.1 燃料電池自動車市場
  2.1.2 燃料電池バス・トラック市場
  2.1.3 燃料電池産業用車両市場
   (1) フォークリフト
   (2) 建設機
   (3) 農業機械
  2.1.4 燃料電池大型駆動用市場
   (1) 船舶
   (2) 鉄道
   (3) 航空
  2.1.5 燃料電池小型駆動用市場
   (1) ドローン
   (2) 二輪車
 2.2 定置用途
  2.2.1 産業・業務用燃料電池市場
  2.2.2 家庭用燃料電池市場
  2.2.3 バックアップ・ポータブル燃料電池市場
3 タイプ別構成材料・市場動向
 3.1 PEFC
  3.1.1 PEFCセルスタック
  3.1.2 PEFC電極材
  3.1.3 PEFC電解質
   (1) フッ素系
   (2) 炭化水素系
  3.1.4 PEFCセパレータ
  3.1.5 PEFC GDL
 3.2 SOFC
  3.2.1 SOFCセルスタック
  3.2.2 SOFC燃料極(アノード)
  3.2.3 SOFC空気極(カソード)
  3.2.4 SOFC電解質
  3.2.5 SOFCインターコネクタ
 3.3 その他
  3.3.1 MCFC
  3.3.2 PAFC
  3.3.3 DMFC
  3.3.4 AFC
4 メーカー動向
 4.1 PEFC
  4.1.1 家庭用
  4.1.2 業務・産業用燃料電池システム
 4.2 SOFC
 4.3 MCFC
 4.4 PAFC
 4.5 AFC