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月刊ファインケミカル 2004年4月号

商品コード:
F0404
発行日:
2004年3月15日
体裁:
B5判
ISBNコード:
0913-6150
価格(税込):
7,700
ポイント: 70 Pt
関連カテゴリ:
雑誌・定期刊行物 > 月刊ファインケミカル

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CONTENTS 4月号


研究開発情報
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 21世紀的の医食同源
-新しい脂肪燃焼素材L-カルニチン ・・・・・・・・・・・5

ロンザジャパン(株) 微生物工学受託事業部 事業部長 王堂 哲
  

 L-カルニチンは脂肪燃焼に必須の栄養成分であり,日本では2003年から食品
として実用可能になった食品素材である。本稿ではこの新規素材について,そ
の生理作用や生化学分子としての特徴,物性と具体的な食品への加工応用例や
ターゲットユーザー,製造プロセスの経緯,日本市場での今後の開発予測など
について概説する。

~目次~
1.はじめに-予防は投資,治療は負債
2.L-カルニチンの生理作用
 2.1 脂肪燃焼作用
 2.2 乳酸体質からの脱却
 2.3 抗疲労とアセチルL-カルニチン
 2.4 その他の応用例
 2.5 L-カルニチンの役割の本質-生理作用のまとめとして
3.L-カルニチンの製造方法
4.潮解性との戦い-L-酒石酸塩の発明
5.日本ならではのL-カルニチン応用
6.おわりに-Turn Fat into Energy というコンセプト


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 EMの香粧品分野の応用について ・・・・・・・・・・・・・19

             琉球大学 農学部 教授 比嘉照夫

  

 EM(有用微生物群)は,光合成細菌を中心に乳酸菌や酵母などの有用発酵菌
と共代謝的な機能をもっている。そのため,それらの微生物の発酵産物には多
種多様な抗酸化物質が含まれており,きわめて強い抗酸化力と非イオン作用,
および磁気に共鳴する波動(重力波)をもっている。EMのもつ万能的な性質は,
このような複合的な機能性によるものであるが,本稿はその代表的な事例をあ
げ,EMの香粧品分野における応用と今後の可能性について解説した。

~目次~
1.はじめに
2.EMの病原性細菌の抑制作用
3.EMが産生する各種の抗酸化物質
4.EM・Xセラミックスの不思議
5.EMの香粧分野での応用について
6.おわりに


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 化粧品の有用性評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28

(株)コスモステクニカルセンター 機能評価部 取締役機能評価部長 正木 仁
   

 近年,化粧品分野において,Evidence Based Cosmetics(EBC)という
概念が導入されつつある。本稿では,今後の一般的な化粧品有用評価システ
ムについて,機能性化粧品の効能効果として注目されている抗老化効果(シ
ワ改善,予防)を中心に,具体的な評価例を含めてまとめた。

~目次~
1.はじめに
2.有用性評価の流れ
3.抗老化についての有用性評価
 3.1 老化皮膚の特徴
 3.2 抗老化評価のストラテジー
  3.2.1 培養細胞系での抗老化評価
  3.2.2 LSEを用いた抗老化評価
  3.2.3 ヒト使用試験による抗老化作用の評価
4.おわりに

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連載:最近の大型工業化触媒(7)
 最近の大型化学工業プロセス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
 -工業化の必要条件,今後の動向・展望-

(株)三菱化学科学技術研究センター 不均一触媒研究所 所長 瀬戸山 亨

  

 1990年代以降,新しい触媒系による年産数万トンの大型化学プロセスがいく
つか工業化される一方で,中国,台湾,韓国をはじめとするアジア,中東地域
での化学産業の急激な勃興により,日本の化学産業の競争力は相対的に低下し
ていることは認めざるをえない事実である。いくつかの新しい工業プロセスに
ついて簡単に紹介し,それらの工業化された要因について,それぞれの化学製
品事業固有の事業環境,技術的な優位性の観点から言及しながら,いまだ工業
化されていない触媒プロセス技術について言及してみたい。

~目次~
1.化学製品の製造原価,日本国内外の製造コスト構造
2.開発にかかわる費用,期間
3.注目される触媒プロセス
 3.1 PTMG,14BG,THF
 3.2 カプロラクタム
 3.3 酢酸
 3.4 アクリル酸,アクリロニトリル
4.現状のまとめと今後の展望

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連載:コンピューターケミストリーとファインケミカル(9)
 非経験的フラグメント分子軌道法による
  エストロゲン受容体とリガンドとの結合性予測 ・・・・・・・・・44

           長嶋雲兵 *1  福澤 薫 *2  中野達也 *3

 *1 (独)産業技術総合研究所 グリッド研究センター 総括研究員  
 *2  富士総合研究所 計算科学技術研究センター 研究員
 *3  国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 主任研究官 

 エストロゲン受容体と種々の内分泌攪乱物質分子(リガンド)との結合エネ
ルギーをフラグメントMO法を用いて理論的に計算することで,エストロゲン受
容体とリガンドの結合エネルギーがその活性と強い相関をもつことがわかった。
フラグメントMO法によるリガンドのインシリコ・スクリーニングの可能性を示
した。

~目次~
1.はじめに
2.フラグメントMO法-タンパク質の電子状態計算のために-
 2.1 フラグメントMO法
 2.2 フラグメントMO法と通常の非経験的分子軌道法
     (Hartree-Fock法)性能比較
3.エストロゲン受容体とリガンドの結合エネルギーの計算
 3.1 計算モデル
 3.2 計算結果
4.おわりに

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シリーズ法改正(2)
 食品衛生法・健康増進法の一部改正の経緯およびポイント ・・・・・53

 厚生労働省 医薬食品局 食品安全部 企画情報課企画法令係長 小幡篤志

  

 BSEの発生などを契機として,2003年,食品安全委員会が設置されるととも
に,食品衛生法の半世紀ぶりの大改正をはじめ,健康増進法など食品関係の法
律の改正が行われた。その内容は,事業者の責務の明確化,企画・基準の見直
し,監視・検査体制の強化,食中毒対応の強化など多岐にわたるものである。

~目次~
1.背景
2.「食の安全」を確保するための新しい取り組み(リスク分析)
3.食品衛生規制の抜本的見直し
 3.1 議員立法による食品衛生法の改正
(中国産冷凍ホウレンソウ問題への対応)
 3.2 「食品衛生法等の一部を改正する法律」と
     「健康増進法の一部を改正する法律」の概要
 3.3 法案の附帯決議
4.おわりに

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ケミカルプロフィル
・水酸化カリウム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・63
  (Lithium hydroxide)

(1)概要
(2)毒性
(3)製法
(4)生産
(5)需要
(6)価格

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・N-メチルアニリン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66
  (N-Methylaniline)

(1)概要
(2)毒性
(3)製法
(4)生産
(5)需要
(6)価格

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・N,N-ジメチルアニリンジ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69
  (N,N-Dimethyl-aniline)

(1)概要
(2)毒性
(3)製法
(4)生産
(5)需要
(6)価格

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・m-キシリレンジアミン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・71
  (m-Xylylenediamine)

(1)概要
(2)製法
(3)生産
(4)需要
(5)価格

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ニュースダイジェスト
・海外編 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・73
・国内編 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・77