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月刊機能材料 2005年2月号

【特集】材料とエマージングテクノロジーによる実装技術の新展開-Part1

商品コード:
M0502
発行日:
2005年1月5日
体裁:
B5判
ISBNコード:
0286-4835
価格(税込):
4,400
ポイント: 40 Pt
関連カテゴリ:
雑誌・定期刊行物 > 月刊機能材料

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特集:材料とエマージングテクノロジーによる実装技術の新展開
-Part1 実装材料の展開と展望

 実装技術と実装材料の変遷と展望・・・・・・・・・・・・・5
  Transition and Trend of Jisso Technology and Jisso Material

                           銅谷明裕

山一電機(株) 取締役(技術統括)R&D センター長 

 電子情報機器には3つの大きな技術トレンドがある。第1はダウンサイジングであり,こ
れは過去20年間にわたって進展してきた。第2のデジタル化はデジタル家電に代表されるよ
うに今まさに進展しつつあり,第3のユビキタス化はこれから始まる技術である。これらの
技術トレンドを支える実装技術と実装材料の変遷と展望について述べる。

 ~目次~
 1.実装技術の分類と産業規模
 2.電子機器と実装技術の変遷
  2.1 ダウンサイジング化
  2.2 デジタル化
  2.3 ユビキタス化
 3.ボード実装とLSIパッケージ技術の変遷
  3.1 スルーホール実装
  3.2 SMT実装(周辺接続)
  3.3 リードレスSMT実装
  3.4 3次元実装


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 実装技術にトリガーを与えたテクノロジー・・・・・・・・・13
 Key Trigger Technologies for Packaging Technology

                          宮代文夫

(社)エレクトロニクス実装学会 顧問 

 実装といえばその中心はいうまでもなく半導体実装である。半導体は「産業のコメ」であ
るから,ユーザーたる産業機器・システム,家電機器など各時代ごとの「テクノロジードラ
イバー」の動向に沿って変遷してきた。ここでは,今まで実装技術に大きく影響してきた主
なテクノロジードライバーとその影響を受けた実装技術をトピックス的に取り上げて紹介し,
今後の見通しについて展望する。そしてもう一つの大きな潮流である「環境問題」について
も言及する。

 ~目次~
 1.はじめに
 2.実装技術にとって重要なテクノロジードライバー
  2.1 IT(情報通信)関連
  2.2 情報家電関連
  2.3 産業機器関連
 3.地球環境保全からみた実装技術へのインパクト
  3.1 ハロゲンフリー材料
  3.2 鉛フリーハンダ
  3.3 分解容易性設計
 4.時で大実装技術とそれを実現するキーテクノロジーの展望
 5.おわりに


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 基板と構成材料の変遷と展望・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
 Transition and Prospect for Printed Circuit Board and its Materials

                                越後文雄

松下電子部品(株) 開発技術センター 材料プロセス研究所 主任技師 

 半導体を中心とした実装技術に対応して,プリント配線基板もスルーホール多層基板から
ビルドアップ基板へと進化を遂げている。基板を構成する材料も,基板プロセスと要求性能
に合わせて多くの提案がなされている。将来的にも微細化や複合化などが進み,電子部品や
実装技術との密な連携が重要となってくる。

 ~目次~
 1.はじめに
 2.多層配線基板に使用される材料
 3.ビルドアップ配線基板に使用される材料
 4.ALIVH基板
 5.ALIVH基板の材料進化
 6.基板材料の将来展望
 7.おわりに


Material Report
R&D
 自然共生型有機合成反応を指向した金属固定化層状粘土触媒の開発・・・33
 Development of Layered Clay-immobilized Metal Catalysts for Green Organic Synthesis

             金田清臣 *1   満留敬人 *2   本倉 健 *3

*1 大阪大学大学院 基礎工学研究科 物質創成専攻 教授
*2 大阪大学大学院 基礎工学研究科 物質創成専攻 博士後期課程2 年
*3 大阪大学大学院 基礎工学研究科 物質創成専攻 博士後期課程2 年

 バイオマスは生物体由来であり,多量の水を含んでいる。このため熱分解でガス化する際
は多量のエネルギーを必要とし,バイオマス中に含まれるH元素がH2Oとして回収される割合
が高い。ここで,減圧下で流通させたガスにマイクロ波を照射しプラズマ場を形成すると電
子の放出やラジカル種などの発生に伴う熱および反応効果により,バイオマスと水分の両者
に含まれるH元素を効率的に水素として生成させることが期待できる。本稿では,水分含有リ
グニンをマイクロ波プラズマ法によりガス化するとリグニン転化率および気体状生成物収率
が高まり,さらに含有水分からも水素製造が可能であることを述べた。

 ~目次~
 1.はじめに
 2.ハイドロタルサイト固定化金属触媒を用いた有機合成反応
  2.1 Ru固定化HTを用いた分子酸素を酸化剤とするアルコールの酸化反応
  2.2 Ru/HTを多機能触媒として用いるone-pot反応系の開発
 3.モンモリロナイト層間固定化金属触媒を用いた炭素-炭素結合形成反応
  3.1 Ti4+-montのプレンステッド酸点を用いる炭素-炭素結合形成反応
  3.2 Sc3+-montおよびCu2+-montのルイス酸点を用いる炭素-炭素結合形成反応
 4.おわりに


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 新しい発光素子用基板としての酸化ガリウム単結晶の開発・・・42
 Growth of β-Ga2O3 Single Crystals as Substrates for GaN

      島村清史 *1  E. G. V llora *2  青木和夫 *3  一ノ瀬昇 *4

*1 早稲田大学 各務記念材料技術研究所 助教授 
*2 早稲田大学 各務記念材料技術研究所 研究員
*3 (株)光波 執行取締役 
*4 早稲田大学 各務記念材料技術研究所 教授 

 透明導電性酸化物(TCO)の一つである酸化ガリウム(β-Ga2O3)に着目し,その単結晶育
成を行った。多くのTCO は単結晶化が困難であるが,β-Ga2O3 は単結晶化ができる可能性があ
る。また得られた単結晶の応用を考えるうえで,GaN 用の基板としての応用が期待されるの
で,これらについても検討を行った。

~目次~
 1.はじめに
 2.酸化ガリウム
 3.結晶育成
 4.GaN系薄膜の結晶成長
 5.おわりに

機能材料連載講座:因果化学からみる材料の機能性(12)
 キラリティーおよび生命の起源・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
 The Origin of Chirality and Life

                             市村國宏

東邦大学 理学部 先進フォトポリマー研究部門 特任教授 

 生命の誕生には,生体を構成する分子は高純度な光学活性体でなければならない。どのよ
うにして地球上にキラリティーが発生したかについて,1世紀以上にわたって論議されてい
る。宇宙起源説であれ原始地球起源説であれ,いずれも複雑な現象の因果科学的な積み重ね
を経たものである。

 ~目次~
 1.はじめに
 2.キラリティーの起源をめぐるさまざまな仮説
 3.パリティー非保存によってキラリティーは発現したか
 4.円偏光による絶対不斉反応
 5.宇宙空間でのキラリティー起源説
 6.光配向におけるキラリティー発現の可能性
 7.おわりに


周辺技術
家電製品にかかわる抗菌・防カビ性能の評価・・・・・33
 Evaluation of Antimicrobial and Antifungal Activity on Household Appliances

                 奥田舜治*1 菊野理津子*2 嶋崎典子*3

*1  北里環境科学センター 微生物部 
*2  北里環境科学センター 微生物部 
*3  北里環境科学センター 微生物部 

 家電製品にかかわる抗菌・防カビ性能の評価として,(1)家電製品の「抗菌・防カビ加
工」を施された材料の性能評価と,(2)家電製品に組み込まれた「除菌」装置の性能評価
について,現状の評価方法(JIS等)と課題,そして筆者らが所属する北里環境科学センター
で実施している改良法などを紹介する。

 ~目次~
 1.はじめに
 2.抗菌・防カビ加工材料の評価
  2.1 家電製品に使われる材料
  2.2 家電製品の抗菌評価方法
 3.今後の課題
  3.1 家電製品使用環境下における抗菌・防カビ加工素材の耐久性(耐水,耐光)
  3.2 家電製品における除菌性能評価
 4.おわりに