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レスベラトロールの原料、製造、誘導体、体内動態、安全性/アンチエイジング作用/抗酸化作用/認知症予防/スキンケア素材/心臓疾患予防/糖尿病予防/ED治療への応用/抗菌・抗真菌作用/放射線保護作用
著者一覧
坪田一男 慶應義塾大学 大澤俊彦 愛知学院大学 立藤智基 ㈱山田養蜂場本社 谷 央子 ㈱山田養蜂場本社 谷野 豊 ㈱分子生理化学研究所 新村 健 慶應義塾大学 下川 功 長崎大学 千葉卓哉 早稲田大学 森 亮一 長崎大学 小沢洋子 慶應義塾大学 三宅誠司 慶應義塾大学 澤登雅一 三番町ごきげんクリニック;東海大学 長岡泰司 旭川医科大学 北田宗弘 金沢医科大学 古家大祐 金沢医科大学 | 井上浩義 慶應義塾大学 柴山(岡本)和子 東京歯科大学 杉崎太一 慶應義塾大学 渡辺光博 慶應義塾大学 石田 晋 北海道大学 中村 滋 慶應義塾大学 久保田俊介 慶應義塾大学 単少傑 オリザ油化㈱ 久野篤史 札幌医科大学 堀尾嘉幸 札幌医科大学 佐々木 努 群馬大学 安斉俊久 国立循環器病研究センター 吉野 純 Washington University School of Medicine Center for Human Nutrition 辻村 晃 大阪大学 |
執筆者の所属表記は、2012年当時のものを使用しております。
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第1章 はじめに―レスベラトロールのサイエンス― 坪田一男
1 レスベラトロール研究の歴史
2 エイジング研究におけるサーチュインの立場
3 長寿達成についてはまだディスカッション
4 レスベラトロールをめぐる議論
5 現在のレスベラトロールの考え方
【基礎】
第2章 ポリフェノールとレスベラトロール 大澤俊彦
1 はじめに
2 「ポリフェノール」の機能
3 「機能性ポリフェノール」への期待
4 エビデンスに基づいたポリフェノール開発への期待
5 レスベラトロールへの期待
6 ポリフェノールによる寿命延長作用
第3章 レスベラトロールの原料および製造 立藤智基
1 主な原材料と産地
2 急拡大するレスベラトロール市場
3 利用用途
4 製造方法
5 レスベラトロール原料におけるスチルベノイド等ポリフェノール関連の成分規格
5.1 ブドウ由来の原料
5.2 赤ワイン由来の原料
5.3 メリンジョ由来の原料
5.4 リンゴンベリー由来の原料
6 摂取目安量
7 安全性に関する情報
8 安定性に関する情報
9 研究の状況と展望
第4章 レスベラトロールとその誘導体の構造、植物分布、活性 谷 央子
1 はじめに
2 レスベラトロール誘導体
2.1 モノマー
2.1.1 水酸化,メチル化,メトキシ化,デオキシ化誘導体
2.1.2 プレニル化誘導体
2.1.3 配糖体
2.2 オリゴマー
2.2.1 ダイマーからテトラマー
2.2.2 高重合したレスベラトロールオリゴマー
第5章 レスベラトロールの安全性・吸収・代謝・体内動態・レスベラトロールサプリメントの見極め方 谷野 豊
1 はじめに
2 レスベラトロールの安全性
3 レスベラトロールの吸収・代謝
4 レスベラトロールサプリメントの見極め方
5 おわりに
【アンチエイジング作用】
第6章 カロリー制限の分子メカニズム 新村 健
1 老化のメカニズム
2 老化は制御できるか?
3 CRはどのような機序で老化を抑制するのか?
4 CRのメカニズムに関する仮説
4.1 発育遅延説、成長ホルモン・IGF-1抑制説
4.2 代謝率低下説
4.3 体脂肪減少説
4.4 酸化ストレス軽減説
4.5 細胞減少抑制説
4.6 糖・インスリン代謝改善説
4.7 ホルミシス仮説
5 CR効果を仲介する細胞内情報伝達系
5.1 インスリン・IGF-1シグナル
5.2 Sir2(Sirtuin family)
5.3 mTORシグナル
5.4 AMP-activated protein kinase(AMPK)
5.5 ミトコンドリア機能制御
5.6 染色体安定性
6 まとめ
第7章 サーチュインと老化,寿命 下川 功,千葉卓哉,森 亮一
1 はじめに
2 SIRTの局在と機能
3 SIRT1
3.1 SIRT1の機能
3.2 SIRT1とカロリー制限(CR)との関連性
3.3 SIRT1とAMPK
4 SIRT3
5 SIRT6
6 おわりに
第8章 CRM(caloric restriction mimetics)としての作用とメカニズム 小沢洋子
1 はじめに
2 CRのエイジングに対する効果
3 CRMのコンセプト
4 レスベラトロールにおけるCR類似効果の発見
5 レスベラトロールのSIRT1に対する効果
6 レスベラトロールによる遺伝子発現の変化
7 ヒトにおけるレスベラトロールの効果
8 レスベラトロール-SIRT1-オートファジー
9 レスベラトロールのCRMとしてのメカニズム
【機能性とメカニズム】
第9章 レスベラトロールの抗酸化作用 三宅誠司
1 はじめに
2 活性酸素の発生
3 活性酸素と酸化ストレス
4 レスベラトロールとフレンチパラドックス
5 レスベラトロールによって制御される細胞内の抗酸化メカニズム
6 レスベラトロールの直接的な活性酸素除去作用
7 おわりに
第10章 抗ガン作用 澤登雅一
1 はじめに
2 レスベラトロールの抗腫瘍作用
2.1 in vitroから前臨床試験まで
2.1.1 アポトーシスの誘導
2.1.2 血管新生阻害
2.1.3 細胞周期停止
2.1.4 化学療法剤との相互作用
2.2 臨床試験
3 今後の課題
3.1 レスベラトロールの主要な抗腫瘍作用は何か
3.2 低いバイオアベイラビリティの改善
3.3 相反する効果をどう解釈するか
4 おわりに
第11章 レスベラトロールの循環改善作用 長岡泰司
1 はじめに
2 レスベラトロールの循環への作用
2.1 レスベラトロールの血管拡張作用
2.2 網膜血管における血管拡張作用の意義
2.3 レスベラトロールの網膜細動脈拡張作用のメカニズム
2.4 レスベラトロールの心血管保護作用
3 レスベラトロールの循環改善作用に着目した臨床応用の可能性―糖尿病網膜症予防への応用を目指して―
第12章 レスベラトロールの神経・腎臓保護効果 北田宗弘,古家大祐
1 はじめに
2 レスベラトロールの脳神経保護効果
2.1 アルツハイマー病
2.1.1 抗炎症効果
2.1.2 抗酸化作用
2.1.3 プロテオソームにおけるAβクリアランスの促進
2.1.4 アラキドン酸カスケードの抑制
2.1.5 SIRT1を介したアポトーシスの抑制
2.2 パーキンソン病
2.3 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
2.4 ハンチントン舞踏病
2.5 脳脊髄の虚血と虚血-再潅流障害
3 レスベラトロールの腎保護効果
3.1 糖尿病腎症
3.2 薬剤誘発性腎障害モデル
3.3 虚血-再潅流障害
3.4 敗血症性急性腎障害
3.5 尿管閉塞性腎障害
4 SIRT1の活性化による加齢臓に対する抗老化効果への期待
5 おわりに
第13章 放射線保護作用 井上浩義
1 はじめに
2 放射線障害作用機序
3 放射線障害の修復
4 放射線照射時のレスベラトロールのがん細胞抗増殖効果
5 レスベラトロールのUV単回照射に対する保護作用
6 レスベラトロールのUV反復照射に対する保護作用
第14章 レスベラトロールの抗菌・抗真菌作用 柴山(岡本) 和子
1 はじめに
2 レスベラトロールの細菌に対する作用
2.1 Propionibacterium acnesに対する作用
2.2 Helicobacter pyloriに対する作用
2.3 齲蝕病原性細菌と歯周病原性細菌に対する作用
2.4 Neisseria属菌に対する作用
2.5 他の病原性細菌に対する作用
3 レスベラトロールの真菌に対する作用
3.1 Dermatopytes(皮膚糸状菌)に対する作用
3.2 Candida(カンジダ菌)
第15章 レスベラトロールの脂肪動員への作用 杉崎太一,渡辺光博
1 はじめに
2 肥満の流行
3 脂肪細胞のライフサイクル
4 レスベラトロールの脂肪細胞への効果
5 レスベラトロールの肝臓・骨格筋における効果
6 レスベラトロールの動物実験における抗肥満効果
7 その他の植物化合物との併用におけるレスベラトロールの抗肥満効果
8 おわりに
第16章 レスベラトロールの抗炎症作用 石田 晋
1 はじめに―新しい炎症の概念とその評価系としての網膜
1.1 急性炎症と慢性炎症
1.2 網膜血管への白血球接着を評価系とした炎症モデル研究
2 急性炎症に対するレスベラトロールの抑制作用とその機序
2.1 急性炎症モデルとしての内毒素投与
2.2 EIUモデルに対する抑制効果
2.2.1 網膜血管への白血球接着の抑制
2.2.2 炎症関連分子の発現抑制
2.2.3 DNA酸化ストレス傷害の抑制
2.2.4 NF-κB活性化の抑制
2.2.5 SIRT1不活性化の抑制
2.3 EIUモデルに対する抑制機序
3 慢性炎症に対するレスベラトロールの抑制作用とその機序
3.1 慢性炎症モデルとしての糖尿病網膜症
3.2 糖尿病網膜症モデルに対する抑制効果
3.2.1 AMPK不活性化の抑制
3.2.2 SIRT1不活性化の抑制
3.2.3 NF-κB活性化の抑制
3.2.4 白血球接着の抑制
3.2.5 ICAM-1とVEGFの抑制
3.3 糖尿病網膜症モデルに対する抑制機序
【応用】
第17章 レスベラトロールとアルツハイマー病 中村 滋
1 認知症とアルツハイマー病
2 ワイン摂取とアルツハイマー病
3 レスベラトロールと認知機能
4 レスベラトロールの作用機序
5 おわりに
第18章 網膜疾患への応用 久保田俊介
1 はじめに
2 レスベラトロールとは
3 網膜疾患への応用
4 ストレプトゾトシン誘発糖尿病モデル
5 網膜光障害モデル
6 人におけるレスベラトロール摂取による網脈絡膜疾患予防の可能性について
第19章 肌のアンチエイジング,スキンケア素材 単 少傑
1 概要
2 皮膚の構造
2.1 表皮
2.2 真皮
2.3 皮下組織
3 レスベラトロールの皮膚における機能性
3.1 抗酸化作用
3.2 抗老化作用
3.2.1 コラゲナーゼ活性阻害作用
3.2.2 エラスターゼ活性阻害作用
3.2.3 ヒアルロニダーゼ活性阻害作用
3.2.4 女性ホルモン様作用
3.3 抗炎症作用
3.4 抗菌・抗ウイルス作用
3.5 ニキビケア作用
3.6 美白作用
4 今後の課題
5 今後の展望
第20章 レスベラトロールによる筋ジストロフィー治療の試み 久野篤史,堀尾嘉幸
1 はじめに
2 Duchenne型筋ジストロフィーの筋障害のメカニズム
3 レスベラトロールによる筋ジストロフィーの治療
4 レスベラトロールはmdxマウス骨格筋の酸化ストレスを軽減し,骨格筋量を維持する
5 レスベラトロールはmdxマウスの骨格筋線維化を抑制する
6 レスベラトロールによる筋ジストロフィーにおける心筋障害治療
7 おわりに
第21章 レスベラトロールは食欲調節へ応用可能か? 佐々木 努
1 はじめに
1.1 レスベラトロールの作用標的
1.2 食欲調節の分子機構
2 中枢作用を介したレスベラトロールによる食欲調節の可能性
2.1 AMPKと食欲調節
2.2 SIRT1と食欲調節
2.3 中枢神経系へのレスベラトロール投与の効果
3 全身作用を介したレスベラトロールによる食欲調節の可能性
4 まとめ
第22章 心血管疾患治療への応用 安斉俊久
1 はじめに
2 循環器系に関連した薬理学的効果
2.1 抗酸化作用
2.2 抗炎症作用、抗細胞外マトリックス分解作用、虚血再灌流障害抑制作用
2.3 抗血栓作用
2.4 抗血管新生作用
2.5 エストロゲン様作用
3 心血管疾患モデルに対する効果
3.1 動脈硬化
3.2 大動脈瘤
3.3 心筋梗塞
3.4 心不全
4 問題点と副作用
4.1 投与量
5 おわりに
第23章 レスベラトロールが与える新規糖尿病・肥満治療薬の可能性 吉野 純
1 はじめに
2 糖尿病・肥満モデル動物におけるレスベラトロールの効用
2.1 筋肉
2.2 肝臓
2.3 脂肪組織
2.4 膵臓(β細胞)
2.5 腎臓
2.6 脳(中枢神経系)
3 レスベラトロールの作用機序
4 レスベラトロールが与えるヒトへの臨床応用の可能性
5 まとめ
第24章 レスベラトロールによる新たなED治療の可能性 辻村 晃
1 はじめに
2 EDに対する治療法と現状
3 PDE5阻害剤の作用機序
4 ヒト陰茎海綿体平滑筋細胞に対してPDE5阻害剤とレスベラトロールを用いたin vitroでの実験系
5 EDモデルラットにレスベラトロールとPDE5阻害剤を投与したin vivoでの実験系
6 おわりに
抗酸化素材の開発と市場
価格(税込): 82,500 円
代謝センシング
価格(税込): 83,600 円
内外美容成分
価格(税込): 85,800 円
脳機能改善食品素材の開発と応用
価格(税込): 68,200 円