カテゴリ

  • 近日発売の新刊情報
  • CMCeBOOK
  • 受付中のウェブセミナー

機能性ペプチドの開発最前線《普及版》

  • NEW

Latest Developments in Functional Peptides(Popular Edition)

2015年刊「機能性ペプチドの開発最前線」の普及版。食品・化粧品・ペットフードに利用される機能性ペプチドの応用展開と、化粧品・オーラルケア分野での開発動向から製法、特許、商品開発事例などの情報も掲載している。

商品コード:
B1371
監修:
有原圭三
発行日:
2022年1月11日
体裁:
B5判、240ページ
ISBNコード:
978-4-7813-1583-6
価格(税込):
4,730
ポイント: 43 Pt
関連カテゴリ:
食品
新刊・近刊
テクニカルライブラリシリーズ(普及版)

Review

この商品に対するご感想をぜひお寄せください。

キーワード:

アミノ酸 / タンパク質 / ペプチド / 食品 / 化粧品 / ペットフード / アンチエイジング / 界面活性ペプチド / サーディンペプチド / 大豆ペプチド / コラーゲンペプチド / 酵母ペプチド / マリンジェンペプチド

刊行にあたって

 2009年に刊行された『機能性ペプチドの最新応用技術 -食品・化粧品・ペットフードへの展開-』は、幸いにして好評を得て多くの方々に活用していただいた。ペプチドを対象とした書籍が少なかった当時、研究開発の現場において貴重な情報源となったようである。最良と自負した書籍の刊行から5年が経過し、機能性ペプチドに関する最新情報を提供するために、本書『機能性ペプチドの開発最前線』が企画された。前書では、機能性ペプチドについて網羅的な記載を目指した一方で、掘り下げが不十分な面もあった。本書は、前書で及ばなかった部分を補完したうえで、全体としてよくまとまった良書に仕上がったと思っている。
 本書第I編(総論)では、これまでにペプチドに接する機会が少なかった読者にも配慮しつつ、機能性ペプチドの科学と利用について多方面から論じた。すでにペプチドに詳しい読者にとっても、知識の整理や広く機能性ペプチドを俯瞰するのに有用である。第II 編(食品)は、機能性ペプチドの用途として依然として食品が重要であることを鑑みて設けた。ただし、前書との重複を避けるとともに、執筆者には最新情報を提供していただいた。2015年度には食品の機能性表示制度が導入されるが、ペプチド利用においても追い風が吹くかもしれない。第III編(化粧品・オーラルケア)は、本書の大きな特徴のひとつとなっている。化粧品関連の領域はペプチド素材に対する関心が大きいが、機能性ペプチドに関する情報源が比較的少ない。この領域で研究開発にかかわる方々に有用な情報を提供できたと思う。IV編(製品開発事例)では、各領域の具体的な開発事例を10章にわたって紹介した。本書は製品開発における寄与を大きな目的としているが、特に第Ⅳ編はペプチド素材を利用した製品や新たな素材開発の即戦力となるであろう。
機能性ペプチド関連領域の第一線で活躍する執筆者32名による本書は、各章に執筆者のメッセージが強く込められており、それが本書を魅力あるものとしている。それぞれの章は独立して貴重な資料となっているが、本書全体の通読により機能性ペプチドの全体像を把握でき、ペプチドの持つ意外な一面にも遭遇することができる。本書を前書とともに活用していただくことにより、機能性ペプチドを利用した画期的な製品が誕生することを期待したい。

有原圭三


 本書は2015年に『機能性ペプチドの開発最前線』として刊行されました。普及版の刊行にあたり、内容は当時のままであり、加筆・訂正などの手は加えておりませんので、ご了承ください。

著者一覧

有原圭三   北里大学
山下裕司   千葉科学大学
坂本一民   千葉科学大学
濵田芳男   神戸薬科大学
木曽良明   長浜バイオ大学
高橋辰行   北里大学
黒瀬陽平   北里大学
本多裕之   名古屋大学
米倉政実   茨城大学
田辺創一   広島大学
大畑素子   北里大学
小磯博昭   三栄源エフ・エフ・アイ(株)
井村知弘   (独)産業技術総合研究所
平敏 彰   (独)産業技術総合研究所
天満昭子   大阪大学
中神啓徳   大阪大学
森下竜一   大阪大学
小林恵理子  (株)成和化成
谷口正之   新潟大学
落合秋人   新潟大学
二宮聖生   仙味エキス(株)
筬島克裕   仙味エキス(株)
中田 創   森永乳業(株)
仲原丈晴   キッコーマン(株)
内田理一郎  キッコーマン(株)
勝又忠与次  MCフードスペシャリティーズ(株)
楠畑 雅   (株)ニッピ
柳澤恵広   (株)カネカ
長野卓人   (株)カネカ
平山卓麿   ビーエイチエヌ(株)
井川恵介   エイチ・ホルスタイン(株)
肥塚正博   新田ゼラチン(株)

執筆者の所属表記は、2015年当時のものを使用しております。

目次+  クリックで目次を表示

【第I編 総論】

第1章 機能性ペプチドの科学 
1 はじめに
2 ペプチドの構造
3 ペプチドの生成
3.1 生体内におけるペプチド合成
3.2 体外から取り込むペプチド
3.3 ペプチドの調製方法
4 機能性ペプチド
5 ペプチドの作用機序
5.1 消化管内分泌系を介する経路
5.2 ペプチドトランスポーターを介する経路
6 ペプチドのニュートリゲノミクス
7 おわりに

第2章 食品・ペットフードにおける機能性ペプチドの利用 
1 はじめに
2 食品タンパク質からのペプチド生成
3 機能性ペプチドの保健的機能
4 機能性ペプチドを利用した食品
5 ペットフードにおけるペプチドの利用
6 ペプチドとメイラード反応
7 おわりに

第3章 化粧品分野におけるペプチド 
1 はじめに
2 化粧品におけるペプチドの位置づけ
3 ペプチド原料の市場動向
4 最近の機能性ペプチド原料開発
5 化粧品原料としてのペプチドの新機能
6 おわりに

第4章 ペプチド医薬品 
1 はじめに
2 ペプチドホルモン
3 GLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害剤
4 レニン阻害剤
5 HIV-1プロテアーゼ阻害剤およびHIV-1膜融合阻害剤
6 BACE1阻害剤
7 プラスメプシン阻害剤
8 C型肝炎ウイルスNS3プロテアーゼ
9 おわりに

第5章 家畜生産とペプチド  
1 家畜生産におけるペプチドの意義
2 ペプチドによる摂食の調節
2.1 摂食中枢-脳
2.2 脳の栄養感知システム
2.3 末梢由来の摂食調節ホルモン
2.3.1 消化管由来の摂食抑制ペプチド
2.3.2 消化管由来の摂食促進ペプチド
2.3.3 膵臓由来の摂食抑制ペプチド
2.3.4 脂肪組織由来の摂食抑制ペプチド
3 エネルギー代謝調節に関わる消化管ペプチドホルモン
3.1 グレリン
3.2 グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)

第6章 機能性ペプチドの探索技術 
1 はじめに
1.1 ペプチドの多様性
1.2 ファージディスプレイとの比較
1.3 受容体ライブラリーによる探索
1.4 ペプチドアレイ細胞機能アッセイ法
1.5 アミノ酸配列の残基置換
2 配列―機能相関
2.1 コレステロール吸収抑制ペプチドのルール
2.2 細胞接着ペプチドのルール
3 その他の機能性ペプチド探索
3.1 遊離ペプチドライブラリー
3.2 細胞内機能性ペプチドライブラリー
4 おわりに

第7章 特許情報から探る機能性ペプチドの研究開発動向 
1 はじめに
2 特許制度の概要
3 特許情報の検索
4 ペプチドに関わる特許の状況
5 公開特許公報と特許公報の読み方
6 おわりに


【第II編 食品】

第8章 食品の熟成・発酵中における機能性ペプチドの生成  
1 はじめに
2 食品中におけるペプチドの生成
3 熟成中に生成する機能性ペプチド
3.1 食肉の熟成中に生成するACE阻害ペプチド
3.2 卵製品の熟成中に生成するACE阻害ペプチド
4 発酵食品中に生成する機能性ペプチド
4.1 発酵乳製品中に生成するACE阻害ペプチド
4.2 発酵食肉製品中に生成するACE阻害ペプチド
5 おわりに

第9章 食品で注目されるペプチドの機能  
1 はじめに
2 血圧降下作用を有するペプチド
3 抗血栓作用を有するペプチド
4 抗酸化作用を有するペプチド
5 脂質代謝調節作用を有するペプチド
6 抗肥満作用を有するペプチド

第10章 腸管バリア保護ペプチド  
1 はじめに
2 腸管バリアとしてのタイトジャンクションと、腸管における物質透過
3 腸管バリアの損傷と、それに関連する疾患
4 腸管バリアを保護・増強する食品成分
5 腸管バリアを保護・増強する乳タンパク質由来ペプチド
5.1  酵素処理チーズ由来ペプチド、NPWDQ
5.2 DNAマイクロアレイを用いたペプチド添加時の遺伝子発現変化解析
5.3 エダムチーズ由来ペプチド、DKIHPF
6 今後の課題

第11章 ペプチドに由来する味と香り 
1 はじめに
2 呈味性ペプチド
2.1 甘味ペプチド
2.2 苦味ペプチド
2.3 塩味、酸味、旨味ペプチド
3 ペプチドのメイラード反応により生成する香気
3.1 嗜好性に関与する香気成分
3.2 機能性に関与する香気成分
3.3 食肉タンパク質分解物由来の香気成分の血圧低下作用
3.4 血圧低下に関与する香気成分の検索

第12章 ナイシンと抗菌ペプチドとしてのリゾチーム   
1 はじめに
2 食品添加物としてのナイシン
3 物理化学的特性
4 抗菌スペクトル
4.1 作用機序
5 食品への応用事例
5.1 ホイップクリーム類
5.2 チーズ類
5.3 洋菓子
5.4 ソース類
5.5 卵加工品
5.6 食肉製品
5.7 味噌
6 抗菌ペプチドとしてのリゾチーム
7 おわりに


【第III編 化粧品・オーラルケア】

第13章 界面活性ペプチド  
1 はじめに
2 化学合成ペプチド
2.1 構造と特徴
2.2 Surfpep22の合成と界面活性
2.3 Surfpep22による脂質ナノディスク形成
3 バイオ合成ペプチド(発酵法)
3.1 構造と特徴
3.2 サーファクチン(SF)
3.3 ライケンシン(Lch)
3.4 アルスロファクチン(AF)
4 おわりに

第14章 アンチエイジング効果と抗菌作用を併せ持つ機能性ペプチド素材の開発  
1 はじめに
2 抗菌作用とアンチエイジング効果を併せ持つペプチド「コスメペプチン」
2.1 抗菌活性
2.2 線維芽細胞増殖作用
2.3 ヒアルロン酸産生促進作用
2.4 コラーゲンゲル収縮作用(抗しわ・たるみ)
3 抗菌ペプチド「キュアペプチン」
4 育毛ペプチド
5 ショートペプチドの開発
6 おわりに

第15章 毛髪表面構造に着目して開発した植物ペプチド由来のヘアコンディショニング成分  
1 はじめに
2  開発の背景
3 Vegetamideとは
4 Vegetamideの毛髪への吸着特性
4.1 イオンコンプレックス化による利点
4.2 毛髪表面の状態と吸着特性の関係
5  Vegetamideのダメージ毛髪補修効果
5.1 毛髪表面物性の正常化
5.1.1 毛髪表面の極性
5.1.2 毛髪表面の状態
5.2 ダメージに伴う悩みの改善
5.2.1 くし通り性
5.2.2 官能特性
6 化粧品製剤への応用
6.1 シャンプーへの応用
6.2  ヘアコンディショナーへの応用
7 おわりに

第16章 コメ由来生体防御ペプチドの多機能性を活用した素材の開発 
1 はじめに
2 コメ由来生体防御ペプチドの特徴
3 コメ由来生体防御ペプチドの抗菌活性
3.1 Cyanate lyase由来ペプチド
3.2 Heat shock protein 70 由来ペプチド
3.3 α-Amylase由来ペプチド
3.4 コメタンパク質由来ペプチドの抗菌活性
4 コメ由来生体防御ペプチドのプロテアーゼ阻害活性
5 コメ由来生体防御ペプチドの抗炎症活性
6 コメ由来生体防御ペプチドの管腔形成促進活性
7 コメ由来生体防御ペプチドの細胞毒性と溶血活性
8 今後の課題とまとめ


【第IV編 製品開発事例】

第17章 イワシ由来ペプチド 
1 概要
2 開発の歴史
3 「サーデンペプチド」の有効性
4 サーデンペプチドの安全性
5 サーデンペプチドの新たな機能
6 もう一つのイワシ由来ペプチド「ペプタイドα-1000N」
7 おわりに

第18章 ペプチド配合ミルク 
1 はじめに
2 加水分解乳の分類
2.1 高度分解乳(Extensively hydrolyzed formula)
2.2 軽度分解乳(Partially hydrolyzed formula)
3 ペプチドの製造技術
3.1 各種乳ペプチド
3.1.1 カゼインペプチド
3.1.2 ホエイペプチド
3.1.3 ラクトフェリンペプチド
3.2 原料の選択
3.3 製造工程
4 ペプチドの特徴
4.1 風味
4.2 分子量分布
4.3 抗原性
5 おわりに

第19章 大豆ペプチドの血圧降下作用を活用した「まめちから大豆ペプチドしょうゆ」の開発  
1 はじめに
2 高血圧の現況
3 ペプチドを高含有した大豆発酵調味液の開発
4 大豆ペプチドの消化管における安定性
5 大豆ペプチドの血中移行性
6 大豆発酵調味液投与ラットにおける臓器ACE阻害作用と血清アルドステロン低下作用
7 血圧が高めのヒトを対象とした連続摂取試験
8 安全性試験
9 おわりに

第20章 メイラードペプタイド 
1 はじめに
2 基本味に対するMRPsの影響について
3 MRPsによる塩味修飾効果の評価
3.1 方法
3.2 結果
4 MRPsの作用する塩味レセプターについて
5 おわりに~MRPsの持つ多様な可能性

第21章 ペプチドを利用した機能性と嗜好性に優れたペットフードの開発   
1 はじめに
2 機能性ペットフード
3 ペプチドとペットフード
4 抗ストレス食品素材
5 ペットとストレス
6 抗ストレスペットフード
7 抗ストレス作用と嗜好性に優れたペプチド素材
8 ペプチド素材を配合したキャットフード「MiawMiaw」の誕生
9 抗ストレスフードの表示問題
10 「a-iペプチド」による戦略
11 おわりに

第22章 コラーゲンペプチド   
1 コラーゲンペプチドの概要
2 コラーゲンペプチドの構造と特徴
3 機能性食品としての利用
3.1 肌に対する機能
3.2 肌以外への作用
4 作用メカニズム
5 研究手法
6 今後の展開

第23章 界面活性作用を有する環状リポペプチド「サーファクチン」
1 はじめに
2 サーファクチンとは
2.1 構造
2.2 生理活性
2.3 界面活性
3 サーファクチンナトリウム「カネカ・サーファクチン」の性能と産業利用
3.1 工業生産
3.2 環境調和性
3.3 界面活性
3.4 コサーファクタント効果
3.5 液晶形成能
3.6 環状シリコーンに対する乳化特性
3.7 金属イオン認識能
3.8 オイルジェル
4 おわりに-サーファクチンの未来展望―

第24章 食欲抑制素材“酵母ペプチドDNF-10”の抗肥満作用 
1 はじめに
1.1 酵母ペプチドDNF-10とは
2 作用メカニズム
2.1 食欲抑制効果
2.2 脂質合成抑制効果
2.3 ヒト臨床試験Ⅰ
2.4 ヒト臨床試験Ⅱ
3 DNF-10の知的財産権の使用に関して
3.1 酵母ペプチドDNF-10の姉妹品に関して
4 おわりに

第25章 Perfection Peptide P3 ―皮膚を若返らせる生体模倣落屑作用ペプチド― 
1 加齢によって乱れる角質層の再生
1.1 生体のバリアである角質層
1.2 落屑は角質のデスモソームによって引き起こされる
1.3 加齢によって落屑は悪化する
2 落屑過程のバランスを整える生体模倣ペプチド
2.1 生物学的活性のあるペプチドのデザイン
2.2 Perfection Peptide P3の生体模倣メカニズム
2.3 Perfection Peptide P3の利点
3 非常に高いスムージング効果
3.1 皮膚の自己防衛能を上昇させる
3.2 欠点をなくす
4  試験結果
4.1 落屑過程の促進 (In Vivo)
4.2 角質層構造の改善 (In Vivo)
4.3 皮膚表面への影響 (In Vivo)
4.4 2週間後の強い保湿作用 (In Vivo)
4.5 4週間後のスージング効果 (In Vivo)
4.6 目じりのしわにおける抗しわ効果 (In Vivo)
5 原料情報
5.1 原料名
5.2 配合対象商品
5.3 処方関連情報
5.4 INCI / CTFA-Declaration
5.5 表示名称
6 まとめ

第26章 化粧品素材としてのマリンジェンペプチドMP(PF) 
1 はじめに
2 マリンジェンペプチドMP(PF)の概要
3 マリンジェンペプチドの機能性
3.1 皮膚浸透性
3.2 コラーゲン産生促進作用
3.3 ヒアルロン酸産生促進作用
3.4 ヒト皮膚再構成モデルを用いた検討
4 マリンジェンペプチドMP(PF) のヒト肌改質試験
4.1 肌弾力性試験
4.2 肌荒れ改善試験
5 化粧品原料としての有用性
6 おわりに

この商品を買った人はこちらの商品も購入しています。