カテゴリ

  • 近日発売の新刊情報
  • CMCeBOOK

圧電材料とその応用

Piezoelectric Materials and Applications

商品コード:
B0670
監修:
塩嵜忠
発行日:
2002年11月
体裁:
A5判、293ページ
ISBNコード:
978-4-88231-777-7
価格(税込):
4,400
ポイント: 40 Pt
関連カテゴリ:
エレクトロニクス
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。

Review

この商品に対するご感想をぜひお寄せください。

刊行にあたって

構成は材料編と、応用を述べた周波数制御・通信用部品編、センサー編、アクチュエーター編からなる。材料編では圧電理論と最新の動向をも含めた総論、製造法、圧電・電歪材料について集約した。周波数制御・通信部品編では表面波、セラミック、水晶などを用いたフィルターなどが詳述される。センサー編では圧力・加速度・超音波センサーから超音波を用いた医用診断装置・顕微鏡、圧電アクチュエーターにより駆動される走査型トンネル顕微鏡に至るまでの幅広い応用を含めた。最後のアクチュエーター編では積層圧電アクチュエーター、超音波モーター、それに圧電体を呼び出し音源、送話器、受話器に用いた圧電電話機についても述べている。

著者一覧

塩嵜 忠     京都大学 工学部
      (現) 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科
佐藤弘明     (株)東芝 総合研究所 電子機器研究所
川島宏文     セイコー電子部品(株) 開発部
      (現) (有)ピエデック技術研究所
西本健一     (株)村田製作所 圧電事業部
田中昌喜    東洋通信機(株) 水晶事業部
中沢祐三    東洋通信機(株) 研究開発部
伊勢悠紀彦    松下電器産業(株) 中央研究所
斉藤興治     (株)東芝 医用機器技術研究所
      (現) 鈴鹿医療科学大学 医用工学部
石山和文     (株)東芝 那須工場 超音波技術部
中鉢憲賢    東北大学 工学部
      (現) 東北学院大学 工学部
魚住清彦    青山学院大学 理工学部
柴田賢一    三洋電機(株) 中央研究所
      (現) 三洋電機(株) マテリアル・デバイス研究所
横尾敏昭     三洋電機(株) 中央研究所
      (現) 三洋電機(株) 技術開発本部
山香英三     筑波大学 物質工学系
八木俊治     ダイキン工業(株) 研究開発部
高橋貞行     日本電気(株) 材料開発試作センター
飛田瑞広     NTTヒューマンインターフェース研究所
        (執筆者の所属は,注記以外は1987年当時のものです)

目次 +   クリックで目次を表示

【材料編】
第1章 総 論                        
 1.はじめに
 2.圧電性と焦電性
 3.圧電性の理論
  3.1 力学的関係
  3.2 電気的関係
  3.3 線形圧電方程式
  3.4 境界条件
  3.5 圧電基本式の変形
  3.6 電気機械結合係数
 4.圧電・焦電材料の研究動向
  4.1 Li2B4O7(LBO)圧電単結晶
  4.2 ZnOエピタキシャル薄膜
  4.3 PbZrO3に近い組成の焦電磁器
  4.4 焦電性薄膜
  4.5 圧電性セラミックス/高分子複合体
  4.6 応用

第2章 製造法                       
 1.はじめに
 2.セラミック圧電材料の製造方法
  2.1 原料調合工程
  2.2 混合粉砕工程
  2.3 仮焼工程
  2.4 粉砕工程
  2.5 バインダ混合工程
  2.6 造粒工程
  2.7 成形工程
  2.8 焼成工程
  2.9 加工工程
  2.10 電極焼付け工程
  2.11 分極工程
 3.薄膜圧電材料の製造法
  3.1 酸化物薄膜の作製法
   3.1.1 (L-1)LPE法
   3.1.2 (L-2)EGM法
   3.1.3 (L-3)CLE法
   3.1.4 (V-1)スパッタ法
   3.1.5  (V-2)CVD法
  3.2 ZnO薄膜作製法
  3.3 マグネトロンスパッタ法によるc軸配向ZnO薄膜の作製
  3.4 ZnO薄膜のスパッタエピタキシャル成長
  3.5 スパッタ法による強誘電体薄膜の作製
 4.単結晶圧電材料の製造法
  4.1 水熱合成法(水晶,ベルリナイトなど)
  4.2 チョクラルスキ法(LiTaO3,LiNbO3,SBN,Pb5Ge3O11,Tb2(MoO4)3,Li2B4O7)など
  4.3 水溶液法,ブリッジマン法,CVT法
   4.3.1 水溶液からの成長
   4.3.2 ブリッジマン法
   4.3.3 CVT法

第3章 自動計測                         
 1.圧電振動子の諸定数
 2.圧電セラミックスの材料定数測定法
 3.水晶振動子の特性測定法
 4.表面波特性の測定
 5.温度特性の測定

第4章 単結晶・薄膜圧電材料                 
 1.単結晶材料
 2.薄膜圧電材料

第5章 圧電セラミックス                   
 1.圧電磁器の発展
 2.磁器の圧電性
 3.チタン酸バリウム圧電性磁器
 4.PbZrO3-PbTiO3系磁器
 5.複合ペロブスカイト酸化物磁器
 6.Pb(Zr,Ti)を含む3成分系圧電磁器
 7.高周波用磁器
 8.チタン酸鉛系磁器

第6章 高分子ならびに複合圧電材料             
 1.高分子圧電材料の構造と圧電性
 2.高分子圧電材料の諸定数
  2.1 PVDF
  2.2 無延伸P(VDF-TrFE)共重合フィルム
  2.3 一軸延伸P(VDF-TrFE)共重合フィルム
  2.4 厚い高分子フィルム
  2.5 その他の高分子材料
 3.複合圧電材料の意義
 4.種々の形態の複合圧電材料
  4.1 0-3複合圧電体
  4.2 0-3複合圧電体の分極方法
  4.3 3-3複合圧電体
  4.4 1-3複合圧電体
  4.5 3-1,3-2複合圧電体

第7章 セラミック圧電材料・電歪材料             
 1.圧電と電歪
 2.強誘電体の電歪
 3.圧電セラミックスと電歪セラミックス
 4.特性の比較
 5.電歪に関する知識

【周波数制御・通信編】
第8章 弾性表面波フィルタ                   
 1.はじめに
 2.伝送型SAWフィルタ
  2.1 構成法
  2.2 設計上で重要な材料定数
   2.2.1 実効電気機械結合係数(k2)
   2.2.2 伝搬損失
   2.2.3 伝搬速度と回析現象
   2.2.4 温度係数
   2.2.5 その他の要素
  2.3 代表的実用例
  2.4 低損失化技術
 3.共振子型フィルタ
 4.混合型フィルタ
 5.おわりに

第9章 水晶振動子                         
 1.はじめに
 2.結合水晶振動子の種類と特徴
  2.1 種類
  2.2 特徴
 3.周波数方程式
  3.1 周波数方程式の導出
  3.2 GTカット水晶振動子
  3.3 Mカット水晶振動子
 4.周波数温度特性
 5.電気的等価回路
  5.1 等価インダクタンスL1
 6.製造方法
  6.1 水晶ウエーハの切断と研磨
  6.2 Mカット音叉形水晶振動子の製造工程
 7.おわりに

第10章 セラミックフィルタ                    
 1.はじめに
 2.原理と種類
  2.1 振動モード
  2.2 セラミックフィルタの種類
   2.2.1 LF型セラミックフィルタ
   2.2.2 MF型セラミックフィルタ
   2.2.3 HF型セラミックフィルタ
 3.応用
  3.1 AMラジオ用セラミックフィルタ
  3.2 FMラジオ用セラミックフィルタ
  3.3 テレビ用セラミックフィルタ
  3.4 通信機用セラミックフィルタ
  3.5 小型化・SMD化・自動挿入化
 4.信頼性能
 5.おわりに

第11章 狭帯域二重モードSAWフィルタ           
 1.はじめに
 2.SAW共振器の共振モード
 3.横結合のDMSフィルタ
  3.1 横結合のDMS共振器
  3.2 横結合のDMSフィルタの等価回路
  3.3 横結合のDMS共振器の2つのモードの周波数差
  3.4 横結合のDMSフィルタ
 4.縦結合のDMSフィルタ
  4.1 縦結合のDMS共振器
  4.2 縦結合のDMS共振器の2つのモードの周波数差
  4.3 縦結合のDMSフィルタ
 5.おわりに

【センサ編】
第12章 圧力・加速度センサ・超音波センサ          
 1.はじめに
 2.原理
 3.構造・構成
 4.たわみモード
 5.超音波センサ
 6.オートフォーカスシステム
 7.おわりに

第13章 超音波診断装置                      
 1.はじめに
 2.超音波診断装置用プローブ
  2.1 超音波プローブの基本的特性
  2.2 超音波プローブに用いる圧電材料と動作原理
   2.2.1 超音波プローブ用圧電材料
   2.2.2 圧電方程式
   2.2.3 厚み振動子の等価回路
  2.3 音響整合層
  2.4 背面制動材
  2.5 サブ・ダイス
  2.6 音響レンズ
  2.7 超音波プローブの音場
   2.7.1 エレメント・ファクタ
   2.7.2 アレイ・ファクタ
   2.7.3 エレメント・ファクタ,アレイ・ファクタ両者による指向性とグレーティング・ローブ
  2.8 音の収束
 3.おわりに

第14章 超音波顕微鏡                        
 1.はじめに
 2.超音波顕微鏡の構成と定量計測法
 3.直線集束ビーム超音波顕微鏡
 4.新材料・新素子への適用
  4.1 弾性的特性の不均一性の測定
   4.1.1 窒化ケイ素(Si3N4)セラミックス
   4.1.2 圧電基板材料
  4.2 破棄膜の膜厚測定
 5.おわりに

第15章 走査型トンネル顕微鏡                   
 1.はじめに
 2.STMの原理
  2.1 トンネル電流
  2.2 STMの像と分解能
 3.STMの構造
  3.1 微動機構
   3.1.1 トライボット(三脚)形
   3.1.2 熱膨張補償形
   3.1.3 バイモルフ型
   3.1.4 チューブ型
   3.1.5 厚み剪断・伸縮形
  3.2 粗動機構
  3.3 電気回路
  3.4 除震機構
  3.5 その他
 4.圧電帯の問題点

第16章 赤外線検出器                           
 1.はじめに
 2.放射赤外線
 3.赤外線検出器の分類
 4.原理および焦電材料
  4.1 原理
  4.2 焦電材料
 5.構造
  5.1 焦電形赤外線検出器
  5.2 モジュレーションタイプ焦電形赤外線検出器(M型検出器)
 6.応用
  6.1 バイナリー信号検出
   6.1.1 赤外線の集光
   6.1.2 検出素子
   6.1.3 回路
  6.2 アナログ計測
   6.2.1 赤外線の集光
   6.2.2 室温測定用素子
   6.2.3 回路
 7.おわりに

第17章 赤外線撮像デバイス                        
 1.はじめに
  1.1 赤外線画像の波長と応用分野
  1.2 赤外線撮像装置の走査方式
 2.焦電ビジコン
  2.1 構造
  2.2 動作原理と正バイアス
  2.3 焦電ターゲット材料と熱拡散
  2.4 ターゲットの島状化
  2.5 焦電ビジコンの現状と将来
 3.焦電CCD
  3.1 焦電材料とCCDとのインターフェイス
  3.2 CCDへの焦電信号の結合
  3.3 現状と将来
 4.撮像デバイス用信号処理

第18章 高分子圧電材料                          
 1.はじめに
 2.圧電性
 3.高分子圧電材料の種類とその特性
  3.1 天然高分子
  3.2 極性高分子
  3.3 強誘電性高分子
  3.4 複合圧電材料
 4.応用
 5.おわりに

【アクチュエータ編】
第19章 圧電アクチュエータ                     
 1.はじめに
 2.アクチュエータ用材料
 3.圧電アクチュエータの種類
 4.積層型アクチュエータ
 5.応用例
 6.おわりに

第20章 圧電モータ                           
 1.はじめに
 2.動作原理
 3.構成
 4.摩擦材料
 5.特徴
 6.おわりに

第21章 電話機                             
 1.はじめに
 2.電気音響交換器の種類
  2.1 セラミック圧電形
  2.2 炭素形
  2.3 静電形
  2.4 エレクトレット形
  2.5 動電形
  2.6 電磁形
 3.電話用音響部品の特性
 4.電話用セラミック圧電形電気音響変換器
  4.1 振動板の特性
   4.1.1 基本共振周波数と各部の寸法
   4.1.2 振動板の構成と特徴
  4.2 送・受話器,サウンダの構成と特性
   4.2.1 サウンダ
   4.2.2 送話器および受話器
 5.おわりに

この商品を買った人はこちらの商品も購入しています。