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月刊BIOINDUSTRY 2022年2月号

【特集】発酵美容成分の開発

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商品コード:
I2202
発行日:
2022年2月12日
体裁:
B5判
ISBNコード:
-
価格(税込):
2,200
ポイント: 20 Pt
関連カテゴリ:
雑誌・定期刊行物 > 月刊バイオインダストリー
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著者一覧


尾関健二 金沢工業大学
山田浩之 大関㈱
大浦友紀 大関㈱
幸田明生 大関㈱
渡辺敏郎 園田学園女子大学
北垣浩志 佐賀大学
西浦英樹 日本コルマー㈱
竹内愛子 九州大学
小山 遼 九州大学
善藤威史 九州大学
竹本拓矢 三省製薬㈱
外薗英樹 三和酒類㈱

目次 +   クリックで目次を表示

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【特集】発酵美容成分の開発

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特集にあたって
Introduction

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日本酒成分α-EG の塗布による皮膚真皮層のコラーゲンスコアへの影響
Effect of Application of Sake Ingredient α‒EG on Collagen Score of Skin Dermal Layer

 日本酒の主要成分であるα-EG は真皮層の線維芽細胞を活性化しコラーゲン生産に大きく影響した。この現象は細胞実験だけでなく塗布試験でも証明でき,学生以上にコラーゲンが減少している年配層が効果的であることが分かった。さらに浸透剤とα-EG 濃度を組合せることよりコラーゲンを充実できる化粧料が開発できる。

1 はじめに
2 α-EGのヒト成人線維芽細胞に与える影響
3 α-EGのヒト塗布試験によるコラーゲンスコアに与える影響
3.1 ハンドクリームの塗布試験
3.2 乳液の塗布試験
4 おわりに

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日本酒と発酵の技術を活かした天然素材『J-プレミアエキス31』について
Natural Material “J‒Premier Extract 31”Utilizing Sake and Fermentation Technology

 古くから美肌効果が伝承されている日本酒。その美肌効果の主要成分として着目されているのが,エチル-α-D-グルコシド(α-EG)である。本稿ではα-EG の機能性について紹介し,さらに,α-EG を高含有するコメ発酵液と,アミノ酸を高含有する酒粕エキスの2 種類の素材をブレンドした天然素材『J-プレミアエキス31』の機能性について紹介する。

1 はじめに
2 α-EGについて
2.1 α-EGが線維芽細胞の生育に与える影響
2.2 RT-qPCRを用いたα-EGの遺伝子発現に対する効果の検証
2.3 α-EGがNHDFのコラーゲン産生に与える効果
3 コメ発酵液と酒粕エキスをブレンドしたJP31について
3.1 JP31の組成とNHDFの遺伝子発現およびコラーゲン・ヒアルロン酸産生に与える影響
3.2 JP31のヒト塗布試験による肌に与える影響
4 おわりに

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酒粕の機能性
Sake Lees as a Functional Material

 酒粕は清酒製造の過程でもろみを圧搾した後に得られる搾り粕である。酒粕は,米由来の成分と麹菌や酵母の菌体成分,またこれらの菌が生産した代謝産物等が含まれており,栄養価も高く健康に良い食品素材として利用され,甘酒,粕漬け,粕汁等に用いられている。近年,酒粕は栄養のみならず機能性素材としても注目されている。ここでは,酒粕の機能性について,特に発酵酒粕素材とレジスタントプロテインを中心に解説する。

【目次】
1 レジスタントプロテイン
2 レジスタントプロテインを高含有させた酒粕素材
3 酒粕の油吸着効果
4 脂質代謝改善効果
5 コレステロール胆石形成抑制効果
6 内臓脂肪蓄積抑制効果
7 腸内環境改善効果
8 酒粕摂取による健康効果
9 酒粕甘酒が体温に及ぼす影響
10 酒粕の老化抑制および脳機能活性化
11 おわりに

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麹及びそれに含まれるグリコシルセラミドの皮膚への機能
The Function of Koji and Koji‒realted Glycosylceramide on the Skin

 麹はこれまで化粧品や保湿剤として経験的に使われてきたが,そのメカニズムは必ずしも明らかではなかった。そこで麹に含まれるグリコシルセラミドの培養ヒト皮膚細胞への影響を調べたところ,皮膚のバリア機能や脂質の輸送に関わる遺伝子の発現が増加していた。麹を皮膚の常在菌であるStaphylococcus epidermidis に加えたところ,乳酸の産生を促していた。これらの効果により,麹は皮膚に良い影響を与えていると考えられた。

【目次】
1 皮膚の構造について
2 スフィンゴ脂質について
3 アトピー性皮膚炎とスフィンゴ脂質について
4 麹のスフィンゴ脂質について
5 麹のスフィンゴ脂質の肌細胞への効果について
6 麹の皮膚常在菌の代謝への作用
7 おわりに

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分裂酵母エキス「AQUALIZERⅡ」の保湿効果とスキンケアへの応用
The Cosmetic Effect of AQUALIZERⅡ

 我々は,日本だけでなく,世界的にも馴染み深い発酵原料の開発を目的とし,古くからパンやビール醸造に,また,細胞分裂の研究モデル生物としても利用されているSchizosaccharomyces pombe に着目し,オリジナルの化粧品原料「AQUALIZERⅡ」を開発した。その効果について簡単に紹介する。

1 分裂酵母エキス「AQUALIZERⅡ」
2 AQUALIZERⅡのアミノ酸分析結果
3 AQUALIZERⅡの真皮由来線維芽細胞賦活効果
4 AQUALIZERⅡの表皮バリア機能強化効果
4.1 三次元皮膚モデルLabCyte EPI-MODEL(6-day cultured model)を用いたセラミド産生促進効果
4.2 AQUALIZERⅡの角層形成への影響
4.3 AQUALIZERⅡの経表皮水分喪失量(TEWL)への影響
5 アトピー性皮膚炎の患者への利用の可能性
6 おわりに

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乳酸菌およびその類縁菌が生産するバクテリオシン
Bacteriocins Produced by Lactic Acid Bacteria and Related Bacteria
 
 抗菌ペプチドであるバクテリオシンのうち,乳酸菌やその類縁菌が生産するものは,安全性の高い抗菌物質として食品保存をはじめとする様々な用途への利用が期待されている。これらの特性や実用化の例などについて解説するとともに,発酵美容成分としての応用に向けてバクテリオシンが秘める可能性を考察する。

1 はじめに
2 乳酸菌とその類縁菌が生産するバクテリオシン
2.1 バクテリオシンの特性
2.2 バクテリオシンの分類
2.3 バクテリオシンの生合成機構・作用機構
3 バクテリオシンの応用
3.1 乳酸菌バクテリオシンの応用
3.2 乳酸菌の類縁菌によって生産されるバクテリオシンの応用の可能性
4 バクテリオシンの強化および生産系の構築
5 おわりに

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豆乳乳酸菌発酵液のスキンケア効果
Skin Care Effect of Soymilk Lactobacillus Ferment Filtrate

 長い間,日本人に親しまれてきた大豆と発酵の組み合わせに着目し,美容成分として豆乳の乳酸菌発酵液「豆乳発酵液(九州大豆)」を開発した。今回は,「豆乳発酵液(九州大豆)」のもつ幅広いスキンケア効果として,メラニン産生抑制作用,コラーゲン産生促進作用,そして近年注目されている美肌菌の増殖促進作用について紹介する。

1 はじめに
2 大豆と発酵
3 スキンケア効果のターゲット
4 豆乳発酵液(九州大豆)のスキンケア効果
4.1 メラニン産生抑制作用
4.2 コラーゲン産生促進作用
4.3 美肌菌の増殖促進作用
5 考察
6 おわりに

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γ-アミノ酪酸(GABA)
Gamma‒aminobutyric acid (GABA)

 GABA には様々な機能性があり,2021 年11 月現在,4700 件を超える機能性表示食品の中でも570 件以上の届出数があり,最も多く利用されている機能性関与成分である。中でも注目されている機能性が「肌の弾力維持」であり,美容訴求の新素材として期待されている。GABA のヒト経口摂取における肌への有効性とその作用機序について説明する。

1 はじめに
2 GABA 摂取が肌に与える影響(オープン試験による探索的評価)
2.1 方法
2.2 結果
3 GABA摂取が肌に与える影響(二重盲検並行群間比較試験)
3.1 方法
3.2 結果
4 作用機序
5 おわりに

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