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化粧品技術者のための処方開発ハンドブック 

Formulas, Ingredients and Productions of Cosmetics

★シャンプー、頭髪用化粧品からシリコンフリー等の自然派化粧品まで、実践ノウハウがぎっしり詰まった化粧品処方解説本の第2弾!!
★サンプル作成にそのまま使用できる処方例を80本収載!

商品コード:
S0786
著者:
岩田宏
発行日:
2014年3月26日
体裁:
B5判・233頁
ISBNコード:
978-4-7813-0935-4
価格(税込):
33,000
ポイント: 300 Pt
関連カテゴリ:
ファインケミカル
ファインケミカル > 香粧品素材

Review

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キーワード:

化粧品処方/プロトコル/食品エマルジョン/エマルジョン/シャンプー/リンス/トイレタリー/感触/処方

刊行にあたって

2011年12月に発行した第1弾書籍『化粧品開発者のための処方と実践』(シーエムシー出版)は大変好評だった。これは岩田氏が個人で研鑽した“踏み込んだノウハウを開示したこと”が大きいと思う。基礎ではなく単に知識や理論の遊びでもなく、実際の処方設計での悩みを解決することに力点をおいて執筆されたと聞いている。
しかし、岩田宏氏のスキルを良く知る私は「こんなもんじゃない、もっと情報を持っている」と思っていた。今回シーエムシー出版編集部からの依頼を快諾され、大幅に加筆された第二弾が上梓されることは、私にとって本当に喜ばしいことである。技術は伝承されるもので、個人の占有物ではないと思う。この実践書を手にされた処方開発研究者が、この本から何らかの新しい技術を得て、感動を与えるような製品開発への一助となれば幸いである。
日油㈱島田邦男(本書「発行に寄せて」より一部抜粋)

著者一覧

著者略歴
岩田 宏 (Hiroshi Iwata) 化粧品開発コンサルタント 

化粧品原料メーカーを経て、化粧品コンサルタント会社に勤務。
現在は、化粧品サンプル受託、OEM,コンサルタントの専門会社である株式会社恵理化を設立し,代表を務める。
これまでに国内外20数社の化粧品会社の顧問を歴任し、約1500シリーズもの化粧品処方およびサンプルを作成,関連する研修・技術指導を年に50回こなす。

目次 +   クリックで目次を表示

第1章 化粧品の処方開発にあたって
1 化粧品の定義
2 使用目的
3 分類
4 使用部位
5 使用方法
6 効能・効果
7 化粧品の効能効果とコンセプト
7.1 コンセプトと表現・標榜
7.2 コンセプトと効能・効果
7.3 効能効果と配合量
7.4 効能効果の表現方法

第2章 化粧品の安全性
1 はじめに
2 安全性試験
2.1 単回投与毒性試験
2.2 皮膚一次刺激試験
2.3 連続皮膚刺激性試験
2.4 皮膚感作性試験
2.5 光毒性試験
2.6 光感作性試験
2.7 眼粘膜刺激性
2.8 遺伝毒性試験
2.9 ヒトパッチ試験
3 化粧品成分の安全性
3.1 化粧品基準
3.1.1 配合禁止成分
3.1.2 防腐剤,紫外線吸収剤,タール系色素以外の配合禁止成分
3.1.3 配合制限成分
3.1.4 防腐剤
3.1.5 紫外線吸収剤
3.1.6 タール系色素
3.2 生物由来製品基準
3.3 化粧品に配合可能な医薬品成分
3.4 旧化粧品種別配合成分基準
3.5 動植物由来成分
3.6 新成分
3.7 香料
4 情報の収集と蓄積
5 成分の選択
6 製品の安全性
7 クレームの対応
7.1 消費者からの問い合わせ
7.2 医師からの問い合わせの実際

第3章 化粧品の原料
1 はじめに
2 油性成分
2.1 炭化水素
2.2 天然油脂
2.2.1 ケン化価が低くヨウ素価が高い液状
2.2.2 ケン化価が低くヨウ素価が低い液状油脂
2.2.3 ケン化価が高くヨウ素価が低い固体油脂
2.2.4 固体油脂
2.2.5 その他油脂
2.3 ロウ
2.4 エステル
2.5 高級アルコール
2.5.1 直鎖アルコール
2.5.2 不飽和アルコール
2.5.3 分岐型アルコール
2.5.4 ステロール骨格を持つアルコール
2.6 脂肪酸
3 界面活性剤
3.1 アニオン活性剤
3.1.1 構造と特性
3.1.2 アルキル硫酸塩,ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩
3.1.3 PEG脂肪酸アミドMEA硫酸塩
3.1.4 アルキルメチルタウリン塩
3.1.5 オレフィンスルホン酸塩
3.1.6 アルキルスルホコハク酸塩
3.1.7 アルキルリン酸エステル塩
3.1.8 脂肪酸塩
3.1.9 アシルアミノ酸塩
3.1.10 アルキル乳酸塩
3.1.11 アルキルイセチオン酸塩
3.2 カチオン性界面活性剤
3.2.1 4級カチオン活性剤のアルキル基と対イオンの特性
3.2.2 モノアルキルタイプ
3.2.3 ジアルキルタイプ
3.2.4 その他の4級アンモニウム塩
3.2.5 3級アミン
3.3 両性活性剤
3.3.1 アルキルベタイン型
3.3.2 アミドベタイン型
3.3.3 カルボキシベタイン型
3.3.4 アミドスルホベタイン型
3.3.5 イミダゾリニウムベタイン型
3.3.6 プロピオン酸型
3.3.7 アミンオキシド型
3.3.8 アミノ酸型
3.4 ノニオン系界面活性剤
3.4.1 ノニオン性界面活性剤の構造と曇点
3.4.2 アルキル基の長さと粘度
3.4.3 モノグリセリン脂肪酸エステル型
3.4.4 ポリグリセリン脂肪酸エステル型
3.4.5 ソルビタン及びポリオキシエチレンソルビタン型
3.4.6 テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット型
3.4.7 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油型
3.4.8 PCAイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油型
3.4.9 ポリオキシエチレンアルキルエーテル型
3.4.10 ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル型
3.4.11 ポリオキシエチレンアルキルエーテル型
3.4.12 ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル型
3.4.13 ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマー型
3.4.14 アルカノールアミド型
3.4.15 ショ糖エステル型
3.4.16 アルキルグルコシド型
3.4.17 ジステアリン酸PEG型
4 高分子
4.1 高分子の分類と構造
4.2 高分子の用途
4.2.1 増粘用高分子
4.2.2 感触向上用高分子
4.2.3 セット剤用高分子
4.2.4 乳化物の安定剤
4.3 粉末高分子の溶解方法
4.3.1 高速撹拌で溶解する方法
4.3.2 pH変化を利用して溶解する方法
4.3.3 グリコール類に分散して溶解する方法
4.3.4 温度差を利用して溶解する方法
4.3.5 他の粉体と混合して溶解する方法
4.3.6 液状油性成分に分散して溶解する方法
4.4 注意事項
5 多価アルコール
5.1 グリコールの種類
5.2 グリコールの性質
5.3 グリコールの用途
5.3.1 保湿剤,湿潤剤
5.3.2 安定剤
5.3.3 溶解剤,溶剤
5.3.4 香料の可溶化助剤
5.3.5 高分子の分散剤
5.3.6 防腐剤
5.4 糖類
6 粉体
6.1 無機粉体
6.2 有機粉体
7 シリコーン
7.1 ジメチルポリシロキサン
7.2 ジメチルシクロペンタシロキサン
7.3 ポリオキシエチレン,ポリオキシプロピレンジメチルポリシロキサン
7.4 アミノ変性シリコーン
7.5 アルキル変性シリコーン
8 有用性,有効性,コンセプトとなる成分
8.1 植物抽出液,生薬成分
8.2 微生物由来成分
8.3 タンパク質,アミノ酸
8.4 セラミド類
8.5 ビタミン類
8.6 抗炎症剤
8.7 紫外線吸収剤
9 感覚にうったえる成分
9.1 着色剤
9.2 着香剤
10 製品の安定性を確保する成分
10.1 防腐剤
10.2 pH調整剤
10.3 酸化防止剤
10.4 キレート剤
10.4.1 エチレンジアミン四酢酸塩(EDTA)
10.4.2 ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム(DTPA)
10.4.3 ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸三ナトリウム(HEDTA)
10.4.4 ヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)
10.4.5 フイチン酸
10.4.6 クエン酸
10.4.7 グルコン酸

第4章 エマルジョン
1 エマルジョンの処方の組み方
1.1 エマルジョンの型を決める因子
1.2 界面活性剤の選択
1.3 界面活性剤の組み合わせ
1.3.1 乳化剤としてのノニオン性活性剤の組み合わせと量
1.3.2 イオン性活性剤を使った場合の活性剤の組み合わせと量
1.4 油性成分の選択
1.4.1 粘度からみた油性成分の構造と極性と粘度
1.4.2 粘度と油性成分,ノニオン活性剤の選択
2 安定性からみた成分の選択
2.1 融点と極性の組み合わせ
2.2 高分子の添加
3 粘度,安定性に影響を与える要素と対応策
3.1 高温時の分離・粘度低下を防ぐ方法
3.2 室温経時の粘度上昇を抑える方法
3.3 エマルジョンのキメ,外観の変化を抑える方法
3.4 塩類の添加対応策
3.4.1 塩類の添加による粘度の低下
3.5 不安定原因と予防策
4 乳化操作方法
4.1 乳化方法の検討
4. 2 乳化装置
4.3 乳化条件
4.3.1 乳化条件と粘度
4.3.2 乳化条件の一定化
5 研究から製造に移す時の検討項目(スケールアップ時の注意点)

第5章 化粧品の安定性
1 はじめに
2 安定性試験の期間と条件
3 不安定の条件と原因
4 不安定現象とその原因の推測
5 成分に由来する不安定要素の検討
6 安定性に注意を要する成分の組み合わせ
7 安定性を確保する成分と方法
7.1 pH調整
7.2 酸化防止
7.3 キレート
8 防腐
9 防腐剤の検討

第6章 化粧品の使用感
1 使用感の表現
1.1 表現の分類
1.2 好まれる使用感の違い
1.2.1 使用目的による違い
1.2.2 使用者による違い
1.3 加齢に対応する場合
2 使用感の評価
2.1 人による評価の注意点
2.1.1 化粧品の類別と使用者に好まれる使用感
3 化粧品成分の使用感
3.1 アルキル基の構造と使用感
3.2 油性成分の使用感
3.3 界面活性剤の使用感
3.4 多価アルコールの使用感
3.4.1 グリコール類の使用感
3.4.2 糖類の使用感

第7章 化粧品処方の実践
1 石鹸及び清浄用化粧品
1.1 成分の組み合わせと製剤
1.2 化粧石鹸
1.3 クリーム状石鹸
1.4 液体石鹸
1.5 透明石鹸
1.5.1 pHと遊離アルカリ 
1.5.2 石油エーテル可溶分
1.5.3 キレート剤の効果
1.6 清浄用化粧品
2 シャンプー
2.1 シャンプーの処方目的と成分
2.2 シャンプーに使われるアニオン活性剤
2.3 シャンプーに使われる両性活性剤
2.4 カチオン化高分子
2.4.1 マーコートの配合
2.4.2 ポリクオタニウム-10の代替 
2.5 パール化剤
2.6 塩の影響
2.7 増粘剤,泡安定剤
2.8 感触をよくする物質
2.9 有用性成分,コンセプト成分
2.10 安定剤・防腐剤・pH調整剤
2.11 シャンプーの感触評価
2.12 香料の添加方法
2.13 処方の組み立て
3 リンス
3.1 リンスの使用感
3.2 リンスの粘度の調整
3.3 リンスの基本処方と成分
3.3.1 カチオン性活性剤
3.3.2 高級アルコール
3.3.3 シリコーン
3.3.4 天然油脂
3.3.5 エステル
3.3.6 ロウ
3.3.7 炭化水素
3.3.8 高分子を配合する場合
3.3.9 リンスにグリコール類を配合する場合
3.3.10 タンパク質,アミノ酸
3.4 使用感,感触の評価と作りこみ
3.5 使用感の異なるリンスの処方
4 スキンクリーム
4.1 クリームの構成成分
4.2 油性成分の検討
4.3 乳化剤の選択
4.3.1 脂肪酸とノニオン活性剤
4.3.2 アニオン活性剤とノニオン活性剤
4.3.3 ノニオン活性剤
4.4 高分子の添加
4.5 多価アルコールの選択
4.6 粘度の低いクリームを作る場合
4.7 ゲル状クリームを作る場合
4.8 マッサージクリームを作る場合
5 頭髪用化粧品
5.1 クリーム状
5.2 カチオントリートメント
5.3 ヘアワックス
5.3.1 ヘアワックスの固さ・pHの調整
5.3.2 ヒドロキシステアリン酸を配合した場合の高温安定性
5.3.3 セット性高分子を含まないハードワックス
5.3.4 エステルによる使用感の調整
5.3.5 粘度の低い女性向けヘアワックス
5.4 ジェル状
5.4.1 セラミド,アミノ酸類,加水分解タンパクの配合
5.5 液状ヘアミスト
5.5.1 ヘアケアタイプのヘアミスト
5.5.2 セット性のあるヘアミスト
5.5.3 透明ハードミスト(セット剤)
5.5.4 カチオン活性剤不使用のヘアローション
5.6 ヘアオイル
5.6.1 シリコーンを使用しないヘアオイル
6 油性成分を主体とする化粧品
6.1 製剤設計の特徴とテクニック
6.2 性状が液状の化粧品
6.2.1 クレンジングオイル
6.2.2 バスオイル
6.2.3 マッサージオイル
6.3 固形,スティック状化粧品
6.3.1 コンシーラー
6.3.2 スティック状製剤
6.3.3 練り香水
6.3.4 固形ヘアワックス
6.3.5 プロテクトクリーム
7 化粧水
7.1 化粧水の使用感
7.2 成分の安全性と安定性
7.3 化粧水の性状と構成成分
7.3.1 ビタミンを可溶化した化粧水
7.3.2 発酵エキス類を配合した化粧水
7.3.3 保湿力のある高分子を配合し,使用感を高めた化粧水
8 特定成分を配合しない化粧品