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月刊機能材料 2021年7月号

【特集】透明樹脂の高機能化と応用展開

商品コード:
M2107
発行日:
2021年7月7日
体裁:
B5判
ISSNコード:
0286-4835
価格(税込):
4,400
ポイント: 40 Pt
関連カテゴリ:
雑誌・定期刊行物
雑誌・定期刊行物 > 月刊機能材料

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著者一覧

斎藤拓  東京農工大学
高松晃大  東京農工大学
棚橋満  富山県立大学
若子竜也  (元)名古屋大学
髙橋佑希  (元)名古屋大学
齋藤裕司  スリーエム ジャパン イノベーション(株)
柿崎亜美  スリーエム ジャパン イノベーション(株)
白鳥英明  スリーエム ジャパン イノベーション(株)
硯里善幸  山形大学 
山本泰生  ハクスイテック(株) 
浅見圭一  日本スピンドル製造(株)  
小石川敦史  (株)UACJ  

目次+  クリックで目次を表示

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【特集】透明樹脂の高機能化と応用展開

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ポリマーブレンドによる透明樹脂の複屈折制御
Birefringence Control of Transparent Resin by Polymer Blends

 透明樹脂の複屈折に求められる特性は多様化している。本稿では,ポリマーの複屈折の基礎的事項を述べてから,相溶しているポリマー/ポリマーブレンドとポリマー/低分子ブレンド,およびミクロ相分離構造体の複屈折挙動について概説する。また,それら複屈折制御による複屈折の低減化や逆波長分散性の発現について述べる。

【目次】
1 はじめに
2 ポリマーの複屈折
3 ポリマー/ポリマー系での複屈折の低減化
4 ポリマー/低分子系の複屈折挙動
5 ミクロ相分離構造体の複屈折
6 位相差フィルムの複屈折
7 おわりに

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無機ナノ粒子との複合化による透明アクリル樹脂の屈折率制御
Refractive Index Control of Transparent Acrylic Resin Composites with Inorganic Nanoparticles

 アクリレート系ラテックスと無機ナノ粒子の大小コロイド粒子の自己集積化を活用した無機/アクリル樹脂系透明複合材料の簡易調製法に関する基礎研究の成果の一部を紹介する。本法で実現可能な複合材料内の屈折率調整用無機ナノ粒子の規則的な配列により,母材であるアクリル樹脂の屈折率が大きく変化することが明らかとなり,アクリル系光学樹脂の屈折率制御の有効な技術となり得る可能性が見いだされた。

【目次】
1 はじめに
2 異種微粒子集積法による無機ナノ粒子とアクリル樹脂の複合化
3 無機/アクリル樹脂系複合材料の透明性
4 無機/アクリル樹脂系複合材料の屈折率
5 まとめと今後の展望

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液晶ディスプレイ向け近赤外光透過システム
Near Infrared Transmission System for Under LCD Sensor Displays
 
 液晶ディスプレイの表示性能を向上させるために使用される従来の光学フィルムは,可視光および近赤外光を反射,散乱,および屈折させるため,液晶ディスプレイを通しての近赤外光イメージングが困難である。そこで,従来の液晶ディスプレイが有する光学特性を維持しながら,近赤外光を用いたイメージングを可能とする,新たな輝度向上フィルムおよびコーティング技術を開発した。近赤外光透過システムNear IR Transparent Systems(NITS)を使用することにより,液晶ディスプレイに指紋認証機能を組み込んだスマートフォンを実現する。

【目次】
1 はじめに
 1.1 従来の液晶スマートフォン搭載の光学フィルム
2 実験
 2.1 近赤外透過型光学フィルム
  2.1.1 コリメーションフィルム
  2.1.2 拡散フィルム
  2.1.3 反射フィルム
 2.2 LCDバックライトの可視光制御
3 結果
 3.1 液晶ディスプレイ上での指紋認証
 3.2 NITSシステムの光学性能
4 まとめ

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フレキシブル有機ELの封止技術と材料
Barrier Technologies and Materials for Flexible OLEDs

 有機ELはフレキシブル化可能であるため,IoTデバイスなど,今後一層普及が見込まれる。本稿では,特に有機ELの「フレキシブル化技術」にフォーカスし,その劣化メカニズムや,実際の封止構造,当研究室の取り組みを紹介する。有機ELは水蒸気による酸化が顕著なデバイスであるため,水蒸気バリア構造が必要である。

【目次】
1 はじめに
2 有機ELの原理と特徴
3 有機ELの封止構造
4 フレキシブル有機ELディスプレイの封止構造
5 当研究室の取り組み
 5.1 スリミングによる湾曲可能なガラス基板ベースの有機ELパネル
 5.2 水蒸気透過性の低いラミネート部材
 5.3 ウェットプロセスによるバリア構造の形成
6 おわりに
 
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ZnOナノ粒子による樹脂窓材料の赤外線,紫外線遮蔽性向上
Shielding of Infrared (IR) and Ultraviolet (UV) Rays by Coating of Windows with Zinc Oxide (ZnO) Nanoparticles 

 ZnOに3価金属元素をドープしてn型導電性を付与し,更に,ナノ粒子化すれば,可視光に透明性を持ちながら,IR及びUVを遮蔽する能力を併せ持つようになる。本稿では,導電性ZnOナノ粒子の分散・塗布によって得られた塗膜の分光特性と併せて,プラズマ蒸着膜の特性についても紹介する。

【目次】
1 はじめに
2 導電性酸化亜鉛
 2.1 粉末の特徴
 2.2 粉末の分光反射率
3 塗布膜の分光透過率・反射率・吸収率
4 蒸着膜の分光透過率・反射率・吸収率
5 今後の課題と展望
 
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[Material Report-R&D]

水系プロセスによるハイニッケル系正極スラリー製造方法 
―流体力学的キャビテーションの利用―
High Nickel Cathode Slurry by Aqueous Process 
-Effect of Hydrodynamic Cavitation-

 流体力学的キャビテーションを利用した粉体高速混合・分散装置「ジェットペースタ」により次世代リチウムイオン電池高容量ハイニッケル正極活物質の水系スラリー化に成功した。ジェットペースタの減圧吸引力を利用し炭酸ガスをスラリーに注入することにより簡単に高アルカリ性を中和しアルミ箔を腐食させず塗工できることが判明した。電極性能も良好で炭酸ガスによる悪影響もなかった。本方法は,有機溶媒フリーのスラリー製造方法のため環境にも人にもやさしく初期設備投資(溶剤回収装置)も不要になるというメリットもある方法であるため報告する。

【目次】
1 はじめに
2 流体力学的(ハイドロダイナミック)キャビテーション効果とジェットペースタ
3 既存の分散装置とジェットペースタについて
4 電気自動車(EV)の流れ
5 リチウムイオン電池(LiB)次世代正極スラリーについて
6 次世代高容量正極活物質の水系スラリーへの適用
 6.1 炭酸ガスの優位性
 6.2 NCAの場合
 6.3 電極スラリー及び電極の作製
 6.4 電極特性
7 「ジェットペースタ」のラインアップと使用方法
8 おわりに

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銅のドライコーティングを用いた透明な抗菌フィルム
Transparent Antibacterial Film with the Copper Dry Coating

 医療施設をはじめ,細菌やウイルスによる感染が社会的な問題となっており,医療現場では手摺やドアノブ,医療機器など共用物を介した接触感染による院内感染が度々発生している。当社では銅の高い抗菌性を活かした製品開発を進めており,本稿では医療機器のタッチパネルやキーボードなどに使用する透明な銅薄膜フィルムについて開発の経緯とともに紹介する。

【目次】
1 はじめに
2 開発経緯
3 銅の抗菌作用
4 銅薄膜フィルムの製造方法
5 銅薄膜フィルムの特徴
6 SARS-CoV-2流行と銅薄膜フィルムの応用
7 おわりに

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[Market Data]

電池用材料・ケミカルスの市場

 2019年の一次電池・二次電池の合計出荷数量は,前年比8.9%減の44億3,700万個なった。二次電池は,2010年の民生需要の回復,車載用リチウムイオン電池市場の立ち上がりなどにより,高い成長を達成したが,2011年には東日本大震災の影響により,生産量が減少した。現在では環境負荷軽減の要請が高く,今後もHV,EV車需要の拡大とそれに伴う二次電池の需要増加が期待されている。一方,一次電池は環境負荷軽減や二酸化炭素排出削減対策として,二次電池へのシフトが起こっており,低い水準で推移している,電池用構成材料は,使用される電池の出荷数量にほぼ比例した推移となっており,ハイブリット自動車向けの需要拡大に加え,電気自動車向けの需要の拡大しているリチウムイオン電池向けの構成材料に大きな期待が寄せられている。

1 電池市場の概要
2 開発動向と構成材料
3 二次電池構成材料の市場動向
 3.1 リチウムイオン電池構成材料の市場
 3.2 ニッケル水素電池構成材料の市場

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[Material Profile]

ドデカン二酸
トリメチロールプロパントリメタクリレート

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