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月刊機能材料 2022年5月号

【特集】エレクトロニクス分野への適用が進むUV硬化技術

商品コード:
M2205
発行日:
2022年5月7日
体裁:
B5判
ISSNコード:
0286-4835
価格(税込):
4,400
ポイント: 40 Pt
関連カテゴリ:
雑誌・定期刊行物
雑誌・定期刊行物 > 月刊機能材料
ファインケミカル > 添加剤・高分子素材
新材料・新素材 > 高分子・プラスチック

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著者一覧

児島俊貴  三洋化成工業(株)
山下真友子  三洋化成工業(株)
山内一美  NTTアドバンステクノロジ(株)
高橋隼人  トーヨーケム(株)
能宗孝充  共同技研化学(株)
赤石良一  大阪有機化学工業(株)
濱本孝一  (国研)産業技術総合研究所
山下雄  住友金属鉱山(株)

目次 +   クリックで目次を表示


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【特集】エレクトロニクス分野への適用が進むUV硬化技術

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高金型離型性・高基材密着性・高靭性インプリント,インクジェット用UV硬化樹脂
High Mold Release Property, High Substrate Adhesion, High Toughness UV Curable Resin for Imprint and Inkjet

 UV硬化樹脂とは紫外線(UV)を照射することで硬化する樹脂で,機械特性,電気特性,耐薬品性,耐熱性などに優れており,塗料,インク,電子材料,コーティング,半導体などの幅広い分野,産業で使用されている。また近年,環境や健康への配慮からVOC成分となる有機溶剤を使用しないUV硬化樹脂システムが注目されている。本稿では種々の分野で使用されているUV硬化樹脂の中でも金型離型性の高いUV硬化樹脂,基材密着性の高いUV硬化樹脂,靭性の高いUV硬化樹脂について紹介する。

【目次】
1 UV硬化樹脂とは
2 金型離型性の高いインプリント用UV硬化樹脂
3 耐擦傷性の高いUVインプリント硬化樹脂
4 基材密着性の高いインプリント,インクジェット用UV硬化樹脂
5 靭性の高いUV硬化樹脂
6 終わりに

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高屈折率ナノインプリント樹脂
High Refractive Index Resins for Nanoimprinting

 ナノインプリントというプロセス手法にUV硬化樹脂が多用されている。本稿ではナノインプリント技術の概要,UV硬化樹脂の活用方法と要求特性を解説する。ナノインプリント用UV 硬化樹脂の一例として高屈折率ナノインプリント樹脂を取り上げ,UV硬化樹脂の高屈折率化技術とナノインプリント樹脂の開発技術を紹介する。

【目次】
1 はじめに
2 ナノインプリント技術
 2.1 ナノインプリントプロセス
 2.2 UVナノインプリント樹脂に要求される特性
3 高屈折率ナノインプリント樹脂の開発技術
 3.1 UV硬化樹脂の高屈折率化
  3.1.1 屈折率を調整する元素
  3.1.2 特殊な分子構造のモノマー,オリゴマー
  3.1.3 ナノフィラー
 3.2 高屈折率とナノインプリント性を両立する上での課題
 3.3 高屈折率ナノインプリント樹脂の種類
  3.3.1 溶媒系高屈折率ナノインプリント樹脂
  3.3.2 無溶媒系高屈折率ナノインプリント樹脂
4 まとめ

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光学ハードコート剤から機能性コーティング剤へ
Evolution from Optical Hard Coatings to Functional Coatings
 
 プラスチック保護のための特殊塗料を起源とするUV硬化型ハードコート剤は,現在は表示デバイスを中心に幅広い用途で使用されている。本稿では,トーヨーケムのコア技術となる「無機分散技術」「架橋技術」「ポリマー設計技術」を用いて開発された,様々な機能を有する「機能性コーティング剤」の一部を紹介する。

【目次】
1 トーヨーケムにおけるハードコート剤の歴史
 1.1 ハードコート剤
 1.2 トーヨーケムのハードコート剤
2 トーヨーケムにおける機能性コーティング剤のコア技術とその応用例
 2.1 無機微粒子分散技術(表面処理/分散剤レス分散)
 2.2 架橋技術
  2.2.1 基材密着性・積層(オーバーコート)密着性
  2.2.2 UV硬化接着剤
 2.3 ポリマー設計技術
3 現在そしてこれからの取り組み

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紫外線(UV)硬化型化合物の光学用途への展開
Development of Ultraviolet (UV) Curable Compounds for Optical Applications

 本稿では,UV硬化型液状化合物の接着剤や光学ディスプレイへの使用に関して紹介をする。特に光学ディスプレイに関しては実施例・使用方法・光学用粘着シートとの比較などを紹介する。また,UV硬化型化合物の種類や,設計に必要な硬化原理・要求特性・配合などを紹介する。

【目次】
1 緒言
2 UV硬化型液状化合物の用途展開
 2.1 接着剤への展開
 2.2 光学ディスプレイへの展開
 2.3 光学ディスプレイへの使用方法
 2.4 光学用粘着シート(OCA:Optically Clear Adhesive)との比較
3 UV硬化型液状化合物の種類
 3.1 (メタ)アクリル系
 3.2 シリコーン系
4 UV硬化型液状化合物の設計
 4.1 硬化原理
 4.2 要求特性
 4.3 配合
 4.4 高屈折率・低屈折率化
5 おわりに

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UV 硬化型アクリル系エラストマー材料における柔軟性,伸縮性と応用
Flexibility, Elasticity and Application in UV Cured Acrylic Elastomer Materials

 当社製品であるアクリル酸エステル類について,1970年後半より環境に優しい無溶媒系UV硬化技術に着目し,材料開発を行ってきた。最近市場性が期待されているウェアラブル分野等に着目して開発した材料である,UV硬化型アクリル系エラストマーの柔軟性,伸長性とその応用展開について紹介する。

【目次】
1 はじめに
2 ウェアラブル分野における伸縮性材料の動向
3 UV硬化型高柔軟,高伸長アクリル系エラストマーの開発
4 異種材料との接着性の向上の工夫
5 おわりに

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[Material Report-R&D-]

酸化物型全固体電池のためのセラミックス低温焼成技術
Low-Temperature Sintering Techniques for Ceramics for Oxide-based All-Solid-State Batteries

 大型で高性能な酸化物型全固体電池を実現するためには,電池を構成する部材同士の反応を抑制し,かつ製造エネルギーコストを低減できるように,低温焼結する技術を確立する必要がある。本稿では,セラミックスの低温焼結技術について,従来技術~最近の研究開発を踏まえて筆者らの研究成果を中心に紹介する。

【目次】
1 はじめに
2 従来型のセラミックス低温焼結技術
3 新しい低温焼成技術
4 おわりに

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[連載 車載用LiBのリユース&リサイクル技術動向]

-第5回(最終回)-
乾式処理によるLiBリサイクル技術
LiB Recycling Technology by Pyrometallurgical Processing

 脱炭素社会に向けて電動車の普及拡大が予想される中で,その動力源となる車載用のリチウムイオン電池(LiB)の需要が増加している。LiBに含まれるNi,CoやLiなどは資源枯渇や地域偏在などのリスクを有し,リサイクルを活用した資源循環が求められている。本稿では,乾式製錬法を用いたリサイクルについて解説する。

【目次】
1 はじめに
2 乾式製錬法を用いたLiBのリサイクルについて
3 住友金属鉱山㈱のLiBリサイクルプロセス
 3.1 LiBリサイクルプロセスフロー
 3.2 乾式工程のポイント
4 おわりに

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[Market Data]
水処理薬品工業の市場動向

上下水道処理をはじめ製紙工程や工業用水などで利用される水処理薬品。いずれも原水の性質に応じて各種薬品が選択されているが,基本的な機能は,凝集・沈澱・ろ過の3つであり,さらに下水・排水処理では殺菌も行われる。国内の凝集剤市場の9割を占める硫酸アルミニウムとポリ塩化アルミニウムの2020年の需要は,硫酸アルミニウムが前年比5%減,ポリ塩化アルミニウムは2%の減少だった。同じく無機系凝集剤であるポリ硫酸第二鉄は,その使いやすさから応用範囲を広げている。次亜塩素酸ソーダ生産量は前年比5%減となった。活性炭の生産量は前年比19%減となり,長期低落傾向が続く。高分子凝集剤の2020年の需要はやや減少した。

【目次】
1 概要
2 硫酸アルミニウム(硫酸バンド)
 2.1 概要
 2.2 市場動向
 2.3 企業動向
3 ポリ塩化アルミニウム(PAC)
 3.1 概要
 3.2 市場動向
 3.3 企業動向
4 ポリ硫酸第二鉄(「ポリテツ」)
 4.1 概要
 4.2 市場動向
 4.3 価格
5 次亜塩素酸ソーダ
 5.1 概要
 5.2 市場動向
 5.3 企業動向
 5.4 価格
6 活性炭
 6.1 概要
 6.2 市場動向
 6.3 用途動向
 6.4 企業動向
 6.5 価格
7 高分子凝集剤
 7.1 概要
 7.2 市場動向
 7.3 企業動向
 7.4 価格

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[Material Profile]
m-フェニレンジアミン

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