キーワード:
車載ミリ波レーダ/自動運転/表面処理技術/ヘテロ凝固/ポリイミド/難燃剤/ブロモベンゼン
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磯村孝人 ポリプラスチックス㈱ 高尾和希 豊田合成㈱ 鈴木洋介 キーコム㈱ 時枝幸伸 JRCモビリティ㈱ 星 将広 JRCモビリティ㈱ 赤池幸紀 (国研)産業技術総合研究所 細貝拓也 (国研)産業技術総合研究所 小野裕太郎 筑波大学 鶴田諒平 筑波大学 | 山田洋一 筑波大学 渡辺義見 名古屋工業大学 湯浅友暉 名古屋工業大学 佐藤 尚 名古屋工業大学 大久保智 (地独)東京都立産業技術研究センター 藤巻研吾 (地独)東京都立産業技術研究センター 塚本眞幸 名古屋大学 若林知紀 名古屋大学 尾山公一 名古屋大学 |
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【特集】自動運転社会に向けた車載ミリ波レーダ技術
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レーダー部品に求められる特性とジュラネックス ®
Characteristics Required for Radar Parts, and Introduce of DURANEX®
ミリ波レーダーのエンプラ部品には,「アンテナ基板を保護し車両と締結されるケース」,「アンテナ基板を保護し電波を透過させるレドーム」,「誤検知抑制のための電磁波吸収部品(Absorber)」がある。これらの部品の要求特性について述べ,「長期信頼性」,「レーザー溶着性」,「電磁波吸収性」のそれぞれに優れたジュラネックス®PBTを紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 ポリブチレンテレフタレート(PBT)
3 ミリ波レーダーのエンプラ部品と必要特性
3.1 ケース
3.2 レドーム
3.3 電磁波吸収部品(Absorber)
4 おわりに
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ミリ波レーダー対応ガーニッシュ開発のこれまでと今後の方向性
Development and Future Direction of Garnish for Millimeter-Wave Radar
近年,道路交通法の改定により自動運転を解禁する動きが加速しており,各OEMともに自動運転化を見据え,自動車の安全性を高めるための予防安全システムを普及させようとしており,予防安全システム市場は今後も拡大していくと予想される。本稿では予防安全システムの1つであるミリ波レーダーに対応したガーニッシュの開発事例と今後の動向を紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 製品の概要
3 これまでのニーズ
4 製品の特徴
4.1 ミリ波透過性への対応
4.2 広角検知への対応
4.3 低コスト化への対応
4.4 寒冷地への対応
5 BEV・自動運転化に伴うミリ波透過製品開発の方向性
6 おわりに
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自動車用ミリ波レーダーを支える表面処理技術
Surface Finishing Technology for Improving a Radar Performance on Automobile
ミリ波レーダーのアンテナ前面にはミリ波レーダーを保護するがミリ波は通すレドームがある。このレドームの前には多くの場合,自動車のマークの入ったエンブレムやカバーがあり,それらもミリ波を通し,しかもミリ波を曲げたり拡散したりしてはいけない。一方,例えばエンブレムの後ろのレーダーを囲む材料はエンブレムからの反射波を吸収した方が好ましい。これらに用いる表面処理技術とその評価方法について述べる。
【目次】
1 レドームやカバーの最適厚さ,反射防止膜の設計法およびその評価法
1.1 最適厚さ
1.2 反射防止膜の最適化
1.3 評価法
2 エンブレムの構造と評価法
2.1 電波が透過する金属皮膜
2.2 電波透過性の試験
3 レーダーを囲む材料の電波吸収とその評価法
3.1 試作シートの複素誘電率測定
3.2 電波吸収率の測定
4 別な電波吸収法とその測定法
5 撥水処理法
6 親水化処理法
7 まとめ
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ミリ波レーダによる速度情報に着目した物標識別
Target Classification Based on Velocity Information Acquired by Millimeter-Wave Radar
自動運転の実現において,車両,構造物,人物の物標識別は歩行者保護の観点で重要な機能である。昨今,ディープラーニングによる人工知能技術が飛躍的に進歩していることから,カメラ画像を用いた物標識別の研究開発が活発に進んでいる。多くの画素から構成される画像による物標識別に膨大な演算を要することに対し,レーダの検出情報を利用すると小規模の人工知能(AI)で物標識別を実現することが可能である。本稿では,ミリ波レーダによる速度情報を利用した物標識別について報告する。
【目次】
1 はじめに
2 ミリ波レーダによる物標識別
2.1 レーダ検知処理
2.1.1 速度検出原理
2.1.2 速度検出処理
2.2 物標識別処理
2.2.1 歩行者の速度成分
2.2.2 人工知能による識別
3 評価結果
3.1 特徴量の有効性
3.2 屋外識別実験
4 まとめ
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[Material Report-R&Dー]
極性植物分子を用いた仕事関数制御
Controlling Work Function by Utilizing a Polar Phytochemical
有機デバイスの持続可能な普及には,廃棄環境負荷を考慮したデバイス作りが欠かせない。本研究では,コーヒーなどの植物に普遍的に存在するカフェ酸を電極上に選択的に配向させることで,様々な電極の仕事関数を0.5eV程度増加できることを見出した。カフェ酸修飾電極を用いると,有機半導体に流れる電流密度が大幅に増加し,バイオ材料の可能性を実証した。
【目次】
1 研究の背景
2 電極修飾層への応用
3 仕事関数の増加と分子配向
4 電流密度増加の検証
5 まとめ
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ヘテロ凝固理論に基づく積層造形用ステンレス鋼粉末の開発
Development of Stainless Steel Powder for Additive Manufacturing
Based on Heterogeneous Nucleation Theory
ヘテロ凝固理論を積層造形に応用すれば,結晶粒の微細化,凝固の均一化および欠陥発生の抑制が期待され,造形性の向上が見込まれる。さらに,積層造形における繰り返し加熱による結晶粒の粗大化も,ヘテロ凝固核粒子のピン止めにより阻止できる。本稿では,SrOヘテロ凝固核粒子を添加したSUS316Lステンレス鋼粉末の積層造形について解説する。
【目次】
1 はじめに
2 ヘテロ凝固核の探索
3 粉末の作製と評価
4 ヘテロ凝固核粒子を添加した積層造形
5 ヘテロ凝固核粒子のピン止め効果
6 おわりに
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ビスマレイミドへの炭素求核剤のマイケル付加反応によって生成するポリイミド
Polyimides Formed by the Michael Addition Reaction of Carbon Nucleophiles to Bismaleimides
ビスマレイミド系樹脂は,繊維強化複合材料のマトリックス樹脂などとして産業界で重要な役割を担っている。この基盤となっているのは,電子受容体としてのビスマレイミドが織りなす多彩な反応である。マレイミド部の二重結合は,ジアミンとのマイケル付加反応,アリル化合物とのエン反応,ジエンとのディールス・アルダー反応などに関与する。本稿では,アルコキシベンゼンを二つ持つ求核剤のビスマレイミドへのマイケル付加反応によって生成する新規なポリイミドについて紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 マイケル付加反応によるポリイミドの合成
3 ポリイミド7aの構造決定
4 ポリイミドの物性
5 まとめ
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[Market Data]
難燃剤の概要と市場動向
【目次】
1 難燃剤の概要
1.1 難燃剤のメカニズム
1.2 難燃剤の種類
1.3 有機難燃剤
1.3.1 ハロゲン系難燃剤
1.3.2 リン系難燃剤
1.3.3 窒素系難燃剤
1.4 無機系難燃剤
1.4.1 水酸化アルミニウム
1.4.2 水酸化マグネシウム
1.4.3 三酸化アンチモン/アンチモン化合物
1.4.4 スズ酸亜鉛
1.4.5 ホウ酸亜鉛/ホウ酸化合物
1.4.6 その他フィラー系難燃剤
2 難燃剤の市場動向
2.1 ハロゲン系難燃剤
2.1.1 臭素系難燃剤
2.1.2 塩素系難燃剤
2.2 リン系難燃剤
2.3 窒素系難燃剤
2.4 無機系難燃剤
3 主要難燃剤の適用樹脂
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[Material Profile]
ブロモベンゼン
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